BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

3シリーズのドライビングポジションを少し変えてみました。そこで見えてきた意外なメリット・デメリットとは。

当ブログで何度かドライビングポジションの話題には触れてまいりました。そしてそれが非常に重要なものであることも。最近、少し、というかだいぶドライビングポジションを変えてみましたので、その話題をお届けしたいと思います。

座面を高く。

以前、かなり詳し目に3シリーズのドライビングポジションの合わせ方に関してご説明しましたが、その際には座面の高さまではあまり触れませんでした。

BMW3シリーズのM Sportなどに装着されているスポーツシートを合わせるには・・・。

ですが、BMWドライバーズトレーニングのチーフインストラクターである菰田潔さんが推奨するところによると、「シートの座面はできるだけ高くする」んですよね。ですが、本庄サーキットでの五味さんのお話でも「高さはまあお好みで」くらいに留めていたので、そんなに気にしなくてもいいのかな、と勝手に思っていました。

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ですが、そんなわけはないですよね。街中でBMWを運転しているドライバーを見ると、時に見かけるのが埋もれたようなドライビングポジションで運転しているドライバーです。

どういうことかというと、前から見ると目から上がようやく見えているくらい低く座っている方がいます。よくあれで前が見えるな、と思うのですが、ご当人はあまり気になさっていないようです。

BMWのドライビングポジションは、「足をポーンと投げ出したような」ドライビングポジションである、とよく言われます。これは通常よりも低い座面のポジションの方が合うということを言っていますが、実際、BMWのシートの調整幅は異常に大きく、すごい低さまで座面が調整できます。

でも・・・考えてみたら、日本人って世界の中でもそう大きい方ではありません。あ、決して小さい方ではないと思いますよ。フランス・スペイン・イギリスなどに比べたら同じくらいかちょっと小さいくらいだと思います。ですので、ワールドワイドな視点でクルマ作りをしているBMWからしたら、ちょうど真ん中くらいかちょっと小さめくらいに位置すると思うのですが、基本をドイツ人に合わせているとなると・・・平均身長181cmに合うように作っているということは、身長175cm(公称値)の私には一番下は明らかに低すぎますよね。

というわけで結構あげてみました。目安としては、頭の上に拳が縦に1つ入るくらいです。

そうすると今度は足が遠くなりますので、シートは前に出すことになります。そしてハンドルも少し押し込んでリーチを調節し・・・メモリーボタンに記憶させます。今回は2に記憶させました。1は以前のポジションを残しています。もちろん、後で比較するためです。

世界が全然違う!

変わったところは・・・色々です。ですがメリットばかりではなく、デメリットもあります。では、まずはメリットからご紹介していきましょう。

メリット

視界が広くなった

これはもう容易にご想像できるかと思います。「広くなった」とは我ながら抽象的な表現ですが、手前側方の視界が特に広がったと感じます。

現代のクルマは、エアバッグが仕込んでいるのと、安全性の観点からAピラーが太くなっていて、これが大きな死角を作り出しています。この死角はカーブを曲がって行く時に対向車線が見えなかったり、左折時の交差点で横断歩道を渡る歩行者を隠したりしてしまいますが、多少は軽減されました。

乗り降りしやすくなった

これが私自身には大変ありがたいです。座面が低いと乗り降りが面倒ですよね。実はCクラスとA4を試乗した際には、微妙にこの乗り降りが楽だったのを思い出しました。

これは結構大きいです。お買い物など、短距離の使用では頻繁に乗り降りする機会がありますからね。

後席が広くなった

これは座面を高くしたことによって、必然的にシート全体を前に出さないと足が届かなくなるので、当然の帰結だと思います。

私の家では、後席運転席側に家内が乗って、息子のチャイルドシートは助手席の後ろに設置しています。本当は運転席側が一番安全と言われているのでそうしたかったのですが・・・息子が足でシートをバンバン蹴るので(笑)。

というわけで、家内には恩恵があるはずですが・・・相変わらず「別にもともと狭くないから」と素っ気ない返事でした(泣)。

デメリット

ではデメリットに行ってみましょう。デメリットというか、慣れればどうってことのないものも含みますが。

今まで通りに停止すると、直上の信号が見えない

これ、ご想像できますかね?幹線道路ではなく、ちょっと外れた道で小さな交差点ですと、信号が真上にあったりするじゃないですか?

3シリーズって、フロントウィンドウが天地に狭いです。これは以前当ブログでも話題にしましたが、この信号の場面では、先頭で止まった時に真上の信号が見えにくいというデメリットとなって現れます。

BMW3シリーズのフロントウィンドウは天地に狭い。メリット・デメリットは?

そして座面を上にあげたことよって、さらに後ろに止まらないと信号が見えにくくなってしまったんですね。これはうっかりして前の方に出て停止してしまうと、下から覗き込まないと見えない、ということになってしまいます。ずっと覗き込んでいるのも疲れるので時々覗き込むくらいにしていたら、後ろの車に軽くクラクション鳴らされてしまいました。青なのに発進していなかったんですね。すみません。

なんとなく不安定

これは私自身驚いたのですが、座面をあげたと言ってもせいぜい数センチのはずですよね。ですが思ったより横揺れの振幅が大きく感じられて不安定感があります。

まあ、慣れの問題ですね。

ルームミラーが結構ジャマ

これが一番気になります。

BMWのルームミラーって、そもそも大きすぎませんか?ルームミラーというか、その根本の単眼カメラを仕込んでいる付け根の部分から、さらにはミラー自体もETCだなんだと仕込んでいるからかも知れませんが、大きすぎです。

座面が低い時から気になってはいましたが、座面をあげたら覿面にジャマです。もしかしたら座面が高すぎなのかも知れませんんが、ルームミラーと私の目の位置の高さが同じなんですよ。ルームミラーって、頭の近くにあって、ちょっと見上げるくらいの位置の方がいいと思うのですが、BMWの場合はルームミラーが遠くにあってしかも大きいですからね。

これが左の方に結構な死角を作っています。メリットの「視界が広がった」とは逆のことを言うようですが、助かるのはその死角がクリティカルなものではないことです。どういうことかと言うと、人や自転車などの左からの飛び出しなど、事故の原因となるような危険因子が存在する箇所が死角になっているわけではないと言うことです。

ですが、その死角に何もないとは言い切れませんので、普段から視界をより広く保つようにしています。

この点、良かったのがアウディA4です。Cクラスもそんなにごっつくはありませんでしたが、A4のルームミラーはなんとフチなし。全面ミラーなんです。形も工夫されていて三日月のようになっています。試乗記には書きませんでしたが、こうした細かいことも含めてA4はすごく気に入っています。

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大きさや塞いでいる視界はBMWとそう大きくは変わらないと思うのですが、これが視界の中で邪魔にならないんですよね。素晴らしい、ナイスアイデアです。視覚的にもオシャレですし。流れるウィンカー共々、ぜひBMWにも取り入れてもらいたいです。

まだまだ微調整が必要。

実は最初のうちは前に出しすぎていて、頻繁なゴーストップのある市街地ではあっという間に右足首が痛くなってしまったんですよね。ですので少し後ろに下げたり、シートの傾きを変えたりして微調整中です。

運転していると様々な状況に出くわします。リラックスして運転できる空いた高速道路、緊張を強いられる雨の夜の市街地。全てが一つのドライビングポジションで済むとは思いません。ですので、この高めのドライビングポジションを基本に、メモリーボタンに登録できる2通りをフィックスして行こうかと思っています。

実は以前も少し高めにしていたんですよ。ですが、今回は今までで一番高くして試しています。これからどうなるか自分でもまだわかりませんが、とにかく乗り降りがしやすいのが非常に気に入ってまして・・・。

今後の微調整具合などは、また後ほど当ブログでご報告するようにしますね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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