BMWを評価する時によく見る、わかるようなわからないような単語の意味を解説。

BMWを批評しているクルマ雑誌の記事でよく見る単語やフレーズがありますよね。曰く、「ボディの剛性感が・・・」「フラットな乗り心地が・・・」。これって、わかるような、わからなような?じゃありませんか?あくまで主観ですが、私なりにこうした言葉の意味を解説します。豆知識シリーズ、第4弾です。

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まずはよく聞く「フラットな乗り心地」

これはドイツ車全般で言われる、超頻出ワードです。

乗り心地が「フラット」ってどういうこと?柔らかいか硬いかじゃないの?

と、思われる方、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?私もそうでした。

実はこの「柔らかいか硬いか」の評価軸しか持たずにBMWに乗ると、BMWの真価の半分も感じられない可能性が大です。

結論から言うと、「フラットな乗り心地」と言うのは、「ボディが無駄な上下動をせず、一定の姿勢を保つこと」と言い換えられると思います。

日本車ですと、例えば道の真ん中にあるマンホールの蓋を踏んだ時って、ふんわりとサスペンションがストロークしてボディを揺すりつつも、「だん!」と言うショックを伝えずに行きますよね。

これが「フラットな乗り心地」のクルマですと、「だん!」と乗り越えているのはわかるのですが、ボディは一切ゆすられません。感覚としては、車体が非常に重いかのような錯覚に落ちいるほど、そのままの姿勢で突き進みます。

このやり過ごし方が日本車とは全く違いますよね。

そして、高速道路ではサスペンションはストロークするものの、いつまでも伸び縮みを繰り返すのではなく、1発で収束します。

サスペンションが「素早い入力にはよくストロークし、ゆったりとした入力にはストロークしない」と言うような設定になっているんですね。

実際、信号待ちなどで停車していて、交差道路から曲がってきたBMWが対向車線を走ってくるのをみていると、段差などで意外なくらいタイヤが上下に動いているのがわかります。でもボディは全然揺れていないんですよね。

次も頻出ワード「ボディの剛性感」

これはまあ、「フラットな乗り心地」よりもイメージしやすいですね。そう、ボデイの硬さです。

「剛性(感)が高い」と言うと、「ボディががっちりしている」と言うことですね。

これは、時々クルマ好きな知人と話していても知らない人がいて驚くのですが、意外に多い誤解が「ボディ剛性が高いから、事故でぶつかってもこっちが勝つ!」と言う話。

これはある面で真実ですが、ボディ剛性の高さくるメリットの半分もないです。むしろ、自動車メーカーは事故の時にはどのように車体を潰して衝撃を吸収するか、と言う考え方ですから。

ボディ剛性の高さくるメリットは、主に2つあります。

乗り心地が良くなる

言葉で言うとイメージしにくいので、できるだけ想像してみてください。

例をあげると、クルマとしては同じなのに古いタクシーと新しいタクシーでは、新しいタクシーの方が乗り心地が良いですよね?タクシーってちゃんとメンテされているので、ダンパーなどはくたびれてきたらきちんと交換してあったりしますが、それでも乗り心地は新しい方がいいです。

これは、いくらメンテしていると言っても、ボディ剛性のヤレまでは修正しないからなんですよね。

最近はやりのリジカラCPM lower reinforcementといったパーツも、ボディ剛性を上げることを狙っています。

なぜ乗り心地が良くなるのかと言うと、ボディががっちりと衝撃を受け止めてくれて、中の乗員までそれを伝えないから、と言うこともありますが、一番の理由は「サスペンションが設計通りの動きをするから」に他なりません。

ボディ剛性がヤワで、サスペンションがきっちりストロークすべきところで想定どおりストロークしない、または違った向きにストロークしてしまう、と言うことが起きるので、乗り心地に影響があるのは明らかです。

そして、この「設計どおりにサスペンションが動く」と言う特徴により、もう一つの特徴がもたらされます。

スポーツ走行に向く

これはもう、想像がつくと思います。サスペンションが設計どおりに動くことと、ボディががっちりしていてねじれたりしないことが相まって、ドライバーの意思どおりに操れるようになります。

時々言われることがある、「BMW独特のドライビングポジション」

これは以前お話しした、ペダルのオフセットのことではありませんよ。

なんで右ハンドルの設定がある輸入車なのに左ハンドルに乗るの?ただの見栄はり?

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BMWの1/2クーペ/3/4/5/6/7シリーズ、つまり背の高くないクルマは、前席のシートの座面が低いです。従って、実用セダンなのにかなりスポーティなドライビングポジションとなります。

これを「独特の」ですとか「足をポーンと投げ出すような」ドライビングポジション、と表現することがあるんですね。

「軽快なハンドリング」「素直なハンドリング」って?

最後はこれ、BMWといえば「軽快なハンドリング」「ハンドリングがいい」と言うことがよく褒め言葉として出てきますよね。

これもボディ剛性が高い→サスペンションが設計どおりに動く、と言うことから恩恵を受けている部分ではあるのですが、ステアリングを切り込むと、敏感過ぎず遅過ぎず、クルマのノーズがコーナーの内側を向きます。このことを「素直なハンドリング」と言っています。

これは別にスポーツドライビングをしていなくとも感じることでして、首都高速のカーブを向けるとき以外にも、もっと身近な交差点で右左折する時から感じられます。

BMWばかりに乗っていると、「ノーズが内側向くなんて当たり前でしょ。」と思うようになってしまうのが怖いところです。たまにレンタカーなどで国産車に乗ると、効かないブレーキとともに、思うようにコーナーの内側を向かないことに最初すごく焦りますよ。

また、このように「素直」にノーズが内側を向くので、S字コーナーのような切り返しでも、ノーズが反応よく向きを変えていきます。これが「軽快なハンドリング」ですね。

このハンドリングのためにBMWを購入するスポーツドライバーもいるくらい、BMWは素直で軽快なハンドリングに定評がありますよね。

ご参考までに、時々クルマ雑誌で「アンダーステア」「オーバーステア」と書かれていますが、これは前者が「ハンドルを切ったほどには曲がらない」後者が「ハンドルを切った以上にノーズが内側を向く」ことです。オーバーステアはそのまま行くとスピンしちゃいますね。アンダーステアはコーナーを飛び出してしまうので、これまた要注意です。

ですが市販車はどんなに、「よく曲がる」と言うクルマでも、必ず弱いアンダーステアの方向でセッティングしてあります。雑誌で「オーバーステアなセッティング」と書いていますが、それはあくまでもアンダーステアの範囲内で、普通のクルマよりはオーバーステアのセッティングになっていて曲がりが良い、と言うことを言っていますので、誤解なきよう。

クルマ評価の独特な表現って、難しいですよね。

他にも「真綿で首を絞めるようにブレーキが効く」ですとか、「巨人の手で背中をおされたような加速」という表現もあります。

こう言った文学的な表現は、私は嫌いではありません。むしろ、どのような感触なんだろう?このクルマを運転してみたらどうなるだろう?と色々と妄想の世界に入れるので、好きです。

今回はちょっとした読み物として書いてみました。ある意味ではBMW豆知識の第4弾と言うことになりますね。

BMWが流行らせたモノ

BMWマメ知識

BMWのオンボードコンピューターの燃費表示など、小ネタ集。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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