一晩たったらさすがにMy BMW Remoteに登録したActivehybrid3が表示されていました。明日には我が320dが帰ってくるので、取り急ぎ試して見た印象をご報告します。昨日のMy BMW ConnectedDriveはiPadで試したので、今回はAndroid端末で実験してみました。
今度はAndroid端末で。
今朝起きてAndroidのスマホの画面を付けてチェックしてみると、当然ながらエストリル・ブルーのActivehybrid3がMy BMW Remoteに表示されていました。
実際に使用するシーンとしてはいちいちiPad mini 4を使用するのではなく、手元でスマホからパッとやりたいので、Androidスマホで実験してみることにしました。
ところで、My BMW ConnectedDrivにログインしてリモートコントロールをアクティベートしなければいけない、とBMWのHPにあるガイダンスに書いてあったのですが、普通にMy BMW Remoteのアプリからアクティベート出来てしまいました。
では、早速トライ!です。
まずはロック解除からやってみましょう。ワクワクしますね。
えー、スクリーンショットをお見せしたいのですが、コンテンツが保護されているようで、残念ながらスクショは取れません。
気を取り直して、ロック解除解除ボタンをクリック。
・・・何も起こりません。
じゃあ今度はパッシングをクリック。
またも何も起きません。
おかしいなと思い画面をクリックしたときに画面をよく見ると、クリックした瞬間に文字列が出てきます。そこで今度はボタンを長押し。
「有効にするには2秒間押してください。」
って、ええええ?!そんなの気付かないですよ。でもこれ、セキュリティ対策でしょうね。絶対に、知ってる人しか出来ません。
2秒間といっても、数える必要はありません。文字列の下にグレーのバーが伸びていってある右端まで伸びきると、画面下の方に送信中の表示が出てきます。
しばらくすると、送信しました、という表示になるのでこのタイミングで点滅するのかと待っていましたが、これがそうではないんです。この時にはもう点滅し終わってます。
待つこと約20秒。まだ「送信中」の時にライトがつきました。一度消えてもう一回ついてまた消えて。
これ、パッシングライトですか?随分ゆっくりとしています。もうこの辺でテンション下がりまくりです。
ロック解除やロックも操作の要領は同じです。しばらく待ってからおもむろにロックやロック解除がされます。
ただ、エアコンのオンだけは、「このプロセスは数分かかることがあります」という注意書きがあり、実際に時間がかかっているようです。というのは、実際に私がやってみてちゃんと動くのですが、いつついたのか、外から見ててもわからないんですね。
車両位置の検索に関しては、 これは問題なく、素早くかつ正確に検索されます。ですが現在位置からの案内はさすがにありませんね。これはどちらかというと、車両が盗難にあった時にはめちゃくちゃ威力を発揮しそうです。
セキュリティ対策
My BMW Remoteを起動する度に4桁のPINコードの入力を求められます。これは最初に自分で設定するのですが、ゆめゆめご自分の誕生日や、まして愛車のナンバーなどには設定なさらない方がよいでしょう。
あと、ロック解除やロックの時は、設定していてもウィンカー点滅のアンサーバックは機能しません。
まあ、それはそうですね。遠くからロック解除してそばに人がいたらロック解除したのがわかってしまいますから。
後は先にも述べましたが、2秒間ボタンを長押しです。正直、これはちょっとやそっとでは気付きません。その他にも、もしかしたらPCでハッキングされたときに、このボタン長押しというのが出来ないというような理由があるのでしょうか?私にはわかりません。
いずれにしろこれ以上セキュリティを固めすぎても使い勝手が悪くなるように思います。
要は、容易に想像されない4桁のPINコードと、BMWのサーバーのセキュリティに依存すると言えるでしょう。
そこは万全を期していることを信頼するしかないですね。
使い勝手
先に申し上げておきます。かなりこき下ろしますのが、これは個人的な感想なので、ご参考までに留めてください。
エアコンのオンは、これからの暑い季節には確実に重宝するでしょう。さらに、出発時間を設定して温度調節をする事も出来ますし、それをキャンセルする事も可能になっています。
ただ、疑問なのは冬。寒い車内を暖めるには、エンジンオンが必須です。これが出来るかどうかは異常気象で明日気温が1桁にでもならない限り今の所試す術はありませんが、私はこれは出来ないと思います。
ちょっと考えてみれば、あれほど無駄なアイドリングを嫌うドイツでそんな機能をつけるわけはありませんよね。アイドリングストップの機能が普及してからじゃないですよ。ドイツでは遥か昔から手でアイドリングを止めていたんです。日本で高速のSAにいるトラックのように、寒いからといってアイドリングしたまま暖房を入れて仮眠などしていたら警察に通報される国です。大体、そのような機能は余熱暖房の機能「エンジンを切っても余熱で暖房を続ける機能、「REST」)と全く矛盾しますしね。
ということは、暑い季節であれば、車内でエアコンをオンにして「MAX」ボタンを押して、外で5分ほど待っていればいい話です。
ロックとロック解除は、私にはあまり使用するシーンが浮かびません。ロックはまだわかります。例えばどこかレジャー施設に行って下車してしばらくたって、自分がロックしたかどうか不安なときにやると良いですよね。
ですが、ロック解除はどうしてもわかりません。事前にロック解除って、普通にキーでやれば良いじゃないですか?強いていうなら、先のレジャー施設の例でいうと、家内が忘れ物を取りに独りでクルマに戻ったものの、キーを忘れちゃった!というケースでしょうか?
パッシングライトに関しては…んー微妙です。反応が遅れる上に2回しか点滅しないのがイタいです。光るタイミングがわかるから夜探せるんであって、いつ光るかわからないと、気づかない可能性の方が大きいと思うのですが。しかも、これにはもっとわかりやすい代替手段がありますし。
車両の位置検索は、一番最初に検索する際はミュンヘンの地図が表示されるのはご愛嬌ですが、私のような都市部のユーザーは地下や立体駐車場に停めることが多いので宝の持ち腐れです。GPSは届かないですし、いくら私が方向音痴だからといっても、さすがにそこまで自分のクルマの位置がわからなくなるわけでもありません。駐車場の中のどこに停めたかがわからなくなるんです。そういった用途には全く向きませんね。強いて言えばコインパーキングに停めて歩き回ったものの、どこのコインパーキングに停めたかわからなくなった場合に使えそうです。私にはそんな経験はありませんが。
結論 これもパス!
正直、何だか生煮えなまま見切り発車したサービスのようにしか思えません。
どうしてもという方以外、特に私みたいに「なんかちょっと便利そうだな」と思っているくらいの方ですと、期待を大きく下回る可能性の方が高いです。
ただ、ドライバーサポートは私は最初から考慮の対象外だったので試してすらいません。どうしても運転中に純正カーナビで安全に目的地を設定したい!という方にはいいかもしれませんので、その辺もご考慮されるといいと思います。
最後にもう一つ、Androidユーザーの方には悲しいお知らせです。さすがというか何というか、Android端末ですと、BMW Appsで使用できるアプリはさらに少ないです。 BMW のアプリ以外はTwitterだけです 。ミュージックプレーヤーなどはありますが、スマホ画面をミラーリングするほどのものではないのでご注意ください。そこはMirrorLink対応カーナビでもなければ出来ませんよね。もちろんAppleとの親和性が高いBMWですから、当然MirrorLinkには対応していません。
いやー、本当に残念です。ですが、こういう機会があって本当に良かったです。私ならコネクテッド・ドライブ・プレミアムのオプション代があったら、サーボトロニックなどに回しますね。
今後のApple CarPlay対応に期待しましょう。だからこそ、先に私が「生煮え」と言ったんです。何故こうも生煮えなのか、やっとこの記事と繋がりましたね。
では今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。