40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

M2初試乗!もしかしたらどこよりも早い試乗記

BMW

乗ってきました、話題の新モデル、M2!私がお世話になっているディーラーで試乗車が用意される予定なのはお伝えしましたが、早速今日訪問して乗ってまいりましたので、ご報告します!

その前に腹ごしらえ・・・っと。

かなりの高確率で、私がディーラーを訪れる際に途中で立ち寄るラーメン屋さんがあります。それは新小金井街道、通称「ラーメン街道」沿いにある「味噌蔵ラーメン まるしゅう」さん。

私が特にお気に入りなのは、ここの「辛みそラーメン」。

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たっ、食べかけですみません・・・。いえ、まだ混ぜただけで食べてはおりません、ハイ。また写真を撮るのを忘れてしまって、途中でハッと気づいたんです。

大げさなようですが、私はこの辛みそラーメン以上においしいラーメンを今のところ知りません。いえ、ラーメンは好きなので大抵おいしくいただくのですが、却ってこのラーメンを思い出して食べたくなるというシロモノです。

他にもいろいろなメニューがありますが、どれを食べてもハズレはありません。私の息子も大好きで、いつも「炒めモヤシの正油ラーメン」を食べています。

M2試乗の際にはぜひお立ち寄りください。試乗できるディーラーはこの記事の下の方でご紹介しています。

ディーラーに到着!さっそく試乗へ。

さて、お腹も満足したところでディーラーへ向かいます。事前に連絡もしていなかったのですが、早速ご担当のUさんにお出迎え頂きました。

「M2、行けますか?」「行けますよ!」との力強いお返事。ですが今1組試乗中で1組お待ちとのこと。BMWディーラーで退屈するはずもないので、全く問題ありません。

その間、息子はi3に乗ってしげしげと運転席周りを眺め、私はというとショールームの展示車を見ておりました。例のBMW男爵「BARON」もありましたよ。ミネラルグレーの男爵様でしたが、いやー、これはため息が出るほどカッコイイですね。装備も充実ですし。現行5シリーズは末期モデルとはいえ、現在買い替えをご検討中の方は一度ご覧になってみてください。一目惚れしちゃうかもしれませんよ。

BMWを運転するダンディな紳士、200名求む。~100周年記念車第2弾「BARON」

さらにショールームで新型7シリーズにため息をついたり、X1のラゲッジスペースの豊富さに感心したりしていましたが、最後にはちゃっかりまた330eに試乗させていただいちゃいました。やっぱりこれも改めて大したクルマですね。家内は今日が初めての330e体験でしたが、やはり別次元の静かさと乗り心地の良さに感心しておりました。

330e試乗!新しい世界を見せてくれる環境対応車

さて、そうこうしている内にいよいよ私たちの試乗の順番がやってまいりました。

M2、行きます!

さて、数日前にナンバーがついていなかったM2は今日はナンバーを付けてその雄姿を再び私の前に見せてくれました!

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前後のオーバーフェンダーと、Mの黒いホイールがただものではない雰囲気を醸し出しております。また、この「ロングビーチ・ブルー」というボディカラー、F1のウィリアムズBMWのFW24のカラーを彷彿とさせてなんともカッコいいです。

早速運転席へ乗り込みます。家内と息子は助手席を倒して後部座席へ。助手席をちょっと前に出せば家内の足元にも十分な空間が確保できており、意外に実用的です。

一見すると、パネルがカーボンだったり、ステアリングがM専用のものだったりする以外、ドライバーインターフェースは現在のBMWとほぼ変わりませんので、特に違和感は感じません。

ただ1点を除いては。

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そう、M DCT Drivelogicです。実は私、このトランスミッションを操作するのは初めて。見ればなんとなく操作方法はわかりますが、どう操作するんでしょう?じっと見ていたら外からUさんが、

「それは今Nですので1回右に倒して自動変速のモード、もう1回右に倒すとマニュアルモードになります。」

と教えてくれました。簡単なんですね。よかった。

よし、じゃあエンジン始動!

ブォン!

当たり前ですが、さっきまで乗っていた330eとはまるで別物の獰猛な感じです。でもさすが直6、無粋な振動は伝わってきません。よーく観察すると振動はあるのですが、なんだか猛獣が戦闘態勢に入っているようなピリピリした雰囲気を感じさせる類のもので、不快ではありません。緊張が高まります。

Uさんが再度、

「SPORTモードも試してみてくださいね。音がすごく変わりますよ。全然違いますから。」

と教えてくれました。

さて、出発しましょう!

怒涛の加速と意外な実用性の同居

幹線道路に出たら、幸いそんなに混んでいません。まずは自動変速モードで、私の320dや先ほどの330eと同じ感覚で軽く踏んでみました。

と、その瞬間高まるエグゾーストノートと背中が押し付けられるような加速!後ろでは息子が

「ひゃああああ」

と言って両手を上げているのがルームミラーに移りました。運転中ですのでチラッと手だけしか見えませんでしたが、君も好きだねえ(笑)。

ですが私も「直6のスムーズな吹き上がりが云々」なんて感じている余裕なんてありません。いえ、いい吹き上がりなんですよ、それはもちろんです。ここでも無粋な振動は伝わって来ませんし、それはわかるんですが、すべてが一瞬過ぎるんです。本当にもう、すごいの一言しかありません。

えっと、視界と脳がシンクロしてないって言うんですかね、未体験ゾーンの加速ですので、脳が勝手に「このくらいだろう」と予想しているのを、はるかに超えてしまうんです。ある意味、私の脳がフリーズしていたのかもしれません。

信号で止まると静寂が訪れます。なんと、自動変速モードではアイドリングストップするんですね。これは驚きました。もう、執拗なまでの環境への配慮です。

その後幹線道路を外れてから、周囲のクルマが少なくなったころを見計らって(といっても片側1車線の幹線道路ですが)、信号待ちの間に私の320dと同じシフトレバー根元のスイッチでSPORTモードに変えて、ついでにシフトレバーを右に倒してマニュアルモードにしました。

青に変わって発進です。すると!

またも怒涛の加速!まだ1速ですのでスピードはせいぜい40km/hくらいなのですが、そこまでは本当に一瞬です。もう、シフトアップを忘れるほどの衝撃ですよ。また息子が後部座席ではしゃいでいます。

「ねえ、これレーシングカー?」
「うーん、違うんだけど、これはこのままレース場を走れるねえ。」
「すごいねえ。かっこいいねえ。」

i3大好きな息子も、このM2、気に入ったようです。

それにしてもこのエンジン音とエグゾーストノート、快感としか言いようがありません。タウンスピードで走っていても「いい音してる」んですよ。直6云々という次元を超えています。さほど音圧は高過ぎないのに戦闘的な音です。「クォーーーン!」という感じでしょうか?最近のAMGなどのスポーツモデルでよく見られるようなバリバリという音ではありません。

M DCT Drivelogicの出来の良さは想像以上でした。このツインクラッチを装備するロボタイズド・マニュアルトランスミッションの分野ではVWが先行し、BMWは後塵を拝したと言えなくもないのですが・・・もう圧巻です。自動変速モードではシフトショックすら感じず(シフトしたのはさすがにわかります。エンジン音が変化するので。)、軽やかにシフトアップしていきます。

さらにすごいのがマニュアルモード。こちらもマニュアルでシフトアップすると全くシフトショックなく素早く変速を終えるのはもちろんですが、真骨頂はシフトダウン。

「フォンッ!」

と一声吠えてシフトダウンするんですね。このブリッピング、シビレました!このおかげでシフトダウン時も全く変速ショックがなく、しかも素早く変速を終えます。

速度はタウンスピードですが、気分はF1のオンボードカメラを見ているような・・・いえ、運転しているんですけど、そんな気分でした。ほんとに音の繋がりとかあんな感じですよ。かなり気分が盛り上がります。

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メーター付近です。他にも、シートにMのシボが押してあったり。

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スパルタン過ぎないのがいいですね。

乗り心地はというと、はっきりとハードですが、角が取れているので意外とそこまで固く感じません。荒れた道も通りましたがゆさゆさと過度に揺すられることなく走り切ってしまったのは驚きです。ですが、ディーラーからの帰り道、私の320dツーリングの乗り心地が良くて、しばらくの間ですが超高級車のように感じたのは正直に告白しておきます(笑)。

ご参考までに、タイヤは前245/35R19、後265/35R19のミシュランPilot Super Sportでした。Mのセオリー通り、非ランフラットタイヤで、パンク修理材とコンプレッサー装備です。

試乗後

i8試乗以来の胸の高鳴りを感じ、夢見心地で短い試乗時間を終えてディーラーに帰ってきて、余韻に浸りながらUさんとお話ししました。

私:「いやー、もう参りました。」
Uさん:「すごいですよね(笑)。」
私:「意外と実用性もあるし。」
Uさん:「そうなんですよ。後席も十分広いですし、何よりボディサイズが小さいので乗りやすいですよね。」

そうなんです。実は今回の試乗、最後の方は幹線道路が来んでいたので、一本筋を外しておとなしく生活道路を走ってきたんですが、その時に狭い道でも扱いやすいことが確認できたんですね。何より、音が大き過ぎないのが周りに迷惑をかけずにすみます。自動変速モードにしておけば、私の320dツーリングと同じくイージードライブが可能でした。

私:「これは・・・強烈に欲しいです(笑)。」
Uさん:「今年度入荷分の枠は埋まっちゃいました。最初に入ってくるのが9月とか10月の予定なんですけど。」
私:「え、もうですか?!って、本当には買いませんよ(笑)。」
Uさん:「(笑)生産台数を絞っているらしいんですよ。日本に入ってくるのは月間40台といったところでしょうか。ですからこのクルマは将来に渡って価値が落ちないクルマですね。」

そんなこと言ったって元々の値段だって770万円もしますからね。男爵様が777万円ですのでいい勝負です。

Uさん:「これ、今現在試乗車があるのはウチだけじゃないでしょうか?BMWジャパンからもまだ正式には発表になっていない車ですからね。もちろん、BMWジャパンでも何台か登録していますが、試乗車はウチだけですよ。」

と胸を張っておられました。

本日、快くご承諾をいただきましたので、ここで公開いたします。私が10年来お世話になっているディーラーさん、M2試乗車が早くも用意してあるのは東京・東久留米市のToto BMWさんです。東久留米本社と東大和営業所があるのですが、私はいつも東久留米本社の方にお邪魔しており、本日試乗させていただいたのもこちらです。

お時間を作ってでも一度ご試乗なさることをオススメします。スタッフの皆様本当にいい方ばかりで、暖かく迎えてくださいますよ。ご参考までに、i8に試乗したのももちろんこちらです。今はもう残念ながらありませんが。

今日はお土産にM2のカタログをいただいちゃいました。買いもしない私のために、いつもありがとうございます。これを眺めて妄想を働かせて楽しむことにします。しばらくはいい気分で寝付けそうです。

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あと、こんな冊子もいただきました。

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中身はご想像の通り、330e、225xe、X5 xDrive40eの記事です。その他にもAUDI A3 e-tron対225xe、330e対LEXUS IS300hの比較記事や簡単なBMWのPHEVのQ&Aなどがあって、中々興味深いですよ。

クルマは「人」から買う

私がいくらBMWが好きと言っても、もしディーラーの方の対応に満足いかなかったら、元来がクルマ大好きですので、もしかしたらアウディとかメルセデスに浮気していたかもしれません。

かつてある国産車に乗っていた時に体験したことが、この考え方の元になっています。

当時乗っていたクルマ自体は話題のクルマで、5ナンバーサイズながら画期的な居住性・実用性を誇り、高速安定性やハンドリングの点でも群を抜いて当時の国産車とは一線を画した傑作車で申し分なかったのですが、とにかくトラブルが多かったんです。

BMWもトラブルが多いと言われますがそんなことはありませんよ。皆無ではありませんが、致命的なトラブルは、マイナートラブルを含めて、私は経験したことがありません。

ですが、この時乗っていた国産車はBMWとは比べ物にならないほど、あちこちマイナートラブルに見舞われていました。しかもいちいち困るトラブルなんですよ。雨が降ってきてパワーウィンドウを閉めようとしたらうんともすんとも言わなくなったり、真夏の渋滞でいとも簡単にオーバーヒートしたり。そしてそれに対するディーラーの対応は全く満足のいくものではなかったんです。その時、もう二度とここでは買うまい、と思いました。

Toto BMWさんでは今まで一度もそのような経験をしたことがありません。購入の際には常に適切なアドバイスと充分な試乗機会を提供して下さいますし、アフターサービスも申し分ないですね。何より、スタッフさんがみなさんBMWが大好きな方が多いと思うんですよね。誰も仕事だからしょうがなくやっている感じがありません。

実は私は当初、さすがBMW!と思ってどこのディーラーのサービスレベルもそうなのかと思いました。ですが、たまたま計器にウォーニングランプがついて何の事だか分らなかったので通りがかりのBMWディーラーに2度ほど寄ったことがあるのですが、その時に察しました。他のディーラーは全然違うと。Toto BMWさんが特別親切なんだと気付いたんですね。

私の知人なんて、最初自宅近くのディーラーで条件交渉していて満足できず、私に相談してきたのでToto BMWに連れて行ったら、なんとその日にその場で契約しちゃいました(笑)。

こういういいディーラーさん、いいご担当さんとの出会いって、クルマ生活を楽しむために非常に重要だと思います。気になることがあってもすぐ相談でき、それに親身になって答えてくれる、本当に素晴らしいディーラーですよ。宣伝でもお世辞でもなく、私の本心です。

しかもToto BMWさんには、日本国内では数えるほどしかいない、「マイスター」の資格を持つメカニックの方がいらっしゃるんですよね。

だからこそ、私は4台ものBMWを乗り継ぐ間、足掛け12年になりますかね、住むところが多少遠くなってもずっとこちらにお世話になっていますし、これからもお世話になるつもりです。

まとめ

M2は本当に刺激的で、実用にも申し分ないと思える素晴らしいクルマでした。

今年の分の枠を抑えられた幸運な方々、本当におめでとうございます。

しがないサラリーマンの私にとっては夢のクルマの部類に入りますが、なんとか頑張れば手が届くかも?!と思わせる価格設定で、フェラーリなどのエキゾチックスーパースポーツと違って現実的な夢を見させてくれる、心憎いクルマでもありますね。

個人的にはM235iと比較してみたい気もしています。

ご興味をお持ちの方は、というか当ブログをご覧の方でご興味をお持ちじゃない方なんていらっしゃらないと思いますが、繰り返しになりますがこのクルマを試乗できる貴重な機会をお見逃しになりませんよう、東京近郊の方はToto BMWさんに行ってご試乗されてはいかがでしょう?

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
今回はこの辺で失礼いたします。