Carly for BMWのコーディングで異常が起こったことから、ディーラーで一旦プログラムのリセットをお願いしました。ついでに、新しいプログラムがあったので、そちらをインストールしてくださったのですが、これが劇的な効果がありました。そう、あの気になるアイドリングストップが大幅に洗練されたんです。怪我の功名とは正にこの事ですね。
プログラムのアップデート
BMWは時々更新プログラムが用意され、点検などでディーラーに預けると適用してくれることがあります。
ハンズフリー通話やMEDIA関係のアップデートは、ネットでダウンロードしてUSBメモリを通して手軽にアップデートできますが、クルマの制御に関わる部分のプログラムの更新はディーラーでなければやってもらえません。
今回は、私がi3を堪能している間に、この更新プログラムをインストールしてくださっていたんですね。
ディーラーで「今、まっさらな状態ですよ!」と言われた通り、シートポジションのメモリから今までの平均燃費から何から何まで初期化されていました。
で、更新プログラムの内容はと言いますと・・・「わからないんです。」うん?どういうこと?
どうやら本国のBMW AGでは更新内容は分かっているらしいのですが、BMWジャパンでは話kらないそうなんですね。日本市場を重視している割には随分な仕打ちですよね。
ということで、何が変わったのかは自分の感覚に頼るしかありません。
アイドリングストップは改善して欲しかった箇所。
以前、当ブログでもご紹介しましたが、完全に停止する前にエンジンが停止してしまい、一気に駆動力が失われることで、がっくん!となってしまうんですよね。
この件は、Toto BMWさんでも把握されていました。ディーゼルの人は必ずこれを言うそうで、困っている方が多いようですね。
これが改善されているといいですねー、などと話しながら、帰宅するために我が愛車320dツーリングに乗り込んで出発しました。出発前に、「プログラムを初期化したので、もしかしたら24時間くらいはアイドリングストップしないかもしれません」と言われたこともあり、期待しないで走っていましたが、最初の信号待ちで停止した時に早速アイドリングストップが働きました(笑)。
上でご紹介した記事にも書きましたが、私なりに停止前の「がっくん」を起こさないコツは掴んでいますので、この最初のアイドリングストップが非常にスムーズに、全くショックなく停止できたので、我ながら上手くなってきたな♪と一人悦に入っていました。
ところがです。走れども走れども、というか停止しても停止しても「がっくん」が起こりません。
これはもしかして?!本当に変わったのか?!
今度はあえて「がっくん」を起こすような止まり方をしてみます。具体的には、停止寸前までスピードを落とし、そこからブレーキをちょっと緩めてダラダラと進む停止方法です。この止まり方をする方って多いのですよね。前車がこれをやっている時に合わせてしまうと「がっくん」が確実に発生するはずですが・・・。
なりません!「がっくん」と。
何回も試しましたので、これはもう確実です。アイドリングストップ、かなり改善されました!
アップデートでアイドリングストップの瞬間のみならず、そこからのエンジン再スタートも洗練されました。再スタートも、いつもいつもスムーズな時のかかり方です。これも以前ご紹介しましたので、以下の記事を御覧ください。
この記事でいう、「ツボ」に入った時のエンジンのかかり方を常にするようになりました。
仔細に観察してみると、どうやらエンジン停止のタイミングを前より遅らせましたね。恐らく、停止の閾値を変更したのではないでしょうか?
さらに、夏場はエアコンを使用しているので、停止でアイドリングストップをしても信号待ちの間に必ずエンジンが再スタートしていましたが、東京都内の幹線道路の短い信号間隔ではずっと停止したままになりました。
つまり、アイドリングストップの停止時間が延びています。
ステアリングも変わりました。
端的に言って、こちらは重くなりました。低速でも今までよりも明らかに重くなっています。E90まではいきませんが、近い感覚です。
恐らく、「高速でフラフラする!」という声が多かったんだと思います。そこでステアリングを重くしたのかな?と思いますが・・・。まあ、確かに効果はありますからね。
ですが、個人的には実はそうでもないかもしれないとも思います。先ほど、「アイドリングストップの時間が長くなった」と申し上げましたが、これってそう簡単にはできないことですよね?つまり、クルマ全体として電力使用をより効率的にして消費を抑えないと、アイドリングストップの時間なんて伸びません。
ということは・・・。
実は「より効率を上げるため」のアップデートだったのでは?
アイドリングストップの洗練は直接関係ないとは思いますが、アイドリングストップ時間の延長とステアリングが重くなった=電動のパワーアシストが少なくなった=電力消費が少ない、ということを考えると、細かく効率を改善して、アイドリングストップの時間を少しでも長くするして市街地燃費を良くする、という目的のアップデートだったのではないでしょうか?
だとすると、他にも何か変化があることも十分間あげられますね。
まだ少ししか乗っていないのでとりあえず気付いた2点をお伝えしましたが、気づいたことがありましたら、またご報告します。
それにしても、この改善されたアイドリングストップ、本当に気持ちいいですよ。ちょどいいタイミングでしゅるんと止まって、しゅるんと再スタートします。
気になっている方は、ディーラーでアップデートしてもらうといいでしょう。
ちなみに、Carly for BMWの方はというと、やはりFEMが認識できません。「このバージョンはサポートしていません。」と出てきてしまうので、KOMBIの項目しかコーディングできない状態で、変わらずです。
こちらは・・・またサポートとメールでやりとりですかね。まあ、トラブルが出ているわけではないので急ぎませんが、そろそろ解決したいです。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。