帰省ラッシュ、無事に乗り切れましたでしょうか?明日Uターンされるという方もいらっしゃるかと思いますが、渋滞の中ではむしろ同乗者には寝てもらったほうがいいですよね。私も今日、家内の実家からの帰りに初心にかえって試してみました。
きっかけはアルミテープチューン
一見関係がなさそうですが、大ありなんです。
私自身が後席に乗せてもらった時の経験から言って、常にあっちにフラフラこっちにフラフラしている運転って気分が悪いです。実際にフラフラしないまでも、直進安定性がイマイチなクルマですと常に左右に振られるので、意識しないまでも後席住人には常に左右にGがかかって疲れてしましますし、何より運転者も疲れますよね。
実は私、今までこの直進性に非常に気を配っていました。BMWってよく言われるように、メルセデスのようには直進しません。そうは言っても高速域での安定性はピカイチではありますが、長距離移動が多い我が家にとってはこうしたほんの少しの違いが大きく影響する、と考えてのことです。
ところがそれが意外な方法で解決されてしまいました。そう、ここでアルミテープチューンの登場です。
直進性にまったく気を使わなくなったおかげで、別のことに気を使えるようになりました。そこで前後左右Gを極力「意識させない」運転に集中できるようになったんですね。というか、そうでもしないとヒマなくらい安定してしまったんです(笑)。
効果は覿面です。先に申し上げておくと、夜でもないのに息子はものの40分ほどの道中でぐっすり寝てしまいました(自慢です。)。
何に気をつけたのか?
これは言ってしまうと当たり前のことです。多分、当ブログの読者様であれば既にやってらっしゃると思われるものです。
- 発進時はアクセルを徐々に踏む。
- 巡航状態に戻す時にアクセルをゆっくりと戻す
- 停止時には前方を見て予測し、徐々にアクセルを戻すようにする
- 停止時には一定の踏力で停止位置まで持っていく
- 停止時にはだらっと止まるのではなく、ある程度キビキビと止まる
- ステアリングの操作も徐々に切る。いきなりガバッと操作しない。
ここで意識したのは、それぞれの動作のつながりです。全ての動作が次の動作の予備動作となり、全てがつながり良くなるように心がけました。
それが「シームレス」です。
これは、以前Toto BMWのイベントでサーキットに行った時に体験したレーシングタクシーで学んだことです。現役レーサーの横に同乗してショートサーキットといえども全力走行を目の当たりにするというのは非常に貴重な経験でしたが、その時の感触を思い出していると、操作は早くてGが大きいにも関わらず「ガックン!」というショックはなかったんですよね。
これを急に思い出して、Uターンラッシュの中試して見た、というわけです。しかも、かなり意識して、です。
実は公道でこれをやるには非常に大変です。例えば、車間を開けすぎていると突然横道から出てくる車に割り込まれて急ブレーキを踏む羽目になったりします。
こういったことすべてを予測するのは困難ですが、ポイントは適切な意思表示ですよね。もし自分の前に入れる意思があるのであれば、もっと遠くから減速して空けて、さらにライトなどで合図するとか、あるいは入れたくないのであれば、きちんと適切な車間で前車に追従していくとか、ですね。
あと、5には「?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。これは個人的に、ショックを全く無くそうとして最後にだらだら行かれると却っていつ止まるのか不安になるので、ピタッと止まるようにしたほうがいいだろうと思ってそうしています。後続車のことも考えると、いつまでも動くのは良くないですよね。
結果は大成功だったようです。
実は私としてはいつも意識していたつもりでした。実際、学生の時から友達同士でスキーに行ったりするとよく寝られたんです、隣で。まだETCやカーナビなぞはない時代ですから、助手席住人に寝てしまわれるとさすがに困ります。
そこで理由を聞いてみると、「お前の運転は心地よくて眠気を誘うんだよ」という褒め言葉なんだか言い訳なんだか、言い返したくてもこちらとしては言い返せないような反論をされたものでした。
ですが、今日はさらに違ったようです。自宅に帰りついた時に後席でぐっすり寝ていた息子に「よくあんな短い時間で寝ちゃったねえ」というと、息子がこう言ってくれました。
「今日はいつにも増して静かだったから思わず寝ちゃったんだよ。気持ちよかったよ。」
模範解答です(笑)。そんなこと言うともっとお年玉あげちゃうぞ(笑)。
アルミテープチューンの思わぬ効果です。
「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいもわりくどいかもしれませんが、これもアルミテープチューンの嬉しい副次的な効果ですね。
これで操作を素早くしていくようにすれば、タイヤやマシンに負担をかけない走りで「プロフェッサー」と呼ばれた往年のアラン・プロストみたいな走りになるのでしょうか?あ、でも個人的には私はアイルトン・セナ派で、同時代のドライバーでいうとナイジェル・マンセルやゲルハルト・ベルガー、ジャン・アレジといったところが好きです。最近ですとフェルナンド・アロンソですね。
もちろん、私がF1ドライバー並みには運転できません。ですが、同乗者に安心を与える運転はできるようになるでしょう。これからも精進して、誰にでも安心して乗ってもらえる運転を目指したいと思います。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。