6シリーズGT、私自身はすごく興味を持ちながらも中々全貌をちゃんと確認しておりませんでした。そんな私にぴったり合わせて(?)今月号のCGがやってくれました。見開き2ページしかありませんが、いつも通りに美しい写真とともに、です。
やっぱりカッコいい!
BMWのHPで見るとなんだか相変わらずリアが重く見えるのですが、CGの写真で見る限りはそうは見えません。実際、リアエンドの高さは先代モデルたる5シリーズGTと比べても6cmも下がっているそうです。
いかがですか?なんだかまだ重ったるく見えますでしょ?でも・・・
こちらだとどうでしょう?スタイリッシュなファストバッククーペっぽいリアスタイルに見えますよね?実はCGのP.107右下に掲載されている写真はもっと流麗なんです。ぜひ、お手にとって見ていただきたいと思います。
うーん、これは実際にはどうなんでしょう?実物を見て見るしかなさそうなのですが・・・モーターショーに実車が展示してあるんですよね。ですが3連休も予定がびっちり。モーターショーにいく余裕はありません。
そんな時にはBMW Tokyo Bay。ですが、いつ展示されるのか皆目見当がつきません。まあ、モーターショーの後にその展示車がそのまま展示される可能性もなくはないですが、はっきりとはわかりませんからね。
これはやはり、なんとかして時間を作ってモーターショーにいくしかなさそうです。
実用性も十分以上。
私が注目したのは、荷室容量の大きさです。どのくらいあると思います?
なんと後席を起こした状態で610L!5シリーズツーリングですら570Lなのに!
これはキャンプにも使えますね。もっとも、1000万円超のクルマでキャンプにいけるほど私は剛毅でもありませんし、そもそも手が届きませんけど(泣)。
その上、CGに試乗車もそうでしたが6シリーズGTはやはりニッチカーという位置付けのクルマらしく、640i xDriveの一車種展開。でも、この一車種が最強すぎます。
シリーズ名の後の「40i」が示すように、搭載されるエンジンは例の3L直列6気筒ツインスクロールターボエンジン。740iや540iと同じ、あの官能的なエンジンです。しかもxDrive。さらにさらに、GTですから少しだけセダンやツーリングよりもヒップポイントが高くて乗り降りしやすいと来ています。
これはもう、最高の実用車だと思うのですがいかがでしょう?
これでクルマ人生が終わっちゃう?!
これ、完全に「あがり」のクルマじゃないでしょうか?かつては、メルセデスのSクラスがそう呼ばれていて、その心は「これ以上のクルマがなくて、他のクルマに乗れなくなる」というものだったことはご存知の方多いと思います。
ではBMWの7シリーズはというと・・・そうは言われなかったんですよね。これは7シリーズが相対的にドライバーに楽をさせない、つまりきちんと操縦しないといけないクルマであることを示すいい例だと思いますが、ある意味では楽をさせるという観点では未完だったということになります。
実際、CGの記事を読んでいても7シリーズへの遠慮というものは全く見られないと書いてあります。快適性・運動性能など全てに置いて、ということですが、ニッチなクルマだからこそできた「ヒエラルヒーの破壊」ではないかと思うんです。つまり、今まで数字が大きいシリーズは超えてはいけないという不文律があったのが、ニッチすぎて、かつコンセプトが斬新すぎて従来の物差しでは測れなくなったが故の上位シリーズ超えなのでは?と。
もしかして、これはとんでもない名車なのでは?!というのは私の贔屓目だと思いますが、個人的にはこれが人生最後のクルマになっても後悔はしないと思います(きっぱり)。
一般受けは悪し。しかもネックとなることが。
ここまで私が気に入っている6シリーズGTですが最大のネックは値段とボディサイズです。
まずは標準モデルで1,081万円という価格。いくら7シリーズ以上かも?!と私がここで喚いても、この値段なら740eとか買えちゃいますからね。どうしてもそちらに目がいくでしょうし、そこであえてこれを選ぶのは私のような奇特な人間だけでしょう。
ここでちょっと、ウチの家内に意見を求めて見ました。CGの該当ページを開いて、
「このクルマ、どう思う?」
まあ、我ながら漠然とした聞き方ですが(笑)。すると家内は、
「まあ、特別いいとも思わないけど、悪くはないね。」
そこですかさず追い討ちをかけます。
「これ、荷物がすごく詰めるんだよ。ウチのクルマ(言わずと知れたF31型320dツーリング)だと495Lだけど、610Lも詰めるんだって。キャンプの荷物も楽々だよ。しかもちょっとだけ車高が高いから乗り降りしやすいし。」
「私は今のクルマでも特に乗り降りしにくいとは思ってないけど・・・実用的ってこと?」
「そう。しかもカッコよくない?」
「うーん、まあね」
と反応は今ひとつ。そこで値段を明かして見ました。「これ、1,000万円以上するんだよ」と。すると途端に、
「こ、これで?!これでその値段だったら『なし』でしょう。」
とまあ、うちでは当然買わない(買えない)前提なのでお気楽な発言なのですが、見事にNGでした(泣)。
そして、もう一つのネックがボディサイズ。続けて家内にネタバラシしていきます。
「大きさがよくわからないだろうけど、こう見えて全長は5m以上、幅は1.9m以上もあるんだよ。ウチのクルマ(言わずとしれた(以下略))よりも30cm以上長くて、10cm以上幅が広いんだよ。」
「じゃあ、絶対狭い道なんか入れないね(ニヤリ)」
うっ・・・既に癒えたはずの古傷をえぐられました。
やってしまいました。いかに頑丈なBMWといえども、今回はダメでした。思いっきりバンパーを擦ってしまいました。そりゃあ、運転席から見えない障害物にぶつけてますから思いっきり行きますよね。 だからそういうところにブロックとか置かないでー! […]
確かにその通りですね。ですが6シリーズGTにはアクティブステアリングも装備されているようですし、CGでは車庫入れでそんなに切り返しが必要なかった、って書いていますもん。あ、でもこれは海外試乗記でした・・・狭い日本の駐車場ではどうでしょう・・・。
このように、一般受けは非常に悪いです。BMWもそれをわかっているからこそのモノグレード展開。しょうがありません。
昔、CGでも記者のどなたかが書いてらっしゃったのですが、CGでオススメするクルマやグレードは意外と売れない、という趣旨の文章がありました。まあ、私も、自分が好きになったクルマがニッチで一般受けしない、ということは私もいっぱしの「マニア」になってきたのかな、と自らの成長を喜んでおくことにします(笑)。
いかがでしょう?当ブログの読者様の中ならご賛同いただける方がいらっしゃるかもしれないと思っているのですが・・・我こそは!と思う方はコメント欄に熱いメッセージをいただけると嬉しいです(笑)。逆に反対の立場の方からのご意見もお伺いしたいですので、そのような方もコメント欄にメッセージをください。あ、要するにどなたでもコメントいただケルト嬉しいです。いつも通りですね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。