BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

320dツーリングに装着したMICHELIN X-ICE XI3のインプレッション(ドライ路面のみ)

冬支度として装着したMICHELIN X-ICEですが、少しだけちゃんとした距離を乗ったのでドライ路面での印象をご報告します。

さすがはMICHELIN。

前回装着した時は、交換を頼んだイエローハットから自宅まで、30分も乗りませんでしたが、それでも「これは・・・」と期待させるものがありました。

休日の今日、東京都内は深夜からの降雪予報のためか、首都高速はガラガラ!というわけで、少しだけドライブしてみて、ドライ路面になりますが観察してみました。

さすがの滑らかさ。

以前の記事でも申し上げた通り、MICHELINといえば真円度(ユニフォーミティ)に優れていることで定評があります。

最近は技術の進歩によって他メーカーもユニフォーミティに優れるタイヤを生産するようになってきたのか、MICHELINの特徴として特段注目して取り上げられることはありませんが、原材料の均一性なども関係しているのでしょうか、形としての真円度だけでなく、重量バランスとしての真円度も高いようです。

その証拠に、発進してから巡航し停止するまで、終始一貫して滑らかさを失いません。明らかにS001よりも上をいく滑らかさです。

首都高速の流れに沿ったスピード域でも不自然な振動は感じられません。

非ランフラットだからといってもよれたりしません。

首都高速は、普通のスピードで走っても、クルマの能力を試すには本当に適している道です。継ぎ目ではハーシュネスの遮断具合がわかりますし、結構きついカーブもあるのでハンドリングもよくわかります。

そして、一番私が挙動を重視するコーナーがあります。それは都心環状線の三宅坂トンネル付近のカーブで、3号渋谷線よりにあります。環状線外回りですと坂を下りながら右カーブでトンネル進入、内回りですとトンネルを出て坂を登りながら左カーブですね。

なぜこのコーナーを重視するかというと、このコーナー、うねりがあるんです。外回りですとカーブを回りながら一旦沈み込んでまた上がるようになっていて、内回りですと、坂を登りながらカーブの最中にうねりを越えます。

これ、スピードを出して突っ込むとあっという間に外側に飛んでいってしまうでしょうね。まあ、流れに沿って走っている限りではそこまでの危険は感じませんが、それでもここでのクルマの挙動で、サスペンションの追従具合やボディの煽られ方、タイヤのよれ方を観察すると、色々なことがわかります。

ちなみに、夏タイヤを履いている時はさすがBMW、このうねりをいなしつつも姿勢変化を見せず、きっちりと路面の変化に追従していきます。私が今まで乗ったクルマの中には、このうねりで浮き上がってサスペンションが伸びきってしまい、その後フルボトムするクルマもあったので、この落ち着いた挙動はかなり高レベルと言えます。

では、MICHELIN X-ICEを履いた状態ではどうだったか。結論から申しげますと、夏タイヤと同じように、かつよりしなやかに越えていきました。

事前の予想では、非ランフラットであるがゆえに横剛性が弱い、しかもインチダウンして夏タイヤよりもハイトが高いということを考慮すると、タイヤのよれが発生して多少挙動が乱れるかと思っていたんですが・・・さすがはMICHELINです。いえ、BMWでしょうか?どっちでもいいですね。とにかく、全くそうした負の要素を感じさせない挙動を見せたので安心しました。

とにかく乗り心地がいい!

MICHELINお得意の真円度の高さに加え、非ランフラット・インチダウン・スタッドレスだからトレッド面が柔らかいということが相まって、乗り心地は非常にいいです。

段差は滑らかにいなし、今まで「だだん」だったのが「たたん」と軽く越えていきますし、音も静かですね。

後ろに乗っている家内と息子に聞いてみました。

「乗り心地いいだろう?」

「あたしには何も変わらないように感じる。」「僕わかんない」

・・・この二人をあてにするのはやめたほうがいいのでしょうか?

欠点ではないですが。

2点ほど感じたことがあります。

サスペンションの動きとシンクロしない?

私が今までランフラットに乗っていたからかもしれませんが、時々、段差を乗り越えるときに微妙に感覚的にずれます。なんだか、タイヤの動きに対して、サスペンションが妙に突っ張っているような。

タイヤ自体のダンピングが上がったのでサスペンションが仕事をサボっているような感じです。これはやはり、ランフラットタイヤの重さと固さを考慮したサスペンションセッティングのせいなのでしょうか?それとも、私の気のせいなのでしょうか?その辺はちょっとわかりません。

濡れた路面では滑りやすい。

これはX-ICEのみならず、全てのスタッドレスタイヤに言えることなのですが、ドライ路面でのグリップはもちろんサマータイヤに劣ります。ここまではいいのですが、ウェットグリップは、ドライグリップの落ち込み以上に落ちます。

もちろん、普通に運転している限りは全く問題ありませんが、少しウェットな路面での発進時にアクセルをいきなりガバッと大きく開けてみましたが、一瞬DSCが作動します。ディーゼルの大トルクを受け止めきれませんので、ペダルワークはいつにも増して優しくする必要がありますね。

総じて、素晴らしいタイヤです。

MICHELINって本当にいいタイヤですね。F1に供給していた時は悪評ふんぷんだった気がしますが、それでもドライ路面でスタッドレスを感じさせない安心感は素晴らしいです。相変わらずの真円度の高さも体感できましたしね。

このタイヤの良い印象、私の夏タイヤの選定にも影響を与えそうです。未知のものへの好奇心(ピレリ)を取るか、ある程度先が読めていて成功率が高い冒険をするのか(MICHELIN)、今まで通りの安寧を取るのか(S001)。

MICHELIN、私の中で候補として急浮上です。まだまだ時間があるのでじっくりと悩んでみますか。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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