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ルノー・メガーヌ スポーツ・ツアラーGTに試乗!〜今最も「隠れ」旬なクルマに認定!

ドイツ車党でも目ざとい方は既に目をつけられているかも知れませんが、私はそう目ざとい方ではないにしてもこのクルマは非常に気になっていました。ルノー・メガーヌ・スポーツ・ツアラーGT。居ても立っても居られず早速試乗してきましたので、印象をご報告します。それはルノー・スポールの手が入っていることを存分に堪能できる、れっきとしたスポーツワゴンでした。

ルノーってどういうイメージですか?

フランス車党には愚問かも知れませんが、ルノーのイメージって正直申し上げて、日本ではあまり定着したものがないのではないかと思います。断片的に「F1」「フランス」「オシャレ」などという言葉の羅列と、日産とのアライアンスとかの名経営者カルロス・ゴーン氏が一番印象的なのではないでしょうか?

このようにルノーは日本でこそマイナーな地位に甘んじていますけれど、グローバルで見ればルノー・日産アライアンスは押しも押されぬ巨大グループです。特にCセグメントのクリオ(日本名ルーテシア)が強いですね。

そんなルノーですが、F1などのモータースポーツにも熱心なのはご高承の通りです。かつてはアイルトン・セナがワールドチャンピオンを獲得した直後にウィリアムズ・ルノーが猛威を振るい、ナイジェル・マンセルに初のF1ワールドチャンピオンの座をもたらしました。その他にも、アラン・プロスト、フェルナンド・アロンソといったチャンピオンを輩出し、歴代ドライバーは錚々たる面々がルノーエンジンをドライブしています。

その実績と知名度を生かして、ルノーのモータースポーツ部門たるルノー・スポール(Renault Sport)が市販車にも手を加えており、まさに「ホットハッチ」の名にふさわしいモデルを送り出していますよね。

まあ、もうお分かりだと思いますが、私にとってルノーって「フランスのBMW」くらいスポーティイメージが強くて、カッコいいイメージのあるメーカーなんです。つまり、ポジティブな印象を持っていまして、好きなメーカーです。

そして今回、ルノー・スポールの息がかかった魅力的なモデルが日本に上陸しています。それがルノー・メガーヌGT/スポーツ・ツアラーGTです。

元々メガーヌとルーテシアは興味ありました。

正直、BMW並みに強い興味あったかと問われると、そこまででもないと告白せざるを得ませんが(笑)、元々メガーヌとルーテシアには興味を持っておりました。同じセグメントで比べると、ゴルフやポロといったドイツ勢より好きかも知れません。ただ、一度も乗ったことはありませんでした。

今回のメガーヌGTシリーズで、まず私が俄然注目度を高めるきっかけとなったのが、「4 CONTROL」と呼ばれる4輪操舵システムでした。これは60km/h以下で逆位相にリアをステアし、それより高い速度域では同位相にステアすることで小回り性能を確保するだけではなく、鋭いターンインや高速安定性を両立させることを狙ったものであることは他メーカーのそれと変わりはありません。

ただ一つ、日本仕様の価格が300万円代という価格帯で実現していることを除いては。

これ、すごくないですか?BMWでは5シリーズに同様のシステム(インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング)がありますが、価格帯としてははるかに上です。私はてっきり非常に高価なシステムなのかと思っていましたが、メガーヌGTを見る限りではそうでもない、ということですね。まあ、ロジックなどのプログラミングが違うのかも知れませんが。

そしてもう一つ私の萌えポイントとして心をグッと鷲掴みにされたのが、ルノー・スポールであるという事実そのものです。これはかなりテンションが上がります。かつて愛読誌のCGで長期テスト車で確かメガーヌを扱っていたと記憶しておりますが、その時も必ずCG購入後真っ先に読んでいたものです。別の言葉で言えば、それほどまでに私はスポーティイメージというものに流されやすいとも言えますが(笑)。

まあ、前置きはこれくらいにしておきましょう。

ご対面。

お邪魔したのはルノー世田谷店さんです。

ルノー世田谷

こちらを選んだのは、メガーヌGTのハッチバックよりも興味のあるステーションワゴンのGTが試乗車としてあるのと、何度か前を通りかかったことがあったからです。まずはお電話をして当日試乗車の空きがあるかどうか確認したところ、快くご承諾いただいたので家を出ました。そう、電話してすぐに、です(笑)。

ディーラーさんに到着してお客様カード的なものを書いていたところ、本日ご担当いただけるセールス氏・・・ではありません、美人な女性が現れました。名刺をいただくと店長さんです。ということで早速美人店長さんと試乗に出発なのですが、試乗車はディーラー入り口に停めてあって、私はすでに駐車場に入る時から目を奪われていました。

このボディカラーがうまく伝わっているかどうか・・・グリ・チタニアムという色なのだそうですがただのグレーメタリックではなく、光が当たると微妙にブルーがかっていて本当に綺麗なんですよ。顔つきもバンパーまで含めた造形が非常に戦闘的ですね。ルノーのエンブレムを見ると条件反射的にF1を思い浮かべてしまう私には余計にスポーティに見えます。

リアのコンビネーションランプの造形もかっこいいです。左右に広がりを持たせてワイドさを強調していますが、これでも全幅は1,810mm。デザインって本当に大事ですよね。縦に長くではなく、横に広がって見えるのに、ちゃんと都市部でも扱いやすいサイズを維持しています。

さて早速乗り込みましょう。

ここで謝らなければいけないのですが、私、すっかり舞い上がってしまっていてフロントシートの写真を撮るのを忘れてしまいました。本当にかっこいいシートで、センター部分がアルカンタラで所々に青があしらわれているんですが・・・申し訳ありません。以下のルノーのHPでご確認ください。

ルノー メガーヌ

気を取り直して、運転席の眺めはこんな感じです。

ステアリングは小径でグリップが太く、いかにもスポーティな雰囲気を盛り上げます。このステアリング、すごく手触りがいいです。と思って何気なくスペック表を見てみたら、やはりナッパレザーを使っていました。そしてステアリング下部にあしらわれた「GT」のバッジと青の部分。この青がGTのアクセントとなっているようで、室内のそこかしこに使われています。

助手席ダッシュボートとか・・・

ドアパネル。下の青い線はアンビエントライトです。日中でもしっかりと視認できる明るさです。そして・・・

これは後席ですが、シートのステッチとか・・・

後席ドアパネルも。かなり統一感のある色使いで、非常にオシャレです。これぞフランス車の面目躍如というところでしょうか。そしてこのドアパネルなどの青いパネルはドライカーボン調になっています。本物のカーボンなのかどうかは聞きそびれましたが、なんらかの繊維の編み込み模様にはなっています。

そのほかにも、フロントのサイドシルにはやはりRENAULT SPORTと書いてあったり・・・

もう、本当に盛り上がりますよね。

おっと、運転席に座ってから脱線しすぎましたね。話を元に戻しましょう。

乗り込む時にも驚きの連続でした。まずはドアを開いて、閉じるのに非常に軽い力で閉じられることです。BMWなどのドイツ車に共通しているのはドアストッパーが硬い上にドアが重くて、閉じる時にドン!と強めに閉めないと半ドアになってしまいますが、メガーヌGTは軽い力でピシャッと閉じます。

そして乗り込んでから感動したのですが、先にも触れたようにシートが非常にゆったりとしていること。これはフランス車共通の美点だと思います。モーターショーで無遠慮にいろんなクルマのシートに座らせて頂いた経験からいうと、総じてフランス車のシートは、ドイツ車のようなコシがあるというよりは、表面がふんわりとして体を包み込むつつも沈み込まないという不思議なシートです。これがドイツ車とは違った心地よさを生み出しているのですが、メガーヌGTも例に漏れずこういった特徴を持つシートでした。今までBMWのシートで育ってきた(?!)私も、非常に満足する座り心地です。

着座位置は低めです。と言ってしまうと少し注釈が必要なのですが、床面に対して低めということであって、決して地面からは低くありません。その証拠に、私の愛車の320dツーリングよりも乗降性はいいです。何よりの証拠が、私は今、運動のし過ぎ?で右膝を痛めているのですが、320dに乗り降りするときは痛めた膝を庇っても痛むのに対し、メガーヌではなんともありませんでした。

では、着座位置が低めというのはどういうことかというと、BMWよりもさらに足を前に投げ出すようなポジションになるんです。床面が高いんですかね?そして、私はこのようなポジションの場合はシート前面をあげて少し後傾させたいのですが、メガーヌにはそのような調節機構がありません。ということはひたすらシート高をあげていって、後傾しなくても良さそうなポジションを探すことが必要になります。ただ、天井高がさほど潤沢ではないので、背の高い方には圧迫感が出そうです。幸い、私は落ち着くポジションを探すことができました。ご参考までに、私の身長は公称175cmです。

ステアリングのチルト・テレスコも駆使してポジションを合わせましたが、シートも含め、全て手動です。まあ、高速と一般道でポジションを微妙に変えることができないのがデメリットになりそうではありますが、そこまで大きいデメリットではないですね。

走りは爽快!快適性は高レベル!これはすごい!

メガーヌGTのエンジンはもちろんルノー・スポールの手が入ったエンジンですが、驚くようなハイパワーではありません。それはこの後にホットバージョンのRSの発表が控えているからというのもありますが、きっとこれは街乗りにおける扱いやすさを狙ったものでもあるのでしょう。

その証拠に205ps/6,000rpm、280Nm/2,400rpmを発揮するエンジンは、ひと踏みするだけでそのスペックからは想像もできないほど鋭い加速を見せます。エンジン音は、4気筒とは思えぬほど官能的です。それでいて振動の類は全く排除されており、室内の上質感を損ないません。

と、その前に。

駐車場から出る時から件の「4 CONTROL」が威力を発揮します。まず駐車場所からステアリングを切った時には違和感がなくて気づかなかったのですが、店の前を走る幹線道路(以前ご紹介した「環八通り」です。」に出る時に注意して観察していると、やはりお尻が旋回円の外側に張り出して回り込んでいる感覚があります。ですがあくまで「注意していると」といったレベルで、普段運転している限りにおいては意識の俎上に上がることはないと思います。ちなみに、ステアリングは低速では軽すぎない程度に軽く、絶妙な具合です。

さて、環八通りに出て加速ですが、いかにもスポーツエンジンらしい音を発して加速していきます。エンジン音ではやはり4気筒は6気筒には劣るというのが定説となっていますが、このエンジンだけは別です。ルノーは声高には主張していませんが、車内の静粛性を保ちつつエンジン音のいいところを聞かせようとした結果なのでしょう、ターボエンジンとは思えぬ乾いた音質が室内に透過してきます。ですが先にも申し上げたように静粛性を損なうほどではありません。

そして驚いたのがロードノイズの遮断具合です。言い古された表現で恐縮ですが、まるで路面が舗装し直されたかと思うほど滑らかにタイヤが転がっていきます。これはフランス車だからきっとミシュランPrimacy3でも履いているんだろうな、と勝手に思っていましたが、試乗を終えて恒例のタイヤチェックを行って驚愕しました。

フロント・リアともに225/40R18というサイズなのですが、銘柄はコンチネンタル・スポーツコンタクト5。いかにもスポーツモデルらしいチョイスですが・・・BMWのF30系がコンチのスポコンを履いていると、もっとロードノイズが大きいということは、過去の試乗で経験しています。その点を考慮すると、これはメガーヌのノイズの遮断が優れている証拠なのでしょうね。

ただその分、ステアリングインフォメーションが削がれていては元も子もないのですが、これはBMWの方がやはり豊富です。メガーヌGTのステアリングのグリップ径が太いせいもあるのでしょうけど、少し路面からは隔絶された感じがします。ただこれは私の320dとの比較の問題であって、メガーヌに乗り続けていればすぐになれる程度のものでしょうし、すぐに掌の感触から路面状況を掴めるようになると思います。

さて、爽快なエンジンに優秀な遮音、そしてもう一つ気づいたのが・・・

「これってトルコンのATでしたっけ?」

そうなんです、私としたことが、この点をど忘れしてしまっていたので、助手席の美人店長さんに伺いました。

「いえ、デュアルクラッチですよ。」

やっぱりそうですよね。そうなんです。滑らかな中にも歯切れのいい変速。7速のデュアルクラッチシステムがいい仕事をしています。そういえば発進の時にクリープもしませんでしたし、そこで気づくべきでしたね。

巡航状態での4 CONTROLですが、正直申し上げてどう効果があるのかわかりません。そもそも今日の試乗では60km/h以上は出していないので後輪が同位相にステアした時の安定感というのがどの程度のものかわかりませんが、少なくとも街中を試乗した程度では違和感はありませんでした。

ちょっと歯切れが悪い言い方をしているのは、逆にハンドリングが素晴らしかったからなんです。これが4 CONTROLの恩恵なのかどうかがわからなかったというのが本当のところなんですね。私は当ブログでも常々、街中の試乗でもハンドリングの良し悪しはわかると主張しているのは読者様はご高承のことと思います。我々のような素人ドライバーには限界性能を試すことがないからですが、交差点の角一つ曲がるとき、車線変更をする時でもやはりステアリング操作に対する応答遅れなどははっきりとわかります。

事前の予想では、FFだからアウディほどではないにしろBMWと同じ感覚でステアリングを切ったら反応が遅れて外に膨らむだろうと思っていました。かといって切るタイミングを修正しようにもわからないので、いつも通りに自然体で運転したのですが、結局は修正の必要がなかったんです。これはとりも直さず、街中で運転する限りにおいてはBMWオーナーであれば違和感なくメガーヌも運転できることを意味しています。ですが、FFとFRという駆動方法の違いや、重量配分などを考慮するとこれをにわかには信じられず、そして4 CONTROLが効果的に働いているのだろうかというのもわからなくなってしまった、という次第です。

そして肝心の乗り心地ですが、これもかなりいいです。いや、また抽象的ですが(笑)。

かつてはフランス車というと、ドイツ車に比べてちょっとボディがゆるい=ボディ剛性が足りないというのが一般的な見方でした。しかも今日試乗したスポーツ・ツアラーは、基本形であるハッチバックのメガーヌGTのホイールベースを40mm延長するという、ボディ剛性上は不利なことをしています。それにも関わらず、がっしりと路面からの入力を受け止めてミシリとも言わない様は、フランス車にもグローバル化の波が押し寄せたのか、と思わずにいられません。

そして足回りに関しては、多くの方の予想を覆すと思いますが、かなりファームな感じです。「硬い」のではなく「ファーム」な感じ、「しっかりしている」という表現が一番近いでしょうか?よく、フランス車というとふんわりとしら足回りと言われますが、それだけでは断じてないです。具体的な説明がこれまた難しいのですが、突き上げはないけれども、初期ストロークの奥にコシが感じられるといった足回りですね。BMWでいうと、X3や5シリーズなどの新世代のM SPortの足回りよりも、さらに一段突き上げがマイルドな感じです。

使い勝手も良さそう

さて、近所を一回りしてディーラーの駐車場に戻ってきまして、あちこちチェックしてみました。

ステーションワゴンなんですから、やっぱり荷室は気になりますよね。

お分かりになりますでしょうか、この荷室の深さと床面の広さ。この状態での容量は521Lということですので、320dツーリング(495L)よりも容量が大きい!さすがにFF、かつバカンスの国フランス生まれです。スタイリッシュながらも実用性は存分に確保するという姿勢が伺えますね。

そして床下収納ですが・・・

上の写真でもお分かりになると思いますが、奥と手前2分割で床が開くようになっています。この写真は手前を開いたところですが、スペアタイヤのスペースがあり、パンク修理キットが積んであるだけですので、ここも収納として広く使えそうです。私の場合ですと、キャンプ道具で、一番最後に出し、一番最初にしまう小物、ランタンなどがここに楽々入りそうで、思わずニンマリしました。

と、ここで気づいたのが、リアゲートの厚さです。

わかりますかね?ぎょっとするほど厚みがあります。これを美人店長さんにお伝えしたところ、やはり衝突安全性のためにこのようになっているとのことでした。ちなみにリアゲートは電動ではないのですが、ノブを掴むと非常に軽い力で上に開くことができ、閉めるときも下4分の1くらいまで来て手を離すと自然と静かに閉まります。これが不思議なんですよね。320dツーリングなんて電動で、最後もドン!と閉まるのに、メガーヌGTでは手を離してもそのままのスピードでスーッとしまって行き、かちゃ、と静かに閉まります。これはぜひ一度目で見てください。目の前で起きていることが信じられないレベルですよ。

とはいえ、やはりBMWなどにもあるあの、足でキックしてハンズフリーで開くリアゲートは便利ですよね。ドイツ車では幅広く採用されていますが、その点を美人店長さんに突っ込んでみると、

「電気関係は無い方が故障の原因が少なくて済みますからね(笑)」

とおっしゃっていました。いや、確かにおっしゃる通りですね。特に輸入車の電装系は信頼度ではまだまだ日本車には敵いませんから。

そして後席ですが、もう一度載せておきましょうか。

この状態で、運転席は私のドライビングポジションに合わせています。3シリーズと同等の後席スペースは確保できていますよね。全長は4,635mm、ホイールベースは2,710mmとそれぞれF30と比べると-10mm、-100mmですが、これもFFならではのスペース効率の良さが出ています。

そして運転席周りも少し。

無理やり納めましたが・・・やっぱり無理がありましたね(笑)。シフトレバーやシフトノブ周りにも青いステッチがあしらわれていますが、インパネ周りは結構地味です。その点は美人店長さんもおっしゃっていましたが、これはスポーティモデル。虚飾を排した室内は個人的には好きです。ですがしっかりとパーキングブレーキは電磁式になっているのが、ポイントを抑えていますよね。

そしてシフトパドルですが・・・

もう一度ステアリングの写真です。黒いパドルに青で+と-が書いてありますが、これはアルファのジュリアと同じく固定式です。結構上の方に付いているので、9時45分に握ると指を伸ばした所はパドルの下端になりますが、試乗して見て改めて思ったのは、これはやはり固定式が正解だということです。理由はジュリアの試乗記でも述べた通りです。

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そして、こうした固定式パドルの常なのでしょうか、マセラティほどでは無いにしてもウィンカーレバーが遠いです。困るほどではありませんが、パドルの無いクルマに比べたら確実に遠くなので、その感覚で操作しようとすると高確率で空振りすると思います(笑)。

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そして、これがキーです。

メディアなどでは「カードキー」と紹介していますが、「カード」というほど薄くはありません。裏面にはドアロック/アンロックのボタンなどもありますが、近づくと自然と解錠されるので使う機会もなさそうですね。そして不安だったのですが・・・

「これ、もしかして充電式だったりします?」

とマイクロUSBの挿入口のようなものがないかながめまわしながら美人店長さんに伺ってみたところ、

「普通のボタン式電池です。」

とのことで、安心しました。充電式はちょっと面倒ですよね。これからはそうなっていくのでしょうけれど。

ここでエンジンを見たくなって、お願いして見ました。すると美人店長さん、「いいですよ〜」と言いながら助手席の方へ行かれます。見ている私が「???」とあっけにとられているのを見て、

「オープナーの位置は左ハンドルのままなんですよね(笑)。」

な、なるほど。

昨今のクルマとは一線を画す素っ気なさです(笑)。今や常識となったエンジンカバーすらありません。ですがむしろクルマ好きにとってはこの方が嬉しかったりしませんか?そしてよく考えたらこのエンジン、たったの1.6Lなんですよね。走っている間は全く思いを致しませんでしたが、1.6Lで205ps、これは昔の基準ですとかなりハイチューンなエンジンです。

それと、メガーヌに関して、もう一点、私的には◯なのですが、一般ウケはしなそうなことが一つ。カーナビは装備されず、スマートフォンのミラーリング機能が装備されているのみとのことです。HPにもそうとし書かれていないですし、試乗の時は試しませんでしたので詳細はわかりかねますが、Apple CarPlayとAndroid Autoでしょうか?ジュリアもそうでしたし、これからはこの流れが欧州車では標準となっていくような気がしますね。

細かい点をもう一つだけ。気になったのがこのアンテナです。

イマドキのクルマには珍しく高々とそびえ立っています。これは立体駐車場で確実に邪魔になるだろうと思って、これまた遠慮なく美人店長に聞いてみました。すると、ご安心あれ、オプションでシャークフィンアンテナもあるそうです。それならカッコもいいですし、立体駐車場に入るたびに取り外さなくて済みそうです。

結論:爽快なるスポーツワゴン、ここに極まれり。ただし、乗り手を選ぶかも。

初のフランス車の試乗ということで説明が言葉足らずのところがあるかもしれませんが、私は非常に気に入りました。運転感覚でいうと「爽快」に一語に尽きます。ハンドリングもスッキリ、そして快適性も実用性も高いときていると完全無欠なクルマのようです。

ですが。

非常に残念なのが、ADAS(高度運転支援システム)が時代遅れな点です。ここまで褒めちぎってきましたが、これだけははっきりと時代遅れと言えます。というか、中途半端なんですね。

例えば、緊急時ブレーキアシストと呼ばれる、BMWで言う所の衝突回避・被害軽減ブレーキは付いているので、ミリ波レーダーは装備しています。が、アクティブ・クルーズ・コントロールはなくて通常のクルーズ・コントロールしか付いていないんです。

さらに、LDW(Lane Departure Waring、車線逸脱警報)は付いていますが、ステアリングアシストは付いていません。これはこれからの時代にしてはちょっと頼りない感じがするというか、スペックで見る傾向が強い日本のユーザーにとっては商品力が劣ると捉えられても仕方ありません。

ですが、このモデルをあくまでもスポーツモデルと考えるとどうでしょう?例えば、人はフェラーリにアクティブ・クルーズ・コントロールを求めるでしょうか?ステアリングアシストを求めるでしょうか?

当然求めませんよね。そう考えると、このメガーヌGTにそうしたものがついていなくてもなんの不思議もないわけです。もっとも、本国仕様にはアクティブ・クルーズ・コントロールは搭載されているという情報もあり、これからなんらかの障害を克服すれば日本仕様でも搭載される可能性があります。

これは、折角の日産とのアライアンスを生かせていませんよね。何せ日産はプロパイロットという、グローバルで見てもかなり最先端のADASを持っているのですからそれを搭載すれば良さそうなものですよね。これに関しては美人店長はこうおっしゃっていました。

「ルノーって、なんでも自社開発でなければ気が済まないみたいなんです(笑)。日産でいいものがあるから使えばいいのですが、そうは行かないんですよ。」

最後にもう一つご紹介しておきましょう。それは、私がフロントバンパーにあるセンサーらしきものを見つけて、質問した時のことです。

私:「フロントにもパーキング用のセンサーがあるんですね。」
美人店長:「そうなんです。一応自動パーキングシステムもあるんです。一生懸命に何回も切り返して駐車しますよ(笑)」
私:「え?ドライバーは何もしなくていいんですか?」
美人店長「いや、そうは言っても、ちょっと運転に慣れた人の方が上手なくらいです(笑)。運転が上手い方は使わない方が早いですよ(笑)。大体の方は自分では使用しないで、奥様が乗るときに使う程度のようです。」

これは何気ない会話でしたが、これに実はこのクルマの性格が現れているような気がするんです。つまり、「クルマの運転が好きな、ホットなハートを持った人」のみがこのクルマが本来持つ爽快感を楽しめるということです。

クルマに利便性と移動の安楽さを求めていると、メガーヌGTの良さは見えてきません。むしろ上述のような中途半端はADASにイラつき、イマドキのクルマっぽくない装備に失望するだけでしょう。

ですが、クルマの運転それ自体を楽しめる方にとっては最高です。自らの手でクルマや路面と対話しながら移動自体を楽しみ、クルマを優れた移動の道具として慈しめる人。こんな人ならメガーヌGTはよき相棒となるはずです。

ここまで来ると、当記事のタイトルの意味が納得していただけるのではないでしょうか?一般的には、ADASが充実していないなどの点では商品力がさほど高くないように見えて、その実クルマ好きにはそのドライビングプレジャーとその演出のうまさで訴求力の高いクルマ、これがメガーヌGTの正体です。LEDライトやシートヒーターなどの豊富な装備がついていて、これだけのドライビングプレジャーと実用性もあって358万円。これがお買い得と思えるかどうかで、ご自身がメガーヌGTを楽しめるかどうかお分かりになるでしょう。「旬」なクルマではありますが、それは表立っていません。

ちなみに私はメガーヌGT、非常に好きですし、お買い得だと思います。ですが、上のような理由で万人にはオススメしません。ですが、きっと、当ブログの読者様の中には、このクルマが琴線に響く方が結構多いのではないかと思っています。

購入するとしたら・・・やはりイメージカラーのブルー・アイロンという色がいいですね。スポーツ・ツアラーではなかったのですが、ハッチバックがありました。

いかにもルノーらしい色ですよね。往年のウィリアムズ・ルノーのF1マシンをイメージさせます。

いや、ジュリアの試乗記に続き再びの1万字越え!相当長くなってしまいましたがここまでお付き合いいただきありがとうございました。最後になりましたが、今回、試乗の機会をくださったルノー世田谷店様にもこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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