40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

右側通行・左ハンドルにはすぐ慣れるのか?

海外で運転というと、これが一番気になるのではないでしょうか?日本は成果でも少数派に属する左側通行・右ハンドルの国ということもあり、海外でクルマを運転するのには華光尻込みする方が多いですが・・・私がどのように克服(というほどでもないですが)少しお話ししてみようと思います。

どっちを走っていいかわからなくない?

これ、よく言いますよね。中央分離帯がない車線でどちらを走ればいいかわからなくなるという。特に、右左折の後に混乱するという話をよく聞きます。

実は私も当初2〜3回やってしまいました。と言っても致命的な間違いではなく、中央分離帯がないところや駐車場の中ですれ違うときに左に寄ってしまった、という程度です。

曲がった後は・・・以前にもご紹介した、この標識があるのでまず間違えたことはありません。

個人的には、気をつける気をつけいない以前の問題だと思っています。大体、交通ルールが違う、流れも速い、しかも日本と通行するサイドすら違うところで運転しているので、それなりの緊張状態を保っていますよね?運転席だって逆ですし。そういう緊張状態では絶対に間違えないんですよ。

最も気をつけるべきはもっと別のことでは?

それよりも、個人的には優先道路にい出る際に見る方向について注意していますし、これから右側通行の国で運転される方にもこちらを強調したいです。これ、間違えると即事故に繋がりますから。

「えっと右側通行だから先に交差するのは左から来るんだよね!」

なんて考えていてはダメです。とっさに見れません、そんな長く考えていたら。

私が実践しているのは、

「運転席に近い方から確認する」

です。要するに、自分に近い窓の外の方を先に見るということ。特にオランダではこれをやらないとエライ目にあいます。

その理由は、自転車です。オランダが自転車王国なのは有名ですが、ただ自転車が多いだけではありません。生活の必要上、我が家も家内用に自転車を購入しました。オランダでは日本のようなママチャリが安い値段で売っていたりしません。むしろ非常に高いです。これを物価が高いように書いてあるブログもありますが、とんでもない。かつてローディー(ロードバイク乗り)だった私に言わせれば、オランダの自転車はものすごくものがいいんです。言って見れば、日本でいうスポーツバイクに実用性を足したもの。結果としてママチャリに似た外見となっていますが、その乗り味等はまるで違います。

ちょっとここからは自転車を知っている方にしかわからないかもしれませんが、まずママチャリなのにホイールはディープリム(笑)。ブレーキワイヤーはフレームの中に隠れるコンシールドタイプとなっていたりします。極め付けは、乗ってすぐにわかる、フレーム剛性の高さと駆動系のスムーズさ。これはママチャリの形をしたロードバイクです。間違いありません。

これでも普通の街の自転車屋さんで一番安いのを買ったんですよ?特に高級自転車を買ったわけではないんです。しかも、サドルの高さを調整してもらった家内が「きゃー高すぎる!どうやって乗るの?」と悲鳴をあげます。

そう、スポーツバイクにお乗りの方はご承知でしょうが、自転車のサドルの高さは、ペダルが一番下に来たときに膝が伸びきらない程度に調節するんです。この基準で調節されたので、日本のママチャリのだらっとした姿勢に慣れていた家内は乗ることすらできなかったんですね。そこは自転車屋さんのおばさんと私で必死に教え込んでことなきを得ましたが。

そう、こんな「総スポーツバイク」の集団が街中をビュンビュン飛ばしているんです。しかも自転車道が整備されまくっていて、クルマよりも優先されます。

そんな自転車を巻き込まないようにするのが一番気を使うんですよね。しかも、多分50cc以下のスクーターも自転車道を走る(しかも自転車道ではヘルメットを被らなくていい)ので、余計に怖いんです。

ラウンドアバウトではもっと高等な確認方法がいつようになりますが、とりあえず右左折ではまず「自分に近い方」から見て自転車が来ていないかどうかを確認し、しかるのちに自転車道を横切って「自分に近い方」を見ながら右折して行く、あるいは右も見て左折して行く、という、複雑な確認作業が必要になります。

アムステルダム市街となると、これにトラムと悪相するバスも加わるので、もう怖くて仕方ないですね(笑)。右側通行がどうの、というレベルではありません。

とか言いつつ、未だにうまくできないこともあります。

偉そうなことを言っていますが、そんな私が左ハンドルになってまだうまくできないことがあります。

右側ギリギリいっぱいに寄せる?いいえ、違います。

車幅の感覚は確かに新たな車に乗り出したときに一番最初に戸惑う部分かもしれません。ですが私は、頻繁にバックミラーを見て両側の白線とボディサイドの位置関係を見ながら自車を車線の真ん中に持っていき、合わせて車幅感覚を掴む、ということをやっているので、比較的早く慣れている方だと思います。

左折で内回りしてしまう?いいえ、それもないんです。

答えは・・・車庫入れです。なんか下手くそっぽくて恥ずかしいんですが。

これが左右の車幅感覚はつかめているのに、未だに右リア(運転席から一番遠いところ)がどれだけはみ出しているのか、そしてリアタイヤがどこを通っているのかがつかめません。W212型メルセデスEクラスのステーションワゴンは全長が4.9m近くあるのも一因ですが、セダンよりも10cmほどリアオーバーハングを伸ばして荷室容量を確保していたりするので、オーバーハングも比較的外に飛び出ていると思います。

それにしても、いつまでもリアタイヤがどこにあるかわからないというのも困りものですよね。もう一つ原因があるとすれば、例の、「バックに入れると助手席バックミラーが下をむく」機能が付いていないことです。BMW3シリーズでも実はこの機能に大いに助けられていたのですが、まさかここまで威力があるものだとは思いませんでした。

ですので、結構狭い車庫にも3シリーズでは切り返しをせずに一発で入れていましたが、今ではウロウロと何回も切り返しをする始末。

あー恥ずかしいので早くなんとかしたいです(笑)。

右側通行って、そういうわけで特になんでもありませんでした。

いや、最初は間違えるかもしれませんよ?でも、毎日運転すれば1週間で慣れます。その程度のものです。

それよりも、オランダの例では自転車という特有の事情もありましたが、ヨーロッパは全般的に交通に関しては気が短いと思った方がいいでしょう。日本的なペースで運転していると、後ろからクラクションを鳴らされルコと請け合いです。オランダ人は滅多に鳴らさない方ですが、それでも例えば青信号のスタートが遅れたりするとすかさず鳴らされます。しかも、出足が遅いと後ろにべったり張り付かれます。

そのような、ペースの早い交通に合わせていけるかの方が問題です。「右側通行で慣れてないから怖かった!」と言っている方、本当に原因はそれですか?周りがバンバン自分を追い越して言ったりすることの方が怖かったのではないのですか?

慣れなかったからゆっくり走っていた、という見方もできますが、ここにハマると鶏が先か卵が先かという議論になってしまいます。まずは海外の早い流れに合わせる、これが実は「右側通行で怖い」思いをしないのに一番有効なのではないでしょうか?日本の流れが標準だと思ったら大間違いですよ。私は発進の時には巡航速度まで一気に加速していますが、それでちょうど周りと同じくらいの加速であることが多いですよ。日本でそれをやったら「元気良く飛び出して行ってるな」と思われるくらいの加速です。まあ、日本でもそのくらいで加速していましたが(笑)。

でもやっぱり最初は怖いです。でも思い切って周りの車の流れに合わせてみましょう。そうすれば、右側通行とか左ハンドルなんてどうでも良くなりますよ。

ただ、優先道路に出る時は気をつけてくださいね!「自分に近い方の窓」を見るんですよ!

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。