40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWは本当に近い将来、自律運転車を市販する気のようです。

BMW

昨日のインテルによるモービルアイの提携話にタイミングを合わせたのか、BMWから自律運転に関して発表がありました。ちょっと演出が見え見えですが、BMWの本気が伝わってきます。

BMW、2021年には自律運転車を発売。

まずは以下の記事をご覧ください。

2017.3.15

BMWグループ、自動運転車を2021年に発売…車名は「i NEXT」

ドイツのBMWグループが2021年、自動運転車の発売を計画していることが分かった。

これは、BMWグループがドイツ・ミュンヘンで開催した2016年通期決算発表の場で明らかにしたもの。「2021年、BMWグループの新たなテクノロジーの先駆けとなる『i NEXT』を発売する予定」と公表している。

BMWグループは2016年、創業100周年を記念したコンセプトカーとして、『VISION NEXT 100』を発表。BMWグループが考える未来のモビリティを表現した1台だった。このVISION NEXT 100のコンセプトが、2021年に発売されるiNEXTに導入される。

BMWグループ取締役会のハラルド・クルーガー会長は、「iNEXTは、モビリティの未来を具現化し、自動運転、EV、コネクティビティ、デザインなどの分野における新たな基準を確立するだろう」と語っている。

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(レスポンス 森脇稔)

この発表のタイミング、あえて昨日のインテルによるモービルアイの買収のニュースと被らないようにしたメディア戦略なんでしょうね。というか、むしろBMWの決算発表日がまずあって、その1日前にインテルの買収を発表する、というタイミングの決め方をしたのでしょう。

これでインテルの買収劇がBMWの差し金であることははっきりしたと思います。

自律運転車はiブランドから。

iブランドは、BMWの中でも先進技術を搭載したクルマのブランドです。現在ラインアップされているi3とi8なんかもそうですよね。そして自律運転車もiブランドから、ということになると、一時期囁かれていたiブランドの撤退など、ありえないことになりますね、

それはいいとして、強力に1枚岩となった「BMW自律運転車開発連合」が、どのようなタイムラインを引いて2021年に市販すると行っているのか気になるところです。当然ながら、まずは民間レベルによるテストを繰り返してえられたフィードバックを改修して、そこから当局によるテストと、そのフィードバックを改修して・・・さらに必要な法整備があるでしょうからロビー活動も行なって・・・と考えると、それだけで4年くらいは経ってしまいそうです。

ということは、すでにBMWは自律運転技術を完成させていることになりますね。

ですが、この予想は最近のBMW関係者の発言と符合します。つまり、現場のセールスさんはじめ、BMWの社長などが発言している、「運転車支援機能は実はもっとやろうと思えばできる」という発言です。

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そして、以前CESで発言していた、2017年中に自律運転車のテストを開始する、という話です。

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これらの発言を総合すると段々予想がついてきます。要するに、BMWはすでに自律運転い必要な理論だけでなく技術も開発し終わっていて、もう社内でもテストをし始められる段階に来ている、ということです。

私たちが思っているよりも、自律運転は近いところにあるようですね。

どのようなクルマなんでしょう?

これが一番気になります。なんせ、本格的なPHVモデルをバタフライドアのスポーツカー然としたデザインで出して来たBMWのやることです。まあ、「VISION NEXT 100」ほどぶっ飛んではいないにしろ、今までの私たちの常識を打ち破るような形態で出てくるでしょう。

そして、エンジンは内燃機関なのかあるいはピュアEVなのか?というところも気になるところです。個人的にはPHVではないかと思っていますが、昨今のクルマの技術の進展の速さを見ると、ピュアEVにして出てくる可能性も否定できないと思っています。そして、BMWとしてはそれを狙っているでしょう。それはもちろん、テスラを念頭に置いていると思うからです。

きっとホログラムも登場する。

以前当ブログでもご紹介しましたが、BMWは従来のインパネをホログラム化することを目指しているようです。

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そして、個人的には7シリーズや新型5シリーズに搭載される「ジェスチャー・コントロール」なんかはこのホログラムによる操作技術の極初歩の段階で、それを早々と市販車にフィードバックしたものだと思っています。あのジェスチャー・コントロール、なんでステアリングスイッチもあるのにわざわざ載せるんだろうと思っていましたが、伏線であると考えれば納得いきますでしょ?しかも、早ければ7シリーズや5シリーズのモデルライフのうちにインパネがホログラム化される可能性だってありますよね。それはちょっと気が早い考えでしょうか?

個人的には、「ピュアEVで、レベル4すなわち完全自律運転を実現した、これまでのクルマのデザインの常識を覆すデザインのクルマ」がi-NEXTとして出てくると思っています。

そして、i-NEXTが出て1−2年もすると、その技術が市販車にフィードバックされてくるでしょう。タイミング的には、次期7シリーズでは、完全自律運転がオプションでも実現されるのではないでしょうか?

i-NEXTは、BMWのみならず、自動車史においてエポクメイキングなクルマとなるでしょう。もっとも、私の息子が良い年をした中年になる頃には、「最初の頃の自律運転車ってこんなしょぼかったんだ」というようになってしまうかもしれませんが、それでも一つの区切りですし、成功すれば名車として長く人々の記憶に残り、失敗作だったら駄作として人々の記憶に残り・・・とどちらにしても記憶に残ることになります(笑)。そして、自律運転とはどうあるべきか?責任問題は?という議論が解決されない現状を考えると、これはBMWにとっては社運をかけた冒険的なプロジェクトであることは間違いありません。

「未来」の夜明け

私が子供の頃に見たアニメはほとんどが未来をテーマにしていたような気がします。その中で描かれていた夢のような未来、妙な形をしたクルマといったものが、もうすぐ実現しようとしているんです。

これが興奮しないでいられましょうか。この勢いでモビルスーツも作って欲しいですが(笑)、こうした時代に生きている幸運を噛み締めています。平たくいうと、「スッゲー!」の一言です。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。