40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

家族が車酔いしやすいけど家族でドライブに行きたい!効果ある対策は?

BMW

当ブログはBMWが巷間言われているイメージ通りの魅力だけではないことをご紹介するとともに、その特性を生かして家族みんなでドライブを楽しんでほしい!という思いで書いていおります。ところが、同乗する家族が車酔いしやすいと、家族でのドライブも楽しめません。そのような場合は一体どうすればいいのでしょう?

きっかけは知人の言葉でした。

ある時、新しくBMWオーナーとなった知人と話をしている時に、彼のお子さんが車酔いしやすいという話になりました。

ですが彼自身はクルマの運転は大好きで遠距離の帰省もクルマで行くこと以外は眼中にない人物です。

個人的に私も子供の頃に車酔いしやすい子供でして、その時の苦しさといったらなんともならないくらい気持ちが悪かったのを覚えているので、同情を禁じえません。と同時に、その彼にも同情します。

私なりに、自分の子供の頃の経験から言えることは、「車酔いの大半は対策することでなんとかなる」ということです。現に、私は遠足のバスの中で気持ちが悪くなったことはありません。

対策その1:運転スタイルが原因の大半を占める。

これは、運転者があることに気付いていないことが大きいです。そのあることとは、

「運転者以外はこれからクルマがどうなるか予測できない」

つまり、どこで止まるのか、どのくらいのスピードでカーブを曲がるのか、その前にブレーキは踏むのか、など、運転者はこれからの運転動作をイメージするのでクルマの挙動変化による体への衝撃に備えられるのですが、同乗者は自分で操作していないのでそれがわからず、備えられないことによります。

こうして書くと当たり前のようですよね。ですが、それが一番よく分かる事例をご紹介しましょう。

助手席に乗っている奥様・旦那様(あるいはご結婚前の彼・または彼氏かもしれませんが)に運転の口出しをされて、喧嘩になったことはありませんか?

そう、これはあなたの運転が下手だからではなく、助手席の同乗者が運転者がすることを予測できないからなんですね。逆に言えば、同乗者が「こうだろう」と予測するような運転をすれば、文句も言われませんし、同乗者は車酔いもしないわけです。

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?以下で順番にご紹介していきます。

急激な衝撃を与えない

スピードを出してカーブを曲がるなとか、急ブレーキを踏むなということではありません。まあ、それもありますが、キーワードは「すべてのクルマの挙動をスムーズに、極力変化を与えない」です。

例えば、発進の時って、どうしていますか?ブレーキをリリースして、アクセルを踏みますよね。この時に、もし助手席に同乗者がいるのであれば、横目で観察してみてください。同乗者の首が前後に揺れていたら、同乗者はあなたのこれからの運転動作を予測できていません。

いえ、より正確に言うと同乗者の方の期待しないショックがかかっている。ということです。

人間って勝手なもので、想像力も欠如している生き物です。ですので、車の動き出しにそのような衝撃がかかることなんて予想していないんですね。

ではどうすればいいかというと、ブレーキのリリースを優しく、特にブレーキパッドがブレーキローターから離れる瞬間を感じながら、AT車であればクリープ現象でタイヤがゆっくりと転がり出すようにしてあげてから、アクセルもじわっと1/3くらいまで踏み込みます。そして目的とする巡航速度に近づいたら徐々にアクセルを緩めるようにします。

別にノロノロと加速するわけではありません。徐々に加速度を高め、一定の加速度で加速したのち、今度は徐々に加速度を緩めていく、ということです。

止まる時も同様です。ブレーキパッドがまずはそっとブレーキローターに触れるのを感じながら徐々に圧力を高め、その後は一定の減速度で減速していきます。

最後は、ブレーキを若干抜き気味にしますが、BMWのディーゼル車にお乗りの方はあまり抜かない方がいいです。アイドリングストップで「ガクン!」となってしまいますので。

BMWのディーゼルのアイドリングストップの長所と欠点。

320dツーリングのアイドリングストップが改善された!プログラムのアップデートをオススメします。

そして、実は停止の時はできるだけふわっとですが、止まったことが実感できるようにした方がいいです。そうでないと、いつまでも動いているのと勘違いして、気持ち悪くなります。実際にいつまでもダラダラ動くなんていうのはもってのほかです。

カーブでの減速も同じです。再びスムーズに、減速度の立ち上がりをゆるくしながら一定の減速度でコーナーに侵入し、できるだけ横Gをかけないようにします。

できる限り一定のスピードで走行し、余計な前後Gをかけない

これも人間の勝手なところですが、クルマが走る時って、何もなければ一定の速度で走っているところくらいしか想像できません。

ですので、必ず「巡航状態」で走りましょう。実はこれができている方は街中で見る限りほとんどいらっしゃいません。かくいう私もできているかどうか、自信がありません。

ほとんどの方は常に加速状態にあるか、アクセルを離して減速状態にあります。もっとひどい方は、これを小刻みに繰り返します。

一定のスピードで走るのって、実はすごく難しいことです。自分たちのクルマ1台で走っていてもアクセルの調節が難しいのに、周りにクルマがいる状況ではもっと難しいです。

前車がこのようにか減速を繰り返すクルマだとなおさらです。実際、私は高速道路でACCを作動させて追随している時に前車が小刻みに加減速するクルマだったことがあり、あっという間に気持ち悪くなってしまいました。運転しているのに。これも自分の期待と違うというか、予想しないところで前後Gにさらされたからですね。

このような時は、前車の平均スピードを見極めて、少し広めに車間をとってこちらは一定速度で追随するようにしています。例えば相手が80km/hから100km/hの間で上下しているような場合は、85km/h〜90km/hでついて行っています。

対策その2:同乗者側の対策

よく小学校の遠足のバスで、車酔いしやすい子は前の方に座っていましたよね。あれは、進行方向が見えるので、これから体にかかるGを予測しやすいからです。

ですので、一番酔いやすい人を助手席に乗せるというのは有効です。そして、できるだけ進行方向を見えやすくして、これからの車の動きを予測できるようにするんです。

あと、車の中で気を紛らわせることです。例えば、みんなで声を出して大盛り上がりで歌を歌う、しりとりをする、などですね。

あとは、絶対に下を見させてはいけません。これが一番気持ち悪くなりますから。ですので、スマホで動画を見せたり、ゲームをさせて気を紛らわせるなどはもってのほかです。

あと最後に、車酔い対策の決定版が「シートベルトをしっかり締める」ことです。

よく「きついから」「苦しい」という理由でシートベルとを締めない、あるいは緩めている方がいらっしゃいますが、しっかりと締めて体を固定してください。安全性の面で意味がなくなるだけではなく、車酔い防止の観点からは体を揺らさないことが一番効果がありまので、しっかり締めて体をシートベルトで固定してリラックスした方が却って疲れませんし、車酔いしません。

せっかくのドライブ、楽しく行きたいですね。

これだけのことをやれば、どんなに酔いやすい人でも結構持ちます。

ここまでお読みいただいた方、冒頭で私が子供の頃クルマに酔いやすかったのに、遠足のバスでクルマ酔いしなかった理由がお分かりになりましたか?

そう、バスの運転手さんはさすがプロ、余計なGがまったくかからないからなんですね。そして、友達とおしゃべりしているだけで気がまぎれますので、普段の気持ち悪さが嘘のようにクルマ酔いしないんです。

とにかく「すべてのクルマの挙動をスムーズに、極力変化を与えない」を意識して、そーっと運転してみてください。今まで車酔いしていた方には、あなたの運転の変化が分かるはずです。

この運転に加えて、BMWのように乗り心地がフラットなクルマですと、ほとんど酔わなくなると思います。

さあ、あとは精進あるのみです!

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。