BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

雪道でのBMW320dツーリングとミシュランX-ICEでの走破性及び燃費

今日は午前中は子供の学校行事でしたが、家内は午後に用事あり、子供は友達と遊ぶ約束をして帰って来てしまい、期せずして午後は一人になってしまいました。ちょうどいいと言ってはなんですが、ちょっと雪を求めて関越道方面に足を伸ばしてみることにしました。

関越道チェーン規制

関越道にチェーン規制がかかるのはそう珍しいことではありません。群馬・新潟県境の関越トンネルを抜けると天候が激変していることはいつものことです。私も以前、キャンプに行った時に目の当たりにしました。

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今日は出発前に見てみると、なんと赤城高原SAからチェーン規制。大雪で日本海側は大変なようですが、不謹慎にも私にはチャンスとばかりにクルマを走らせました。

クルマはまばら

さすがにニュースで大雪になることが報道されていますのでわざわざ行く方もいないのでしょう、関越はいつになくクルマがまばらです。おかげでゆったりと自分のペースを保って走ることができました。

周囲の景色がだんだんと雪景色に変わって来た頃、赤城高原SAに到着です。ここからチェーン規制ですので、本線は封鎖され、全車がSAへと誘導されています。こういう風にするんですね。

実は私、チェーン規制の箇所を走るのは初めてです。そもそも私が最後に雪道を走ったのは、スバル・インプレッサWRXにスタッドレスを装着して志賀高原に行って以来。もう、10年以上前になりますでしょうか?その時も長野道の信州中野IC付近は相当な積雪で恐る恐る走った記憶がありますが、その時もチェーン規制はされていなかったと思います。

どちらにしろ休憩するつもりでしたのでトイレなどを済ませてクルマに戻ろうとした時に、衝撃的な光景を見つけてしまいました。ちょうど私のクルマに向かう通り道で、オートソックを装着していらっしゃる方がいらっしゃいました。クルマはE61の5シリーズツーリング。そして・・・なんと前輪に装着されてます・・・。

あんまり差し出がましいことを言うのも気が引けたのですが、この方が事故ったりしては夢見が悪いので、声をかけてしまいました。

「あの〜、余計なお世話かもしれませんけど・・・BMWは後輪駆動ですので後輪に装着しないと効果がありませんよ?」

一応ご理解いただけたようでしたので、もう一つ付け加えました。

「あと・・・もしかしたらですが・・・・それはあそこ(とチェーンまたはスタッドレス装着をチェックしているところを指して)ではねられるかもしれません。」

こちらは重々ご承知の上でやってらっしゃったようでした。

そこで私も自分のクルマに乗り込んで先を目指します。

チェックは難なくパスして再び本線へ向かい、他のクルマたちと山をさらに駆け上って行きました。

いよいよ雪道へ!

とはいえ、まーったく雪なんかありはしません。路面が白いので一瞬警戒したのですが、融雪剤でした。が、この先登坂車線が続いてぐんぐん標高が上がります。しかも行く先は雲の中です。

水上IC手前でとうとう雪が降り出しました。警戒して速度を落とすと、今まで後ろについて来ていたミニバンが抜いて行くかと思いきや、私と同じくスピードを落としてついて来ます。車間も十分とってくださっていまして、大変ありがたかったですし、なんだか「じゃあ、一緒に行きましょうか!」みたいなノリで先導することにしました(笑)。

雪はだんだん本降りになって来ますが、路面はわずかにシャーベット状の雪があるのみ。ですがこのシャーベット状の雪が曲者でして、ちょっと溜まっているところを通ると進路を乱されますし、実はスタッドレスが最も苦手とする路面と言われています。

そこで大したことなさそうな見た目に惑わされないよう慎重に走って、ようやく関越トンネル突入です。ここは雪はないので安心して走れますが、出口付近まで来ると「出口ユキ」の表示が。前回のキャンプの時もそうでしたが、なんで「ユキ」ってカタカナなんでしょう?まあ、どうでもいいですけど。

そして出口が近づくとともに、40km/hまで大幅にスローダウンしました。すると・・・やはり、すごい雪です。ここでまたもPAをゴースルーしてスタッドレス・チェーンの装着確認がありました。

本線に戻ると、路面状態は圧雪路。一面を雪が覆い尽くしています。

本格的な圧雪路を走ってまず驚いたのが、まずはミシュランX-ICEの雪上におけるグリップ。ステアリングがスッと軽くなるあの感覚がありません。ということは、タイヤのトレッドがしっかりと圧雪路の表面を捉えているということです。そしてもう一つ、これを正確に伝えてくれるBMWのステアリングインフォメーション。こういう場面では大いに助かりますね。

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このように路面状態は良くわかるし、グリップしている様子もわかるのですが・・・視界が悪いです。悪すぎます。ホワイトアウト状態で、どこが路肩で雪が溜まっていて、どの辺を走ればいいのか、全くわかりません。白一色で凹凸がわからない上に、ひどい降雪で先が見通せません。ひどい時には50m先も全く見えないくらいです。

極端にスピードを落としておいてよかったです。だって、関越トンネル出口から一つ先の湯沢ICまでの間だけで、路肩や中央分離帯に刺さっているクルマを5台も見ましたから。これはスリップしたというのもあるでしょうが、この視界の悪さも原因の大きな部分を占めると思います。

除雪作業で停止の間にエンジンが冷えて行く!

追い越し禁止の除雪作業車に行く手を塞がれて停止している間に、ご丁寧にアイドリングストップしてしまいました。いつものことですので気にも留めていなかったのですが、冷たい風が噴き出して来て気づきました。これはまずい、と。ここでアイドリングストップを解除し暖房全開にしますが、エンジンの温度があっと言う間に落ちてしまって全然暖まりません。

帰路もそうでしたが、そもそも水温計の針が真ん中まで行かないんですよね、渋滞で止まってしまうと。外気温も低いですし、ボンネットにずんずん雪が積もって行きます。そして窓にも。そこで問題が起こりました。

デフロスターを全開にしても追いつかない!

デフロスターを全開にして視界確保に努めていたのですが、助手席側のワイパーの先の方まではカバーしていないらしくて、どんどん雪が溜まっていって、ブレードに挟まるんです。挙げ句の果てには、大きく拭き残しができる始末。

お分かりになりますでしょうか?

ただこれはBMWだけの問題でもないようで、こうして止まっている間に地元の方はクルマを降りてマメに雪を落としていました。

ここに至って、ちょっとこれは危険すぎると判断し、湯沢ICで降りて引き返すことにしました。気軽に雪道ドライブで来るような雪の降りかたではなかったですからね。

湯沢IC前を通る国道17号線も状況は同じ、いや、もっと悪いです。高速よりもアップダウンがありますし、道幅が狭いですから。一度、コンビニに寄って、クルマの状態を見てみることにしました。

やっぱりライトに雪がこびりついている!

最近のクルマはLEDライトを装備していますが、雪国におけるLED信号への雪の付着問題からもお分かりのように、クルマのヘッドライトも例外ではありません。ネットで調べると、ヘッドライトウォッシャーを装備しないLEDライトのクルマの方は皆さん困ってますし、当ブログの読者様でもこのために怖い思いをしたとのコメントをくださった方がいらっしゃいます。

HIDもダメだろうな・・・と思って念のため見て見たら・・・

やっぱりダメでした(泣)。写真ではまだ明るく光っているように見えますが、全然溶けていっていませんので、早晩全てが覆い尽くされてしまうでしょう。もちろん、フォグ・リアフォグ全点灯で走ってきましたので、被視認性は問題ありません。というか、フォグの方が明るいくらいですよね。ハロゲンなので熱で雪が溶けているんです。

じゃあヘッドライトウォッシャーで溶けるのか?と試してみると・・・ん?出ない?しまった!不凍液入れてないじゃん・・・。

というわけで、また一つ教訓を得ました。

3号軽油を給油

除雪作業待ちによる高速道路上での停止時間が意外と長く、アイドリングストップさせてはいけないことを学んだ私は、早めに給油することにしました。

念のため伺ってみると・・・ビンゴ!3号軽油です。寒冷地用の、凍らない軽油ですね。まあ、走っている限りは凍らないので大丈夫なんですが、気分的には盛り上がります(笑)。

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これを満タンに給油し、再び湯沢ICから関越で帰路につくことにしました。

ちなみに、給油したGS付近はこんな感じでした。他にだーれもいませんので、大胆にも路上で一旦停止して撮った写真ですので、ピンボケなのはご勘弁ください。

こんな状況でもゆっくり走っていさえすれば全く不安なく曲がれて止まれるんですね。BMWの重量配分のよさと、ミシュランX-ICEの成せる技です。

ですが、さすがに発進では時々少しお尻を振ります。試しにグッとアクセルを踏んでみると・・・DSCがスリップを検知してパワーを絞るため、ゆっくりとしか前に進みません。

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その割にはブレーキングで思いっきり踏むと「おう!」と思うほど強力に止まるんですよね。それだけグリップしているということです。

ここはディーゼルの低回転域での強大なトルクが少しアダになっているかもしれません。アクセル操作は丁寧にしないとですね。

帰路は順調!燃費目標を一つ達成しました!

往路ではものすごく長く感じたのですが、帰路はあっという間に関越トンネルまでたどり着きました。なんだかんだ言って、往路はよほど緊張して色々な情報を頭が処理していたんでしょうね(笑)。またも中央分離帯に刺さっているクルマが1台いましたが(これで6台目!)私自身は特に危険な目に合うことなく、あっけなく雪のない世界に戻ってきました。

またクルマが少ないのでゆったりと自分のペースで走ります。と、そこで燃費が異常にいいことに気づきました。往路も帰路も、雪がなくとも気温が氷点下なので橋の上での凍結を警戒して速度域が低かったことが功を奏したのか、あれだけ長々と停止時間にアイドリングしていたのにすごい燃費です。

ちょっと首都高速で浪費してしまいましたが・・・「フルタンクでの航続距離1,200kmチャレンジ」を達成しました!帰宅後の写真がこれです。

すっごい手ブレ・・・すみません、見苦しくて(笑)。

走った距離が205km+残りの航続距離が1,155km=1,360km!大幅に目標を超えて達成です!単純計算をすると、1,360km÷57L(タンク容量)=23.9km/Lだったわけですね、帰路の燃費は。

そして総合燃費は4.4L/100km(22.5km/L)。あ、日本式表示の方はオンボードコンピュータで表示を切り替えて確認したので、ヨーロッパ式の燃費表示を換算した数値とは若干あっていません。

これは、あれだけの長いアイドリング時間を考えると、ミシュランのグリーンタイヤに属するスタッドレスX-ICEの効果と、インチダウンの効果と、あとアルミテープの効果という3つの複合要因を認めざるを得ないでしょう。普通だったら感覚的にはせいぜい18km/Lがいいところではないでしょうか?

まとめ・・・というか教訓

さて、今回FRのBMWで雪道を走って見て、以下のことがわかりました。

ですが、意外なところで準備不足でしたね。

これに、今回のような激しい降雪時には、上記に加えて、

と言ったところでしょうか?

私が雪道を走った大昔に比べて、気をつけるところが随分と変わってきました。特にヘッドライト周りですよね。昔はハロゲンだったので気にする必要がなかったのですが、LEDでなくてもHIDですら熱量不足で付着した雪が溶けませんでした。走行しているクルマを見ても、LEDのテールライトのクルマは、ほとんどテールライトが見えなくて危険でしたね。

さて、私のドタバタ雪道ドライブ記、いかがでしたでしょうか?最後に申し上げておきたいのが、これはミシュランX-ICEという素晴らしいスタッドレスがあったからこそこの程度で済んでいるということです。ドライの高速道路での安定性と適切なインフォメーションのフィードバックの与え方、一転して圧雪路でのしっかりと雪を捉えるグリップ。この両立無くして、この楽しい雪道ドライブは成り立たなかったでしょう。

技術の進歩にも驚かされますが、ミシュランのX-ICE、本当にすごいスタッドレスです。万人に自信を持ってお勧めできます。改めて、お譲りいただいたbmwpopo様に感謝申し上げます!

久しぶりに随分と長くなってしまいましたね。では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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