自律運転に関しては何度か当ブログでもご案内しておりますが、今回はBMWにとっては良い方向に向かいそうなニュースがあったのでご紹介します。
インテルがモービルアイを買収!
この件に関しては日経など大手の新聞でも扱われていましたのでご存知の方も多いかと思います。
インテルといえば・・・そう、もしかしたらあなたがこのブログを見ているそのパソコンにも入っているCPUも作っている半導体大手ですよね。そしてモービルアイとは・・・どこかで聞いたことがあると思ったあなた、きっと自律運転に興味がありますね?そうです。ニッサン・セレナに搭載されて話題になった、プロドライブの「目」を司る部分を開発したのがモービルアイです。もちろんそれだけではなく、インテルとともにBMWと提携して、今年中にもテストを開始する予定の自律運転車の開発の中心となっている企業です。
[kanren postid=”3245″]正直申し上げて、個人的には驚き半分、「やっときたか」感が半分ですね。
以前、当ブログでもご紹介した通り、BMWやメルセデスは当初アップルと提携していましたが、その関係を解消しております。
[kanren postid=”561″]ここで少しだけ暗雲が立ち込めましたが、BMWはすぐにインテルとモービルアイをパートナーとして自律運転社の開発を続けています。
[kanren postid=”1265″]そのパートナー同士が合併・・・ではなくインテルによる買収ですね、を経て一つになるということは、普通に考えてこのパートナーシップが良好な関係を保っており、かつこれからの開発が加速することが容易に想像できます。買収されてもモービルアイの社長は引き続きインテルの一部門となった旧モービルアイ事業を引き継ぐ部門の部門長としてチームを率いることになっているようですから。
積極的な動きが目立ちますが。
この買収、インテルとしてはかなり大きな買収案件となったようです。こんな大型買収案件が数ヶ月でまとまるはずもないので、BMWが自律運転分野でのインテル及びモービルアイとの提携を発表した際にはすでに水面下で買収の話が進んでいたはずですし、上にご紹介したCES における発表の時などは相当具体化していたに違いありません。ということは、穿った味方をしますと、裏でBMWの支援があったのではないかとすら考えてしまいます。もっとも、自律運転が早く世にでるためには喜ばしいことですし、私は自律運転否定派ではないので歓迎しておりますが。
BMWにおける自律運転車の開発の主導権はBMWが握ったのか?
以前、アップルとの提携を解消したのは、平たくいうと自律運転車の開発の主導権争いからだったと言っても過言ではないでしょう。
ですが今回のニュース、BMWとインテル及びモービルアイが来るべきビジネスチャンスに備えていち早く提携して主導権争いを破棄し、対等な関係を結んだからこそこのような大型買収案件も可能となったとも考えられます。
真相をうかがい知ることは私には到底できませんが、変な主導権争いよりも、これからの高齢化社会に向けて公共性が高く整備が急がれる自律運転車の開発が加速しそうなことは歓迎したいですね。
最近のBMW車試乗三昧の中でセールスの方とお話しをすると、皆様異口同音におっしゃっているのが、「実は運転車支援機能はもっと自律運転に近いところまでできる。けど絶対の安定性を確保しないと出さないだけ」ということをおっしゃいます。実はこれ、BMWジャパンの社長も何かのインタビューで言っていたということを目にした記憶があります。つまり、これって負け惜しみでもなんでもなく、実際にBMWが一番自律運転車の実現に近いところにいる、という自信の表れなのかも知れません。
さて、今年中に始まるBMWの自律運転車のテストが楽しみですね。BMW Tokyo Bayあたりでデモでもやってくれませんかね?私だったら飛んで見にいくんですが・・・。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。