40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

「ランフラットタイヤの乗り心地は改善されている」を実感した日。

BMW

今やランフラットタイヤはBMWだけでなく、レクサスやメルセデスなどにも標準装着されており、その他のメーカーにも順次拡大していっています。最近では「ランフラットタイヤの乗り心地は改善された」とよく言われますが、BMWが標準装着した時の乗り心地が悪かったので、まだ眉唾に思う方がいることも事実でしょう。今日、私が感じたことは、最近言われていることが事実だと再確認させられることでした。

スタッドレスの空気圧を上げた。

前回の記事で、スタッドレスの空気圧を上げたことをご報告しました。

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具体的には前2.3/後2.5に上げましたが、ここで当ブログでよく利用している「荷重指数と空気圧」のページで調べてみますと、205/60R16 96H XLというミシュランX-ICEの荷重指数「96」をみてみますと、この空気圧での耐荷重は前590kg/後630kgであることがわかります。

ここで、デザインライン「SPORT」の標準装着タイヤである225/50R17 94Wの場合はこの耐荷重を得るにはどのくらいの空気圧が必要なのかをみてみると・・・ぴったりはありませんが、大体前2.1強/後2.3強といったところでしょうか(それぞれ対荷重は585kg/625kg)?つまり、ランフラットタイヤで空気圧を上げた状態とほぼ同じ、ということですね。

これを踏まえて以下の感想です。

首都高速での乗り心地の比較

前回記事で子供のお仲間を一緒に乗せていくために耐荷重を上げるために空気あrつを上げたのですが、結局お仲間は自分の家の車で行くことになり、ウチの家族だけで乗って行くことになりました。

今日の試合会場はちょっと自宅からは遠く、距離的には約20kmくらい。しかも首都高速を使いますので、橋の継ぎ目を多く通りますから、乗り心地を試すには最適です。

で、結論から言うと、まずは空気圧を前後2.2/2.4から2.3/2.5にするだけで、乗り心地がずいぶん変わります。もちろん、硬くなる方向にですね。前回記事でもご報告した通り、跳ねるような乗り心地ではなくなりましたが、今までがふんわりし過ぎていたいたこともあって、結構固く感じます。もちろん、不快なレベルではありませんが。

首都高速の橋の継ぎ目タン、タンと超えている時には全く跳ねません。スムーズにいなしていきますし、車体も揺さぶられませんが、何か懐かしさを感じる乗り心地。何に似ているんだろう?と考えましたが、この乗り心地の記憶、うんと近いところです。

ランフラットタイヤだ!

そうです。ランフラットタイヤの乗り心地とよく似ているんです。とはいってもトレッド面がスタッドレスの方がはるかに柔らかいので、それでもスタッドレスの方が乗り心地はやっぱり柔らかいですが、それでもこの段差の乗り越え方とかタイヤのしっかり感というのは非常に似通っています。

ですが、XLとはいえX-ICEは非ランフラットです。それでこの感触。X-ICEは特に乗り心地が悪いという評判はありません。むしろ私の前オーナーは乗り心地がいいとおっしゃっていましたし、私もそう思います。

これはつまり、ランフラットの乗り心地も改善されて、非ランフラットに近づいているという証拠なのではないか?と思ったわけです。

さすがに「全く一緒」というつもりはありません。

非ランフラットのミシュランのX-ICEは空気圧を下げればもっと柔らかい感じになりますが、ランフラットは適正空気圧の範囲内では正直申し上げてそう乗り心地は変わりません。

ただ、ランフラットは空気圧を下げるても乗り心地が変わらない=(下がりすぎると)サイドウォールで支えている、ということですので、そのような状態で走り続けていると、いざという時に「パンクしても80km/hで80km走れる」という性能を発揮できないことになりますので、空気圧の調整には気を使わなければいけません。

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やっぱり、非ランフラットの方が素直に空気圧に応じて乗り心地を変えるので、多少乗り心地を調整できるのですが、ランフラットはいわば「常に対荷重をあげるべく空気圧を高めた非ランフラット」に似ているので、やっぱりアドバンテージは非ランフラットにあると言わざるを得ないでしょう。

ただ、逆を言えば、私のようにオートキャンプに行く時に荷物を満載するので対荷重を高めたい!という時には、乗り心地の変化が少ないのが、ランフラとタイヤのメリットと言えますよね。

改善されているのは確か。でも根本的には違いがある。

私は当ブログで何度もご報告しております通り、ランフラットタイヤ派です。それは乗り心地云々以前に、ランフラットタイヤがもはや安全装備の一つである、という考え方に基づいています。

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そして、そのメリットの前では例え乗り心地にディスアドバンテージがあってもランフラットタイヤを選ぶ!と私は宣言していますが、上記のように、ランフラットタイヤの乗り心地は「常に高耐荷重対応のタイヤのような乗り心地」くらいにまで落ち着いて来ています。これはランフラットタイヤのメリットを打ち消す程の乗り心地の悪さかというと、もちろんそうではありません。

というわけで、今日、私は改めて自分が次期タイヤ候補としてミシュラン・プライマシー3のランフラットに決めてよかったと改めてホッとすると共に、むしろ早く試してみたい!と思ったのでした。というかまだ発注していないので偉そうなことは言えませんが(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。