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BMW 320dツーリングと20,000kmを後にして。

いつのまにか私が320dツーリングと過ごした時間は1年半を過ぎ、走行距離は20,000kmを超えました。実はこれに気づいたのは、あることがきっかけなんです。

あれ?なんかまた乗り心地が良くなっている?

乗り心地というものはそう1日で変わるものではありません。

何を今更当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、人間の体ってわからないもので、最初の印象が強烈に刻み付けられていることもありますし、徐々に変化していくと気づかないものでもあります。

どうも私の体はこの両方が不規則に交互に現れてくるようです。

というのは、気づいてしまったんですよ、また。乗り心地が良くなっていることに。

もっと詳しく申し上げますと、フラット感がより高まって、足回りがよく動く感じが増したんです。

これは、通りなれている自宅近くの道路で気づきました。私の自宅の近くの、幹線道路に出るときに通る細街路には、小さな橋を渡った後にちょっと段差のあるマンホールがあります。

いつもはここを通るときには身構えて衝撃に備えるのですが、週末に通ったときには、かる〜く「タン」と取り抜けてしまったんです。

少し段差が少ないところを通ったのかな、と思い、その後も舗装の荒れた部分を通るときに仔細に観察してみたら、今までの私の感覚ではボンネットが視界の中で左右にゆさゆさ揺すぶられるようなケースでも上下動なく通り過ぎていきます。

そう、それはまるでE90の320iに初めて乗ったときに感じた、圧倒的なフラット感にすごく似ているんです。

なんでだろう、また「アタリ」がついたのかな?と思いふとメーターパネルに目をやると、なんと20,000kmどころか21,000kmを超えています。

以前、10,000kmを超えたあたりで「アタリ」がついたのか、乗り心地がマイルドになったことはご報告しましたが、今回もまた、あのときに輪をかけてアシがよく動くようになった感じです。

320dツーリング、乗り心地の変化

輸入車ではよく聞きますがここまでとは。今までと何が違うのでしょうか?

今まで私が乗ったBMW3台では、ここまで乗り心地の変化を如実に感じることはありませんでした。

むしろE90はずっとフラット感が強い乗り心地でしたが少し固め、F30の320iの時は最初からコンフォート寄りの乗り心地でうねるように段差を超えていく感じがずっと続きました。

今回のばかりがこのように乗り心地が変化するというのは、一体どうしてなのか、いくつか思い当たる節を考えてみました。

ディーゼルエンジンであること。

「乗り心地の話なんだからエンジン関係ないでしょ!」と突っ込まれたあなた、ちょっとお待ちください。

当ブログの過去に記事でも度々ご紹介しました通り、ディーゼルエンジンというのは構造上ガソリンエンジンよりも重くなります。この重いディーゼルエンジンを支えるため、フロントサスはガソリン車と比べて強化する必要がありますよね。

これは一つ、思い当たる原因の一つですね。

つまり、当初、妙に突っ張った乗り心地だったのは、まずはこのようにフロントサスが固められているからだったということです。これが距離を経るごとに馴染んできて、スムーズに動くようになってきたのかもしれません。

ツーリングであること。

ツーリングあるということはセダンのように後席とトランクを仕切るリアバルクヘッドがないために、ボディ剛性の点で不利です。しかもセダンよりもリアの開口部の面積が大きく、さらにボディ剛性確保の点での不利さを助長します。

ですので、世のステーションワゴンはリアに相当補強材を入れています。実はToto BMWさんのイベントでサーキットに行ったときにCPMのブースで聞いてしまったのですが、セダンとツーリングではLowerReinforcementの形が違うそうです。

理由は、ツーリングは補強材が入っていてボディ下面の形がセダンと違うから。セダンは純正の部品と交換するだけでいいのに対して、ツーリングではその部品を外すことができないので、挟み込んで補強する形になるそうです。

実際、車検証を見ると、前後重量配分は780kg:840kgとなっていて、若干リアよりの荷重配分となっていて、補強材による重みが加わっていることが容易に想像できます。

さらに、ツーリングはラゲッジルームに大量の荷物を積載することを前提に作られています。だからこそディーゼルが相性がいいのですが、それはさておき、ボディ剛性確保のための補強材で重くなったリアに、さらに大荷重がかかる可能性があるわけです。

日本車ですと、たいていの車はラゲッジルームに荷物を満載すると、リアが沈んで顎が上がってしまいます。

BMWではこれは全くありません。私がキャンプに行くときに大荷物を積んでも、リアが沈んでいるようには見えませんし、実際、操縦性も破綻しません。

これだけ積んでも、ですよ?

ということは、リアサスも相当締め上げられています。これは一般的な話なのですが、ステーションワゴン化することにより、リアが跳ねるような乗り心地になってしまうクルマが多いことは事実としてあります。

私の320dツーリングの第一印象は、「セダンに比べて固い乗り心地だな。MYの変更のせいか?」と思っていましたが、今にして思えば、紛れもなくこうした最大荷重を想定したサスの締め上げが馴染んでいなかったからでしょうね。

ドイツ製であること

ご存知の通り、現行3シリーズにおいてはセダンは南アフリカ製、ツーリングはドイツ製です。

これが関係しているのかどうかはわからないのですが、基本的には同じ品質管理基準に基づいて作っているはずですので、ここは違いが出ないような気もしますが、もしかしたら微妙に違うのかもしれません。

やっぱり、ドイツ人って民族性として日本人に似ていて、細かいところまでビシッとあっていないとダメそうですよね。ただのイメージですが。

この民族性が、基準値内でもより中心値に近いクリアランスで作っているとすれば・・・最初のうちはガチガチなのに、馴染んできたら本来の設計通り動くようになる、というのは考えられなくもありません。

まあ、これはちょっと原因としては弱い気がしますが、一応今までの車との違いということで挙げてみました。

ということは、あのガチガチに感じたM Sportも?

私が320dツーリングを購入当初に試乗したクルマは320dセダンと320iツーリング M Sportでした。その時のツーリングのM Sportの乗り心地の硬さには相当閉口したものです。

BMW 320dツーリング購入記

ですが、自分のクルマの変化ぶりを見ていると、実はM Sportもこのくらい走るとアタリがついて柔らかくなるのかもしれないと最近思い始めています。

私はこの時の試乗以外ではツーリングのM Sportに乗ったことはなく、いつもセダンなのですが、セダンではそこまで激しく「ダン!」とは突き上げられないんですよね。

これだけは経験がないのでなんとも言えません。一度20,000kmくらい走ったツーリングのM Sportに乗って確かめてみたい気がします。

これからが本領発揮です。

ツーリングがドイツ製ということを考えると、走行距離もドイツ的基準で考えられていてもおかしくありません。

かつてBMW MAGAZINEで読んだのですが、ドイツの方は1年で20,000kmくらいは軽く乗るらしいですね。そういうことを考えると、1年慣らして本領発揮、その後は消耗部品を交換しながら長く乗り続ける・・・というパターンが本当に実現できそうです。

今タイヤ交換したら相当乗り心地よくなるのでしょうねー。ですがまだ後10,000kmは無理かもしれませんが、それを切るくらいはタイヤが持ちそうですので、まだ交換はしませんよ。勿体無いですから(笑)。

それよりも、ボディです。わざわざこの記事のトップ画像に納車前に送っていただいた写真を載せたのは、こんなに綺麗だったのに、最近洗車すらしていないなーと反省してのことです。

そろそろコーティングも剥がれてくる頃でしょうし、一度自分で磨いて見てもいいかもしれませんね。

あ、それとタイヤの空気圧の調整もしておいたほうがいいですね。だいぶ気温が下がってきましたので。

前回の空気圧調整の時に、こうなることを見越して結構高めの空気圧で入れておいたので、まだ適正値の範囲内だと思いますが。

さて、気温が下がってくると、特にターボエンジンは本領を発揮します。その理由は・・・あ、これは別記事にしましょう。

エンジンだけでなく、足回りも馴染んできて、本当にいい季節に全方位で本領発揮できそうで嬉しいです。どこかお出かけしたくてうずうずしてしまいますね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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