40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズの夏タイヤに関する考察。何に気をつけて選ぶべきか?

BMW

さて、冬が来るというのに夏タイヤ選定の考察記事をアップするのも気がひけますし、最近タイヤネタが続いているので、しつこい!と怒られてしまいそうですが、現状で私が候補としているタイヤとその情報を整理してみたいと思います。

候補は今のところ3つ。

個人的には結構選択肢が少ないと思っています。でもしょうがありません。ランフラット派ですので、必然的に絞り込まれてきてしまいます。

まず1つ目はピレリ・チントゥラートP7

これは前々から当ブログで興味があることは申し上げてきました。

ピレリに関しては、私の世代ですとフェラーリやポルシェに純正装着されていた、最高峰のスポーツタイヤというイメージが大きいですので、そうした部分への憧れがあります。

ですが、ここでターゲットとするのはそうした世界で有名なP-ZEROではなく、ピレリ・チントゥラートP7というコンフォートタイヤです。これにはBMW3シリーズの承認タイヤとしてのラインアップがあります。

ですが、ネットでの評判を漁ってみると・・・評判が今ひとつなんですよね。曰く、「静粛性が低い」「固い」・・・唯一の調書は他のランフラットタイヤに比べてグッとお値段が低いことです。

2つ目の候補はミシュラン・プライマシー3

そして最近ものすごく気になっているタイヤがミシュラン・プライマシー3。「アクティブ・コンフォート」というコンセプトを掲げて、今では返金保証キャンペーンもやっています。

満足保証プログラム

これは相当な自信の表れですね。対象は他にもキャンペーン対象にはPS3とラティチュードがあります。

そして以前の記事でも申し上げた通り、プライマシー3には3シリーズ承認サイズがないのが困りモノなんです。私のクルマ、320dツーリング スポーツの純正サイズは確かにあります。しかもランフラットで。ここで一つ、そのタイヤをじっくりと解剖することにします。

プライマシー3のサイズ表記

プライマシー3のサイズ表記は以下のようになっています。

225/50R17 94W

ここで、純正装着されていたS001のサイズ表記を見てみましょう。

225/50R17 94W

あれ?ロードインデックスも速度記号も一緒ですね。ここで、今後のタイヤ選びに関係してきますので、ロードインデックスに関してみていきましょう。

ロードインデックスって?

ロードインデックスとは、「タイヤがどのくらいの荷重に耐えられるのか」を表しています。

225/50R17 94W

この94という数字がロードインデックスです。これは、670kgまで耐えられることを示しています。それぞれのロードインデックスの耐荷重はダンロップさんのHPが見やすいですね。

つまり、F30/F31の3シリーズは、どんなタイヤを選ぶにしても、ロードインデックスが94以上のものを選ばないと、タイヤが耐えられないということになります。

例えば、私の中でほんの少し可能性がある非ランフラット化を考えたとして、ミシュランのPS3を候補に選んだとします。すると適合するタイヤのサイズ表記は、

225/50ZR17 97Y XL

今度は最後に「XL」という表記が追加されています。これはエクストラロード規格と言って、より高い荷重に耐えられるタイヤであることを示しています。

どういうことかと言いますと、タイヤの耐荷重って、サイズによって大体決まって来るんですよね。ちなみにP7もロードインデックスは94です。ですので、正直言ってそこまで気にしなくてもいいのですが、極限のスポーツ走行を行うなど、タイヤに対して大荷重がかかるような可能性がある場合はもう少し耐荷重をあげたいわけです。そこで出て来るのがエクストラロード規格。このタイヤは、より高い荷重、具体的には730kgまで耐えられるようになっています。

ただし。

エクストラロード規格のタイヤの場合、空気圧を標準指定よりも10%から20%ほど高くしないと空気圧不足です。エクストラロードは、高い空気圧を入れることで高い荷重に耐えられるように設計されたタイヤです。ですので、エクストラロード規格のタイヤを履いているのに標準と同じ空気圧にしていると、高速ではターヤがバーストしかねませんで、注意しなければいけません。

空気圧が高ければ、当然空気の漏れも早くなりますので、エクストラロード規格のタイヤを履いていると空気圧の管理をシビアに行わなければいけませんね。

ちなみに、今は履いているスタッドレス、ミシュランX-ICEのサイズ表記は

205/60R16 96H XL

となっています。エクストラロード規格ですね。この場合の空気圧はどのくらいに設定すればいいのか考えてみると、BMW承認タイヤのサイズ表記に置けるロードインデックスは92Wとなています。

こちらのHPで空気圧と耐荷重の関係が書いてありますが、一番上の表、すなわちエクストラロードではない方を見ると、92において、標準空気圧(前2.0bar/後2.2bar)ではそれぞれ525kg/570kgとなっています。

ここで上から2番目のエクストラロード規格の表を見ると、96のロードインデックスで標準空気圧ですと、上のロードインデックスが92の時と全く同じになっています。

つまり、この場合は何も考えずに標準空気圧に合わせていいということですね。

ロードインデックスの次は、速度記号。

これは結構知られていますよね。これもダンロップさんの助けを借りましょう。

速度記号(スピードレンジ)について

S001とプライマシーはW、P7はVですので、それぞれ270km/hと240km/hまでの速度に耐えられるということです。

なぜP7だけ低いんでしょうね。まあ、そんな速度出さないので大丈夫ですが。

3つ目はPOTENZA S001

まあ、これは今までも履いていたタイヤですね。したがって、詳しくは省略します。

実は今は一番ミシュラン・プライマシー3に心惹かれています。

もうお気づきですよね。今のところはミシュランが第1候補です。

で、ネットで色々と情報を漁って見ますと、これがまた悩ましい事態を引き起こしました。

プライマシー3とプライマシー3「ST」?!

なぜか、プライマシー3には2種類あるようなんです。それこそミシュランのHPを見てもどこにもそのようなことは書いてありませんが、これは事実としてあるそうです。

具体的にどう違うのかというと、STの方が静粛性も高く、持ちもいいとのこと。どういうことかと言いますと、まずはSTというのは「Silent Tuned」、すなわち静音性を高めた仕様だというのです。

さらに、トレッドパターン自体も違う上に、UTQGのインデックスのうち、Treadwear(トレッド磨耗)がSTは340で、無印は240と100も違うらしいのです。・・・と言われても何のことだかわかりませんよね。

UTQGというのはアメリカで定められている係数だそうでして、そのうちTreadwearというのはトレッドがどれだけ磨耗しないかを示しています。数値が高いほど磨耗に強い=長持ちする、ということですので、STの方が無印よりも約1.4倍も長持ちする!ということになります。ですがその分、無印の方がグリップ力が高いとのこと。

でもこれだったらSTの方がいいですよね。グリップを求めるんでしたらS001にしますし。プライマシー3の口コミを漁っていても正反対の意見があるのわけがこれでわかりました。

それにしても、今手元にS001がなくてTreadwear数値を見れないのが残念です。ちゃんと書いてあるのでしょうか?

もうこうなったら実物を見せてもらうしかないですが・・・

そうそう在庫で置いてある店があるんですかね・・・。と、考えていたところで閃きました。

私が狙っているサイズのプライマシー3はもう一つ表記が実はありまして、

225/50R17 94W MOE

というんですよね。

このMOEというのは、メルセデス・ベンツ承認サイズです。「MO」だけでもメルセデス承認であることを示すのですが、ランフラットですと末尾にEがつき、これは「Extended」の頭文字で、乗り心地に優れたランフラットであることを謳っているとのこと。

まあ、この口上をどこまで間に受けるかというのもありますが、さほどひどいものではなさそうですよね。

で、ということはメルセデスに装着されているんですよね。サイズ的にはCクラスが適合しています。

じゃ、じゃあメルセデスのCクラスを試乗しに行けばわかるんじゃない?!

何という一石二鳥な発案でしょう。Cクラスに試乗して、かつ次期タイヤ候補まで探れるとは。まあ、そこまでうまい具合にプライマシー3を履いた試乗車があるかという問題もありますが、そこはそれ、変だと思われても事前に聞くしかありません。

というわけで、いずれ時間を見てCクラスの試乗に行かなければいけなくなりました(笑)。と言いつつ、いつ行けるのかわかりませんが、できるだけ早いうちに行きたいですね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。