40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

Carly for BMWでのコーディング、iDriveがCICならできるかも?という項目と、まとめ。

BMW

私の320dツーリングはMY2015ですので、iDriveがNBT仕様となっています。ですが、Carly for BMWの案内を見ていると、CICでできるのではないか、と思われる項目がありますのでご紹介し、「Carly for BMWでできるコーディング」シリーズを締めたいと思います。

NBT? CIC?

まずはそもそもNBTとかCICって何?という方もいらっしゃると思いますので、簡単にお話ししておきましょう。

iDriveは登場以来、細かな仕様変更を何度も行なっておりまして、2013年にも改良が行われました。

改良以前のiDriveはCIC(Car Information Computer)といわれるもので、これが2013年以降はNBT(Next Big Thing)と呼ばれるものになっています。

何がどう具体的に変わったかというと・・・ユーザーサイドではあまり変わりありません。ディーラーで地図の更新をインストールするときにCICではCDでのインストールだったのが、USBからのインストールになるくらいでしょうか?

見分け方は簡単。お手元のiDriveのボタンで「MENU」を押した時のコントロールディスプレイの表示画面で、一番上に「マルチメディア」と出てきたらNBT、「CD/マルチメディア」と出てきたらCICです。

img_0012

これはまさに先ほど撮影したばかりの私のクルマの画面です。一番上が「マルチメディア」となっているので、NBT仕様であることがわかります。

NBTかCICかは、コーディングにおいては違いがあるようです。NBTでしかコーディングできなかったり、CICでしかコーディングできなかったりします。Carly for BMWのCICの項目も、私のクルマでは今の所コーディング不可能となっています。これからも、できるようになるのかどうかはわかりませんが、念のためCIC仕様のユーザーさんのご参考にもなるよう、CarlyのHPで紹介されているCICの項目をご紹介します。

CICの項目

では、例によって表形式で。

項目 説明 選べる値 備考
Gear Shift Indicator menu そもそもギア・インジエーターを表示するか否かを選ぶメニュー active/ not active
Tire pressure menu with temperature 各タイヤの空気圧と温度を表示するメニュー active/ not active 各タイヤにセンサーが仕込まれていないと働きません。F30系では、パンク警告は左右のタイヤの回転差が発生したときに点灯するようになっているので、各タイヤにセンサーがないはずですので、どっちにしろ働きませんね。
Message length while driving SMSなど、Officeの機能で表示されるメッセージの長さを調整 no details/ one page/ up to five pages/ whole text
Sport display スポーツディズプレイの表示 active/ not active
Sport display – units スポーツディスプレイ表示時の単位変更を可能にする active/ not active ps/ kw、Nm/ kgmの表示切替ですかね?
Legal disclaimer (US)

Camera disclaimer

Night Vision disclaimer

それぞれの機能の注意事項表示 active/ not active/ permanent
Navigation fuel stop suggestion ナビゲーション使用時に、ルートサイドでの給油を提案します active/ not active
Route Info ルート・インフォメーションを利用可能にします active/ not active
Navigation geo coordinates ナビゲーションメニューで、緯度と経度による表示を可能にします active/ not active
Navigation while updating ナビゲーションをアップデート中でも使用可能にします active/ not active 日本ですとディーラーでインストールするのが基本ですから、必要ないかもしれません。

後期型はスマホなどを繋いで地図をダウンロードできるんでしたっけ?それなら有効な気もしますが、いずれにしてもCICではないので必要ないかと。

Arrow view in main window Arrow view(?)をサブウィンドウだけでなくメインウィンドウでも見れるようにします active/ not active
Navigation current position ナビゲーション画面に現在地(地名?)を表示します active/ not active
PDC view PDC画面の見え方(縦向きか横向きか)を選びます vertical(F models)/ horizontal(E models)
Video in motion 1/3 TVまたは動画が見れる車両で、運転中にも見れるようにします。

この機能は2/3や3/3と共に設定しなければいけません。

また、”Video only with handbrake”という項目をdisableにするよう書いてあります。

not active/ 3kph(2mph)/ 8kph(5mph)/ active
Video in motion 2/3 上の1/3と一緒に設定します not active/ 3kph(2mph)/ 10kph(6mph)/ active
Video in motion 3/3 上の1/3と一緒に設定します active/ not active

ここまででした。

なんかおかしいですね。動画のところで出てきた、”Video only with handbrake”という項目は、どこにも、他のECUにもありません。ということは現状では使用できないんでしょうか?

Carly for BMWまとめ

さて、長々とご紹介してきましたが、いかがでしょうか?

私のように、「がっつりコーディングする気は無いんだけど、ちょっとした不便を解消したい」という向きには実はぴったりなのでは無いかと思います。

個人的には、特に時計のGPS補正とウィンカーの点滅回数が大きいですよね。時計が結構狂うのでそれから解放されたのも大きくストレスが低減されましたし、ウィンカーの点滅回数も、ワンタッチウィンカーが使い物になるようになったことで非常に嬉しいです。

今後の法令の変更によってはDRLも有効化できるかもしれませんし、さらにCarly for BMWのアップデートでさらにどのような項目が加わってくるのか、楽しみでもあります。

また、大きなポイントは、いつでも元の状態(デフォルト状態)に戻せることですね。

一番最初に必ずバックアップファイルをメールする画面が出てきて、送らないと進めないことは書きましたが、これによっていつでも元に戻せます。

これは、クルマを下取りに出す時など、非常に重宝しますよね。もちろん、下取りに出す時などはクルマを素の状態に戻しておくのが礼儀だと思いますので。

では、一旦これでCarly for BMWに関する記事は終わりにします。以下に記事のリンクを貼っておきますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

  1. 準備・アダプターとの接続(iOSでは静的接続)KOMBI
  2. FEMでがっつりコーディング
  3. REMとCSM
  4. CIC(この記事です)

では、コーディングに関しては自己責任ということを念頭に置き、くれぐれも法令違反となるようなコーディングを行わないようご注意の上お楽しみください。

今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。