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BMWの新型3シリーズ(G20)の開発風景をキャッチ。大幅な軽量化が達成されるようです。

BMWがひた隠しに隠している新型3シリーズですが、久々に開発風景がキャッチされました。そしてより詳細な情報もわかってきています。さすがBMW、わかっているな、と思わせる情報ですよ。

新型3シリーズ開発風景と詳細情報

まずは以下の記事をご覧ください。

2018.1.24

G20次期型BMW 3シリーズ CLAR採用で最大50kg減か エンジンも予想

もくじ

ー 次期型3シリーズ 意匠は5シリーズがヒント
ー ボディ拡大も最大50kgの減量が予想
ー ディーゼルとガソリン スペック予想

次期型3シリーズ 意匠は5シリーズがヒント

G20という内部コードネームで進行中の新3シリーズは、
・見た目のアピール
・動的性能の信頼性
・先進技術の積極投入
という3点で、同クラスのライバルを狙い撃つ。ライバルとは言うまでもなくメルセデス・ベンツCクラスである。

ミュンヘンのヘッドクオーター近くで撮影した3シリーズのプロトタイプは、伝統を重んじつつも、ひと回り大きい5シリーズのデザイン言語を取り入れているように思える。同時に、つい先ごろ実車公開したSUVのX2(くわしくは「BMW新型SUV「X2」 デトロイトモーターショーで実車公開 X1と共通点おおく」参照)ようにも感じられる。

ボディ拡大も最大50kgの減量が予想

ボディサイズの予想値は、現行よりも全長が60mmほど伸びた4703mm。ホイールベースも20mmほど長くなり2830mm程度になるのではないだろうか。

ちなみにメルセデス・ベンツCクラスの現行型は、全長が4696mm、ホイールベースの長さは2840mmに達する。

プラットフォームは最新のCLAR(クラスター・アーキテクチャー)が新型3シリーズにも採用され、エンジンは縦置き、熱成形の高強度鋼を主要部分に用いる。結果的に今の3シリーズより最大で50kgほど軽くなることも予想される。

なお7シリーズが採用した「カーボン・コア」は3シリーズでは見送る一方でアルミニウムを積極採用、荷重支持部にはマグネシウムを多く用いることが予想される。

ハイグレードモデルには、リアにエアサスが採用されることも考えられる。ただし四輪ステア・システムは5シリーズ以上の特権にとどめられるだろう。

ディーゼルとガソリン スペック予想

次期型3シリーズは、3気筒/4気筒/6気筒のエンジンをラインナップするもよう。

ヨーロッパのエミッション規制が厳しさを増すなか、BMWのチェアマン、ハラルド・クルーガーは「われわれにとってディーゼルは、とても大切なのです」という。

1.5ℓ3気筒エンジンを搭載する316dは21ps増の138ps、2.0ℓ直列4気筒搭載車は、318dの場合13psアップの165ps、320dは14psの207ps、325dは14psアップの241ps程度になることが予想される。

また、3.0ℓ直列6気筒ディーゼルの投入も考えられ、330d/340dといった標準モデルにくわえ、M340d xDrive Mパフォーマンスがディーゼルのフラッグシップとして投入されそうだ。

F30型の現行3シリーズは、セダンが2012年から、クーペ(F32)は2013年から販売されている。

(AUTOCAR JAPAN 編集部)

ほぼほぼ前から噂になっている通りのスペックですね。CLAR採用による軽量化(ただしカーボン・コアは採用されず)、ボディサイズの若干の拡大等々、プラットフォームを一新しつつも大成功したF30系の正常進化と言えるモデルになりそうな予感がします。

 

個人的な感想

ここからはあくまで私見ですので、気楽に読みたばしていただけると幸いです。

ボディサイズの拡大は確定

まず、一番気になるのはボディサイズの拡大です。予想値とはいえ「4,703mm」なんて、かなり細かい値を出してきていますね。ということは、これは「予想」といえどもほぼ正確なリーク情報だと思います。「予想」と書かざるを得ないのは、きっと、以前当ブログでご紹介した「スニークプレビュー」の縛りを意識しているのではないでしょうか?

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ホイールベースを伸ばすということは、真面目なBMWのことですから後席スペースをより拡大してくることと思われます。

サイズアップは残念なことではありますが、これは・・・まあ、やむを得ないのでしょうね。

1シリーズがFF化する一番の目的は、室内スペース、とりわけ後席スペースの拡大です。現行のF系のラインアップですと、1シリーズと3シリーズはそのヒエラルヒーに見合った後席スペースとなっていると思いますが、1シリーズでFF化されると、きっとF30くらいの後席スペースは確保してくるのではないでしょうか?となると、次期3シリーズは、F30よりもより広い後席スペースとならざるを得ないと思うんです。

このくらいであれば日本での使い勝手が大きく損なわれることはないと思われますが・・・最後の最後までボディサイズの拡大を最小限にすべく頑張って欲しいですね。

それよりも、使い勝手という点では全幅の方が気になります。引用記事では一切全幅には触れていませんが、どのくらいになるのでしょうか?F30/ 31は日本仕様ではわざわざローカライズして1,800mmにしていましたが、これが3シリーズを積極的に選ぶ要因となってないとすると、もっといえばCクラスから顧客を奪うポイントとなってないとすると、次のモデルではあっさりと1,800mmを超えてくることも考えられます。

ここは日本仕様がどうなるか、注目したいですね。

エアサスは採用、4WSは不採用?

エアサスは、Cクラスでオプションながら採用されており、セグメントの基準を塗り替えたと言われるほど好評ですので、次期3シリーズは何が何でも装着してくるでしょう。おそらくオプションにはなるでしょうが、日本仕様に限っては標準装着ということもあるかもしれません。その理由は、BMWは本気で日本でメルセデスに勝とうとしているからです。

メルセデスは全世界的に販売が好調で、プレミアムブランドにおける売り上げトップをひた走っています。日本における輸入車登録台数もBMWを上回っています。ここを本気でなんとかしたいと思っているようなんですね。これは長年CGを読んでいると、BMW関係者へのインタビューなどで言葉の端々に出てきます。

そして、3シリーズはDセグメントのベンチマークと言われているクルマです。このセグメントでCクラスに敗北することはBMWのプライドが許さないでしょう。そうなると、Cクラスを睨んで横並びの装備内容では優位は保てません。メルセデスの顧客にBMWを見てもらうためにはどうすればいいか?それは「快適性」を追求することです。海外でもそうかもしれませんが、メルセデスを選ぶ顧客は「快適性」を重視する方が多いというのが私の味方です。となると、リアのエアサスはかなり訴求力があるのではないでしょうか?かといって、スポーティさを好むBMWファンにもアピールしなければいけません。エアサスであれば両立は簡単ですよね。M Sportとノーマルで設定を買えるくらい朝飯前でしょう。

4WSは・・・ホイールベースは長いものの、まだそこまで絶対的な巨大さがあるわけではないので小回りのニーズもそこまでではなく、高速安定性もコストをかけない別手段で達成できるのであればあえてなくてもいいと思います。あればあったでいいでしょうけど、それで価格が高くなりすぎるのはやめて欲しいですね(笑)。

軽量化が軸とは・・・さすが、よくわかっていらっしゃる。

CLARはBMWのFR用プラットフォームとして採用が進んでいますが、この新プラットフォームの一番の軸は軽量化です。奇しくも(なのでしょうか?)BMWと提携しているトヨタもTNGAという新プラットフォームを展開中なのが気になりますが、それはともかく、BMWは軽量化が万能薬であることをよくわかっています。

当ブログでもなんどもご紹介している通り、軽量化は環境性能・運動性能の両方をアップする最大の良薬です。前者はポストEURO6の排ガス規制対応、後者はBMWのアイデンティティですよね。実際、すでにCLARが投入されている7/ 5シリーズでも高い評価ですので、それが3シリーズにも採用されるのが嬉しくてたまりません。

何を大げさな、と思われるかもしれませんが、一時期、クルマってモデルチェンジをするたびに急激に重く、大きくなっていった時期がありましたよね。そこまで排ガス規制も厳しくない時代は「もっと大きく、もっとパワフルに」が顧客の要望に応える最高の妙薬だったわけです。私は特に環境性能は気にしておりませんでしたが、そうした時代においては、いったいどこまでクルマは重く大きくなって上級移行していくんだろう、と暗澹とした気持ちになっていました。ですが、時代が変われば顧客が求めるものも変わるんですね。上級移行はしていますが、闇雲に大きくするのではなく、大きくなっているのに軽くなっていく、というのは本当に技術が進んだことを感じさせます。

ですが、軽量化って諸刃の剣のような面も持っています。快適性、つまり俗にいう「いい乗り心地」というのは、ある程度ボディの重さがないと実現できません。その証拠に、3シリーズの中でも330eだけは明らかに乗り心地が違います。バッテリーで車重が重くなった分、ふらっと感が増しているんですよね。もっと究極的な例を出すと、BMWグループであるロールス・ロイスの独特な乗り心地というのは、あの2tを軽く超える車重あってこそという話も聞きます。

そう考えると、バランス的にバネ下重量も軽量化していかなければいけませんよね。すでにサスペンションをオールアルミとしているのが5シリーズですが、3シリーズでも軽量化の施策がなされてくるであろうことは想像に難くありませんね。

こう考えてみると、個人的にはやはりエアサスはマストなのかな、などと妄想してしまいます。もちろん、お値段はできれば据え置きで、ということが前提ですが(笑)。

エンジンは・・・ディーゼルだけ?ではないですよね?

なぜかこの引用記事ではディーゼルエンジンしか書いていませんが、当然ガソリンエンジンもライナップされると思います。

それにしても、きっと320dと呼ばれるであろうモデルのパワーアップぶりはすごいですね。今度は200psオーバーですか。これはアルファもうかうかしていられません。

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ただ、ちょっとtoo muchな感じもありますよね。私は、日本にも318dをラインアップして欲しいと思います。高速道路の制限速度がヨーロッパに比べて低い日本では、絶対的なパワーは必要でない一方、坂が多いのでディーゼルの太いトルクは非常に有利です。トルクの数値には全く触れていないのもどうかと思いますが、F30の318d(本国仕様)でも320Nmもあるので、このままでも十分すぎるほどです。

そしてこれにxDriveなんかもあれば最高ですね。

価格的にも、次期3シリーズは現行よりもさらに価格がアップするでしょうから、エントリーモデルとして318iや318d、はたまた316dですらありなのかな、と思います。そうでもしないと、現行3シリーズのオーナーが乗り換えられませんよね。

期待してしまってしょうがない。

私の中ではこの記事を読んでから期待が高まってしまってしょうがありません。

もうお分かりでしょうが、ズバリ、私は318d xDriveが日本に入ってくることに大いに期待しています。そしてあながちこれもありえない話でもないと思うんですよね。

以前、当ブログでもご紹介しましたが、BMWジャパンがここにきてようやくxDriveに力を入れ始めています。なぜそれを最初から出さなかったのかと思う3シリーズGTへのディーゼル+xDriveの設定を皮切りに、7シリーズにも740d xDriveを設定しました。5シリーズでまだないのが不思議ですが、これもいずれ523d xDriveというのを設定して欲しいですよね。

そして日本におけるBMWの顔と言える3シリーズ、それに318d xDriveというモデルがあれば、そして購入しやすい価格であれば、豪雪地帯も含めて日本全国で3シリーズがもっと増えると思います。「あんまり増えても・・・」なんて言わないでください(笑)。お仲間が増えるのはやっぱり嬉しいじゃないですか。

さて、あとはどんな内外装なのか?5シリーズのデザイン言語やX2との共通点があると言っていますが、要するにX3の試乗記でもご紹介した、シャープかつ立体的なプレスラインが多用されている、ということなのでしょうね。

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どのような表情なのか、ちらりとでもいいのでみたいですねー(笑)。いずれその機会もくるでしょうから、我慢して持つことにしましょう。

そして同時に、ALPINAも期待しています。きっと、6気筒ガソリンとディーゼルをベースにしてくるのでしょうね。こちらも楽しみです。

妄想が高まってしょうがないのですが・・・では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。