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年度末にクルマの運転で気をつけなければいけないこと。

この間免許の更新に行って来て、違反者講習ということでがっつり2時間の講習を受けて来た私ですが、今日、会社で同僚と話をしていて自然とクルマの運転の話になって驚いたことがありました。講習の内容と照らし合わせて考察すると興味深いことに気づいたのでご紹介したいと思います。

クルマ好きではない運転者が最も怖いことは?

このタイトルを見てもお分かりの通り、当ブログをお読みのあなたは既に対象ではありません(笑)。だって・・・クルマ好きですよね?運転は日常的ですし、運転に一家言持っていますよね?

そうではない人、すなわちクルマは運転する、もしくはしたことがあるけれども、そこまでクルマのことなどは気にしていないというのが今回私が話をした同僚です。

これから年度末、あるひとは帰省し、ある人は普通に初詣などに出かけたりします。その時に何が一番怖いか?という話になりました。さて、あなたはなんだと思いますか?

すぐ答え言っちゃいます。そこにいた人たちが口を揃えて言ったのが「追突」だそうです。これは、追突するのも追突されるのも含んでいます。

どういうことかと言いますと、私たちクルマ好きのように日常的にあちこちクルマで出かけている人というのは、よく通る道だったら無意識のうちに、この辺りはこっちの車線の方が流れがスムーズ、ここはこの先合流があるから早めに右車線に移っておく、この先カーブでブラインドになっていて、その先で渋滞しているからスピードを落として停止の準備をしておく、などと言った、いわゆる「危険予測」と「円滑な交通」を意識した運転をしています。

ですが休日にたまにしか運転しない人、たまに実家に帰ったときだけしか運転しない若者と言った人にはそれができません。坂道で上りから下りになっていて向こう側が見えない、あるいは見通しの悪いカーブの先で渋滞しているかもしれないと言ったことが非常に怖いし、逆にそういう箇所で渋滞の末尾に着いた時に自分が追突されるのではないかというのが一番怖いそうなんです。

確かにこうした場面は怖いです。私も当ブログで述べたことがありますが、渋滞末尾につくときは前のクルマから離れた箇所で減速し、後続車両が停止を認識しているかどうかを確認してから詰めます。今日話した同僚はそれを実践しているので、運転経験が少ないのに危険予測ができているのは素晴らしいですよね。いえ、それどころか、そこにいた全員が「ブラインドの先の渋滞」を予測しているというのは、それだけでも素晴らしいことだと思います。こういう人たちばかりであれば、高速道路で休日などに起きがちな渋滞末尾への追突というのは起きないと思うんですけどね。

でも、そこで同意しつつも私は「?ちょっと待てよ?」と思ってしまいました。そう、そうした平均的なドライバーの感覚が免許更新の際の講習の内容とは随分ずれていることに気づいたからです。

免許の更新の際に特に注意喚起されたのは・・・

この記事にも書いてありますが、「交差点での歩行者に対する事故」です。

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そう、この内容、正直申し上げて今回私が聞いた平均的ドライバーの誰の口からも出ませんでした。これは何を意味しているのでしょうか?実はここにこそ、私は対歩行者事故のみならず、追突事故がなくならない原因があると思ったんです。

まず前提として、事故を起こそうと思って運転しているドライバーは誰もいません。そして、多少制限速度をオーバーすることはあるかもしれませんが、基本的には誰もが交通ルールを守って運転していると、少なくとも本人は自分のことをそのように「思って」います。

そして、一番怖いのはクルマを損壊すること。そういえば、ペーパードライバーの人など、運転経験の少ない人に話を聞くと皆一様に「擦りそうで怖い」「ぶつけそうで怖い」って言いますよね?確かに怖いですし、精神的に非常に来ます。私も最近経験したばかりですから。

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ですが、対歩行者のことはあまり意識に上がってこないんですよね。私はついぞ「人をひきそうで怖い」と言っているペーパードライバーにあったことがありません。でも、本当に気をつけなければいけないのはこの対歩行者なのは確かです。私は経験ありませんが、対歩行者の事故を起こしたら、クルマを修理するどころではすまないのは目に見えています。というか、クルマの傷くらいで住むのだったらはるかにマシだったと思えることでしょう。

ここに、交通法規の番人たる警察と、その監督下にあるドライバーの意識にギャップがあります。すると、どうなるか?道路において歩行者保護の施策はすぐに実行されるものの、ドライバーはそちらの方はあまり気にしていない、というか、「まさか自分がそんなことをするわけがない」と思っている=油断がある、そして一方で渋滞末尾への追突への対策は遅々として進まない、ということが起きます。

その結果は明白です。「まさか自分が」という思いは、いわゆる「だろう運転」に繋がります。「だろう運転」は当ブログをお読みの方ならご高承のことと思いますが、要するに自分にとって楽観的な予測を元に運転行動を起こすことですよね。その結果は、悲惨なことになる可能性が大きいです。

そして、渋滞末尾への追突対策が進まないことで、ドライバーは有効な手立てを講じられないために、これまた結果は悲惨なものになりかねない、という残念なことになっているのではないかと思うんです。

ギャップを埋めるためには?

もちろん、最近では渋滞情報などがあるので、ずーっと渋滞末尾が目の前に現れる恐怖と戦わずとも、ある程度目星をつけて対処できるようになっています。カーナビに表示されるVICSやプローブ情報も有効ですよね。どの辺りから渋滞しているか、高速道路の電光掲示板の案内よりかは高い精度で末尾がどの辺りからなのかわかります。そして、例えば高速道路で渋滞が起こった場合には適宜高速隊のパトカーなどが情報を提示した車両を路肩において注意喚起するなどの方策をとるといいでしょう。電光掲示板をどこにでも設置できるわけではないでしょうからね。

歩行者に対しては、もうこれはドライバーの意識を帰るしか今のところはないと思っています。「今のところは」というのは、これから高度運転支援機能が高精度がすれば、フォワード・コリジョン・アラートなどの名前が付いている、クルマ前方の障害物に対して警告を発し、場合によってはブレーキをかけてくれるシステムである程度防げるようになるでしょう。そしてさらに、車々間通信や道路・車間通信が貼ったつすれば、夜間の視認しにくい歩行者の存在も事前に発見できるようになると思います。

でもそれは先の話。まだ高度運転支援システムが全てのクルマに普及しているわけではない以上、そして今後の高性能化が早急には行われないのが明白である以上、まずはドライバーが「自分はいつでも加害者たり得る」ということをまず強く自覚するしかないのです。そして、どのような状況での事故が多いのか、警察は免許の更新だけでなくもっと情報提供をして啓蒙するべきだと思っています。

こうして、ドライバー側(場合によっては自動車メーカーも巻き込みつつ)と、事故を防ぎたい警察側が双方歩み寄ることでしかギャップは解消されません。

ここで改めて我が愛車を振り返ると

一応、我が愛車320dツーリングには「衝突回避・被害軽減ブレーキ」という長い名前の前方衝突回避を支援するデバイスが付いています。特に、歩行者を検知して警告を出しつつブレーキをかける機能が備わっているのはありがたいです。検知は院の問題などはありますが、ないのとあるのとでは大違いですよね。

もちろん、高度運転支援機能を実現しているデバイスは万能ではありません。あくまで最終的な操作を行うのはドライバー自身。ですので、先進デバイスがついているからといって「自分は大丈夫」と安心するのは完全に間違っていますと声を大にして言いたいですね。

特に年末、特に夜は忘年会シーズンでかなり聞こしめして蛇行している歩行者の方も多いです。こうした歩行者に気をつけつつ、かつ渋滞末尾での追突に気をつけつつ、忙しない年度末も歓びを感じながら駆け抜けたいものですね。

今回の記事は、実は多分に自分への言い聞かせの要素が強いです。ですが、事故を防ぐべき警察と、受け止める平均的ドライバーの間のギャップがあまりにありすぎたので、当ブログで少しでも多くの方と共有して楽しい年末年始を迎えられればと思った次第です。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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