40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズより4シリーズクーペの方が乗り降りしやすい?!

BMW

ちょっと定説とは違うかもしれませんが、あえてこのお題です。あなたは2ドアクーペって、どう思いますか?

2ドアクーペ=パーソナルカー?

個人的な感想をまず申し上げると、2ドアクーペって不当に低い評価をされていると思います。

そもそも4つの席があるのに4つドアがないなんておかしいということを言うかたもいますが(なんとウチの家内です!)4ドアのセダンですら子育てには不便であるとしてミニバン全盛の日本で、2ドアクーペと言うのは絶滅危惧種です。環境省はぜひともレッドリストに加えて欲しいと思っています(笑)。あ、環境省ではないですかね。国土交通省でしょうか?

2ドアクーペと言うと、基本的にはスタイリッシュなボディに優れた走行性能を備え、スポーティなイメージも持っているけれども実用性の点では4ドアセダンに一歩譲る、と言うのが世間的な評価だと思います。つまり、「ちょっと贅沢なパーソナルカー」という位置付けですね。

でも、子育てにだって2ドアクーペのメリットってあると思うんです。実は私、以前子供が生まれるときに、真剣に2ドアクーペ(その当時は3シリーズのクーペでしたが)を候補に加えたことがありました。それはなぜかと言うと・・・

最大のメリットは「後部ドアがないこと」

いやに反語的なタイトルではありますが、真剣にそう思っています。

どう言うことかと言うと、例えば子育て中の夫婦のシーンを思い浮かべて見ましょう。あなたは何が一番気になりますか?

私は、「子供が後部ドアやウィンドーを好奇心の赴くままにいたずらして、開けたりしてしまうこと」が一番気になります。

もちろん、ドアはチャイルドセーフティをかけて中からドアノブを引いても開かないようにし、ウィンドーは運転席ドアにあるスイッチで運転席からしか開けないようにすることもできます。ですが、そもそもドアがない、窓も開かないと言うのは、こうした心配から完全に解放されます。

しかも、例えばどこかに送って行って目的地前で止まったとき、右側から出るのは非常に危険ですが、これも防げますよね。だって、右側から出ようと思ったら運転席の私自身がまず降りなければいけませんから。ちなみに現在は、停止してから「よしというまで開けるな!」と停止前に厳命していますし、むしろ私が降りて外からタイミングを見計らって開けていますので、余計に2ドアクーペでも同じだな、と思ってしまうわけです。

そして、運転席に限って言えば乗り降りと言う点では圧倒的に2ドアクーペの方が楽です。後席ドアがないことで、その分前席ドアの開口部が大きく開きます。実は私、今スポーツのやりすぎで右膝を痛めているのですが、これが乗り降りの際に本当に不便なんです。もう少し体を後ろに向けて、シートに座った状態で真横を向いて立ち上がれれば楽なのでしょうが、セダンではBピラーが前にありすぎてそのようにできません。必然的に、ちょっと自分の体から見て斜め前に踏み出して、その後に体を捻るようにして外に降り立つようになりますが・・・この時膝が痛いんですよね(笑)。以前試乗したM4が恋しくなります。

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M2もそうでしたが、運転席からの乗り降りは、私の愛車320dツーリングよりもはるかにしやすいです。何よりも開口部が大きいですから。

じゃあ2シリーズクーペでもいいじゃない、と思うかもしれませんが、後席の実用性という点いおいて、4シリーズクーペの右に出る2ドアクーペはないと思っています。6シリーズクーペよりも広いです。本当ですよ。私はM6も試乗したことがありますので、その点も十分4シリーズのクーペが優っていることを確認しています。

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実際、試乗の時に後席住人(家内と息子です)の感想を聞いて見た限りでは、M4の方が好評でした。もちろん、乗り心地はM4 Competitonだったので硬いと言われましたが(笑)。

そしてもう一つ、2ドアクーペは4ドアセダンに比べると絶対的な開口部面積はやはり少ないので、ボディ剛性は高いです。ボディ剛性が高いと何がいいのかは以前過去記事でご紹介しましたので、是非ご覧になって見てください。目に見えないことですが、大変重要なことなんです。

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デメリットは「後席ドアがないこと」

もう、何言ってるんだと言われそうですが(笑)、これも真実です。

やはり後席ドアがないというのは、いくら後席居住性に優れた4シリーズクーペといえども、やはり前席シートを開けて乗り降りするというのは、後席住人いとっては乗降性が悪いです。腰をかがめて動かなければいけなかったり、そうでなかったらかなり前の方に「ふん!」と気合いを入れて身を乗り出さなければいけないので、腹筋が鍛えられることでしょう(笑)。

そして、これが一つ大きなデメリットなのは、不幸にも事故に遭遇した時です。これはお分かりかと思いますが、迅速な救助の妨げになる恐れがあります。重大な事故の時は、救助が1分遅れると助かる確率が格段に下がりますので、これはかなり重要ですよね。いくら自分では事故を起こさないと思っていて、事実自分では起こさなくても追突されることだってありますので、そうしたことも考慮しなければいけません。

結局は「後席ドアがないということをどう見るか」

後席ドアがないことによるメリットとデメリットをあげて見ましたが、何を言いたいのかというと、要するに世の中の風潮に物申したいわけです。

クルマ好きの方のクルマ歴で多い一つのパターンが、「結婚前はクーペ、結婚して子供が生まれたらミニバン」というものだと思うんですが、これがもったいないというか、なぜみなさんそんな型に嵌って子供が生まれたらミニバンに買い換えるのか、個人的には理解に苦しみます。

「クルマの中でオムツを変えるから」という理由を聞いたことがありますが、そんなものはE90の323iに乗っていた時にだって後席で十分できました。「子供がサッカーを習いだしたら近所の子供達も乗せて送り迎えしなければいけないから」という理由も聞きました。「うちのはチャイルドシートをつけると子供は3人しか乗れません」でいいじゃないですか。大体、私はそういう場で人のクルマをあてにするほど卑しいことはないと思っているので、よほど気心が知れたご家族出ないと乗せません。それも、こちらからお誘いした場合ですね。今まで頼まれたことはありませんが。そもそも、人様の子供を乗せて万が一のことがあったら責任ももてないですしね。

要するに、私に言わせれば本当になんとかなりそうな理由でわざわざ気にっているクルマを手放してミニバンいする必要があるのか、ということなんです。私の知り合いで、子供が3人いるのにいきなりコーベットを購入した方を存じ上げていますが、こういう方のようにクルマ選びって自由であるべきなんです。もちろん、ライフステージや用途によって変わりはあると思いますので、喜んでミニバンに乗り換える方はそれで結構だと思いますが、いやいや乗り換えるくらいだったら創意と工夫、そして奥様を説得する情熱をお持ちになるのがいいのではないかと。

いかがでしょうか?いえ、別に出産を控えたクルマ好きから相談を受けたわけでもなく、特定の方に向けて書いたわけでもありません。ましてや、ミニバンを否定するわけでもありませんが、クルマ好きがその情熱を自ら放棄してミニバンに向かい、その後その情熱が復帰しなかった例は枚挙にいとまがないほどよく知っています。

クルマ好きが少なくなればなるほど、日本のクルマ社会は貧しいものになるというのが私の持論ですし、今年行われた東京モーターショーの地盤沈下が囁かれる一因でもあると思っています。もちろん、ユーザーに迎合してミニバンばかりを作り続けてユーザーから思考と嗜好を奪ったメーカーにも大きな罪はありますが、何よりはやはりユーザーが、その英知を駆使して「自分が好きなクルマでも子育ては十分にできる!むしろこのクルマでなければ家族を安全に乗せていく自信がない!」くらいの選択をするべきなのかな、と思うんですよね。

ちょっととりとめのない話でしたが、Toto BMWさんで私が試乗したM4が中古として販売してあるのを見て、クーペの乗降性のよさを思い出したことから以前聞いた話を連想して思い出したので書いて見ました。

BMW M4クーペ 後期型 サキールオレンジレザー

では、今回はこの辺で失礼します、ありがとうございました。