40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWの操作系は独特?!特にACCの操作にレバーが一切ないのは実は少数派・・・かも?

BMW

私は特に違和感を感じていないのですが、実はクルーズ・コントロール系の操作って、ウィンカーなどのレバーで行うクルマの方が多いと思いませんか?ステアリングのボタンのみで完結するBMWの操作って、実際に使い勝手はどうなのかって思いませんか?

気付いたキッカケはメルセデスの操作系を見たこと。

連休中にデイキャンプを楽しんだことは前回記事でお話しましたが、そこで見た、メルセデスのVクラスの操作系が今回のお話の始まりです。

メルセデスの運転席の写真をカタログやHPで見て頂けるとお分かりのように、メルセデスはウィンカーレバーとワイパーの操作系が一つのごっついレバーにまとめられています。ワイパーは、日本車のように「先端をひねる」操作系、ウィンカーは「上下に動かす」操作系と分離されていて、さすがメルセデス一流の考え方で操作しやすいと乗る度に感心します。

そして、その一本のレバーが左に飛び出している下に、短いレバーもあるんですね。それがディストロニックの操作レバーです。

思えば、初めてアメリカを旅行してレンタカーを借りた時、クルーズコントロールが装備されていましたが、これもレバーでの操作でした。上に押し続けると設定速度が上がり、下だと下がる、という典型的な操作です。

今サラッと「典型的な」と申し上げましたが、メルセデスだけでなく、多くの日本車もこの方式です。

でも、実はこのレバー方式は私には操作しにくいんですよね。

ステアリングから手を離すのか離さないのか、それが問題だ。

大げさなタイトルですが、以前当ブログでBMWのウィンカー・ワイパーレバーの操作性が悪いことを話題にしました。そして、メルセデスのレバーもちょっと遠くて操作しにくい、ということも。

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その時読者様から頂いたご指摘が、ステアリングから手を離して、操作するから遠くても問題に感じたことはないよー、というものでした。

私は自分の操作の仕方、つまりステアリングに手を置いたまま、指だけ伸ばして上下に動かす、という操作を前提にしていたので、ちょっと目からウロコ的なモノが落ちました。

よく考えたら、私も日本車に乗っていた時は少なくともワイパーレバーはステアリングから手を離し、つまんで操作していたはずです。思いついても良さそうなのに思い出さなかったのは、文句を言いつつも私がBMWの操作系に慣れきっているからなんだろうなぁ、と改めて思い知らされましたね。

そう考えると、私が不満ばかり言っているワイパーレバーの操作だってステアリングに手を置いたまま指先だけでできることを考えると、便利なもののように思えてくるので不思議です(笑)。

ですが、クルーズコントロールの操作レバーはそうは行かないんですよね。実際に操作したこともありますが、ステアリングに手を置いたままでもやってやれないとこはありませんが、やはりレバー自体が下の方にある上に短いことも多く、ステアリングから手を一旦離してつまむことが前提な気がします。

ところが、BMWでACCを操作しようと思っても、ステアリングから手を離す必要はありません。操作方法は詳しくこちらの記事に書いていますが、全てステアリングを握ったままできます。

[kanren postid=”68″] 感の良い方はそろそろお気付きかも知れませんね。そうです。BMWでは、運転に関わる操作が、なるべくステアリングから手を離さないでできるようになっているんです。と、そこで

「オーディオのスイッチのオンオフは手が離れるよね?」

とお思いのあなた、試しにオーディオの電源を一旦切って、ステアリングの右側にある音量ボタンの➕を押し続けて見てください。これでオーディオの電源もオンになるんですよ。そう、本当にステアリングから手を離す必要がないんです。

これは、スポーティなクルマを標榜するBMWならではの、「全ては運転に集中できるような環境のため」という考えがあってのことではないかと思っています。

私なんかは、ライトは常にオートライトをオンにし、オプションのパドルシフトまでつけているので、本当にステアリングから手を離すことはほとんどありません。運転に関わる操作ですと、唯一、ドライビング・パフォーマンス・コントロールのモードを切り替える時かシフトレバーを倒してスポーツ/マニュアルモードにする時しか、ステアリングから手を離しません。

これ、スポーティドライバーだけでなく、私のようなズボラドライバーにとってもメリットがあるんですよ。まあ、断然楽なんです。どのくらい楽かというと、慣れすぎると、私のようにたまにステアリングから手を離して操作することすら面倒に感じるようになります(笑)。

かと言ってやり過ぎると違和感があるようです。

となると、BMWの様に「スポーティ」なのではなく、スポーツカーこそこの操作系にすればいいのに、と思いませんか?

それをやっているのが例えばフェラーリです。ですがフェラーリの場合はちょっと個人的にはやり過ぎていると思っていまして、ウィンカーレバーまで廃止して、ステアリング上にウィンカー「ボタン」を置いています。

これはさすがに、見るからに操作しにくそうだと思っていたのですが、案の定、メディア上では操作しにくいという評価を口にするところが多いですね。

所詮「慣れ」の問題でしかないとは思いますが。ウィンカーレバーの操作というのはかなり昔から慣れ親しんだもので、考えなくても体が動くくらいドライバーに染み付いているからでしょう。ボタンだと、とっさの時に戸惑いそうですよね。

そう考えると、BMWが昔からのレバーはレバーとして残し、比較的歴史の浅いACCのボタンをステアリング上に配置したのは、違和感がないという点で意外と計算し尽くされている、絶妙な配置なのかもしれません。新型5シリーズでも、ステアリングアシストのオンオフボタンはステアリング上に配置されていて、ポリシーにも一貫したモノが感じられます。

しかも、操作しやすいと積極的にその機能を使おうという気になりますよね。少なくとも、私はそうです。

今違和感がある方も使って見たら気付く・・・はず。

レバー方式の操作のクルーズコントロールのクルマから乗り換えられた方にとっては。若干違和感のある操作方法かもしれません。

ですが、そもそも操作方法がわからないという方は上の方でご紹介した記事を読んでいただくとして、使用していくうちに操作がしやすいことに気付いて頂けると思います。

レバー方式が「操作しにくい」というわけではありませんが、ステアリングから手を離さないで済むところにBMWのアイデンティティ、駆け抜ける喜びを具現化する設計思想があるのかな、と考えると、楽しいですよね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。