私は誕生日が12月ですので、年の瀬の色々ある時に免許証の更新がやってきます。優良ドライバーでないのが悪いのですが、違反者講習ということで2時間にわたる講習を受けてきましたが、反論したいこともある中で、全般的にはいい講習でした。
意外とこういうの嫌いじゃない。
大抵の方が免許証の更新は面倒、講習なんてだるいだけ、というイメージをお持ちだと思います。
まあ、わざわざ免許センターに出向かなければいけない上に、講習の始まりの時間が読めないのが本当に面倒だとは思いますが、講習自体はそんなに苦痛ではありません。だって、なんだか面白くないですか?道路交通法の改正点を教えてくれますし、今一番多い事故とか、気をつけるところを教えてくれますから。
今回は、府中にある運転免許センターに言ってまいりました。東京は運転免許センターがいくつかあるのですが、以前近くの武蔵小金井という場所に住んでいたことがあったので勝手を知っているのがここだけ、というので、自宅からは結構遠いのですがいまだに府中まで行っています。狭いですが駐車場もありますしね。
さて、そんな免許の更新講習ですが、少しだけ事故防止に関して有用な情報があったのでご紹介したいと思います。
交差点における歩行者との事故にご注意!
現在、警視庁で特に力を入れている一つが交差点の事故防止だそうです。
これは何かと言うと、「横断歩道を渡っているにも関わらず歩行者が事故に遭う」というケースが増えているからだそうなんですが、そのパターンがほぼ決まっています。というか、東京では3パターンに分けられるそうです。
左折の場合
左折時の事故のパターンは、左後方から横断してくる歩行者と、巻き込むようにして接触してしまうというケースだそうです。
これは私もひやっとした経験があります。左折時に横断歩道の人の列が途切れるのを待っていると、左後方から行く人の列が行き過ぎた後に、右正面側、つまり今から自分が行こうとしている道路の対向車線側から横断してくる人が自分のクルマの前に差し掛かりますよね。そしてその列が行き過ぎるのを待って発進しようとすると・・・おっと!左後方から飛び出してくる人がいる、という感じです。
この交差点は、今でも時々通りますが、ちょうど左折時に左後方となる側に地下鉄の出口があるんですね。その出口から出てきた方が横断歩道を渡ろうとして、歩行者用信号が青なのを見ると青のうちに渡ろうとして飛びだしてくるんです。
横断歩行者が行き過ぎるのを待ったら、もう一度首をひねって左後方を確認してから左折を開始しないといけませんね。
右折の場合
右折の時は、逆に自分が行こうとしている側の左正面側から歩いてくる人と接触するケースだそうです。これが重大事故の100%を今のところ占めていると・・・少なくとも東京では。
これも左折の時と構図は同じかと思います。右折時に人の列が途切れるのは、まずは自分の向かい側から歩いてくる人で、次が右後ろからくる歩行者ですよね。右後ろに注意が行って、列が途切れて右折しようとすると・・・視線を移していない向かい側から歩行者が来ていて・・・ということです。
直進の場合
これは交差点ではないかもしれませんが、直進している場合には、右側から出て来る歩行者との接触が重大事故のほとんどを占めているとのことです。これは運転者にとっては結構きついと思うのですが、運転している時はどうしても視界がひらけている左側を見がちになりますよね。よほどクルマが少なくて見通しが良ければ別ですが、運転者としては全方位に注意を配るしかなさそうです。
ちょっと異論があるところも。
個人的には異論があるところもありました。もちろん、講師の方にあえて論戦を挑んで行くことなどはしておりません。これが警視庁の公式見解ということで講師の方もお話ししているはずですので。
ハイビームの活用
これ、途中まではいいんです。配られた交通教本という本でも、ハイビームの有用性が図でわかりやすく示されており、対歩行者の事故を防ぐ決め手として見ているのがわかります。
また、講師の方もヘッドライトは早めにオンにすること、基本はハイビームで!とおっしゃっていて、そこまでは全く同意します。
ですが、その後なんですよ。講師の方はちゃんと口頭ですれ違うときや前走車がいる時はロービームにすること、と行ってはいるのですが、交通教本でそれが書いてある位置が全く別の場所なんです。50ページくらい離れたところに書いてあります。これでは、歩行者事故を防ぐためにずっとハイビームで走るという「正義感」の強い方が出て来ても不思議ではありません。
ここはちゃんと教えて欲しいですよね。最近、どうも幹線道路でもハイビームのままのクルマがやたらと多いと感じていましたが、きっと最近免許証の更新の講習を受けた方なんでしょう。しかも輸入車の方が意外と目立つんですよね。これは輸入車乗りの方は海外の事情を知っていて、ハイビームが基本ということを前から知っていたせいもあると思いますが、実際にはドイツなどでも市街地ではロービームです。ハイビームにするのは郊外に出た時。ドイツに限らず、ヨーロッパの都市って、一旦都市圏を離れると、幹線道路といえども漆黒の闇が広がっている世界なんです。正直、幹線道路を走っている限りいつでも結構明るい日本の道路事情とは大きく違っています。
そんな風土ですから、ナイトビジョンやアダプティブヘッドライトと行った装備が流行るんですよね。こうした事情の違いを考慮しないで、ただただ街中でもハイビームで煌々と照らし出しているのは、申し訳ありませんが、私には「ただの恥ずかしい人」にしか映りません。
こうした啓蒙も警察はきちんとして欲しいところです。対向車にハイビームで幻惑されたら、こちらも視界を奪われて歩行者の発見が遅れるわけですからね。
「渋滞は全て路上駐車のせい」?!
これは今日一番驚いた発言です。こればっかりは否定したいです。
確かに、路上駐車というのは様々な事故の原因にもなりますし、道路の交通容量を減じて渋滞の原因になることは否定しません。ですが、渋滞の原因は全て路上駐車なんでしたっけ?そうではないですよね?
ここで高速道路や自動車道の話をするのはフェアではない(なぜならそもそも路上駐車できないので)ですから、一般道に話を絞りますと、少なくとも私の行動範囲で路上駐車が原因で渋滞しているというのはほとんど見たことがありません。
むしろ、
- 右折時に交差点で右に寄っていないので後続車が左から避けていけない
- 交差方向が青の時、先で渋滞しているのに交差点に突っ込んで来て、交差点内で止まってしまっている
- 発進してもスパッと加速しない・・・
などなどなど、他にも色々ありますが、こうしたドライバーのモラルを疑うような事例の方が多いと思います。
さらには、
- 左折車が多い交差点で、横断歩行者も多くて人の列の切れ目がないような交差点で、左折専用レーンがない、もしくは信号のタイミングをずらすなどして円滑な交通を作り出していない
- 慢性的に右折車が多くて右折レーンが足りなくて直進レーンにはみ出して渋滞の原因となっているのになんの改善もされていない
- 信号のタイミングが明らかにおかしい。手間の信号が青になっても、数十メートル先の信号がそれを待っていたかのように赤になる(特に埼玉県内に多い)
という、道路自体の欠陥とでもいうべき事情で交通容量が大きく減じられていることもかなり多いです。
ただ、路上駐車がいいかというと、それは確かに悪です。でも、それだけが渋滞の原因ではないと思うんですよ。で、このように全てが警察ではないですが、道路の改良や信号のタイミングの改善など、できることをやらずに路上駐車だけあげつらうのは如何なものかと。
これ以上はいつまでも止まらなくなってしまうのでやめておきますが、ドライバーばかりを非難しているかのようにも聞こえる、こういうことをいうからせっかくのいい講習も「だるい」「何言っている」と言って誰もまともに従わなくなってしまうんです。本当に惜しいことです。
それにしてもこのひどい写真で3年間過ごすのか・・・
免許証の写真でアイドルのように撮影できている方って、いらっしゃいます?
今回ちょっとびっくりしたのが、自分で写真を持ち込むのもありなんですね。前からだったんでしょうか?しかも、実際に持ち込んでいる方がいらっしゃったようです。整理番号が違うのですぐにわかるんですね。
色々と制約があるようですが(背景の指定など)、こんなことなら私も写真館で撮ってもらって、しかもちょっと修正してもらって(笑)持ち込めばよかったです。もう、寝起きかというようなひどい顔で写ってまして、こんな写真で3年間も過ごさなければいけないかと思うと・・・なるべく提示する機会を少なくしたい気持ちしかありません(笑)。
まあ、5年じゃないのがせめてもの救いですね。い、いえ、つ、強がってなんかいませんよ?(泣)こんな酷い写真の免許証、3年間できっちりとおさらばしたいですから。え?どれくらい酷いかとおっしゃる?いや、そんなお見せするようなものではありませんので・・・掲載はご勘弁を・・・。
というか・・・もう一つツッコミどころなんですが・・・有効期限が「平成33年」となっているのですが・・・これは実現しない年号表記ですよね?だって、天皇陛下が来年退位されたら、また元号って変わるんですよね?
なんか、それだけでも嫌です、この免許証(笑)。新元号が決まってから再交付を申し込んだら新元号での表記に変わるのでしょうか?
ちなみに今回の我が愛車320dツーリングの燃費は、往路は中央道で調布ICまで、復路は一般道で帰ってきて6.5L/100km(15.4km/L)でした。うーん、高速も速度の増減が激しかったですし、一般道もまあまあ混んでいたのであまり伸びませんでしたね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。