BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

メルセデス・ベンツCクラス、試乗して来ちゃいました。そしてタイヤ調査にも進展が。

いつ時間が取れるのか・・・と言っておきながら、思いついたらいてもたってもいられない性分なのが私の悪いところです。今日、たまたま家内に用事があって、午後中私と息子だけだったので、息子を説き伏せてCクラスの試乗に行って来てしましました。

Cクラスはミシュラン・プライマシー3を履いているのか?

Cクラス試乗の大きな目的の一つはこれです。それを忘れちゃいけません。

そこで、ご迷惑とは思いますが、事前に何軒かのディーラーに問い合わせてみました。そこでわかったのは、

ということでした。

まあ、予想通りといえば予想通りです。

同時にタイヤのプロにも問い合わせてみました。

ディーラーに問い合わせするのと同時に、フジ・コーポレーションさんにお電話して、プライマシー3の「ST」について伺ってみました。

大変気さくなお兄さんで、色々とお話を聞いていただきましたが、「STってありましたっけ・・・うーん、私は意識したことないかもしれません・・・」と言いつつも、「土曜日はミシュランってやってるんですよ。私、自分でも確かめたいので問い合わせてみます。」とおっしゃってくださいました。

折り返しの電話を待つこと15分ほどだったでしょうか?早速、お電話をいただきました。要約すると、

というのが回答でしたが、フジ・コーポレーションのお兄さんは、「私、思い出しましたよ!プライマシー3のロゴの横にそういえば楕円で囲んで『ST』って書いてあるの、ありますよね!」とおっしゃっていました。

丁重にお礼を言って電話を切って考えてみると、一つの仮説が思い浮かびました。

「日本国内で正規販売しているプライマシー3は全てSTなのではないか?」

ただの思いつきではありますが、ネットでの情報とミシュランからの回答を付け合わせるとそのように考えられるんですよね。

いざ、メルセデスディーラーへBMWで突入!

まあ、さほど大げさなものではないですが、息子と一緒に行ってまいりました。

さすがにメルセデスばかりではないだろうと思っていましたが・・・駐車場は見事にメルセデスだらけ(笑)。ものすごい疎外感を味わいました(笑)。

訪れたディーラーで待つことしばし、初老の愛想の良いセールスの方がお見えになり、Cクラス試乗を希望している旨と、できればAMGライン付きではないものを試乗したいと伝えると、「では早速用意して参ります。少々お待ちください。」と行って、ご準備に行かれました。

AMGラインでない試乗車を希望したのは、もちろんタイヤサイズを我が愛車320dツーリングと揃えることが目的です。万が一の僥倖を狙って、ミシュラン・プライマシー3を試せる可能性にかけたからですね。と、同時に、そのモデルの魅力は素のモデルの方がわかりやすいからという理由もあります。

で、待っている間、さりげなく展示車の履いているタイヤ銘柄をチェックします。

申し上げ忘れましたが、訪れたディーラーは、メルセデス・ベンツ世田谷桜丘さん。ヤナセ系列のお店でした。このお店、大変大きなお店で、展示車が1階だけで6台くらい、2階にはAMGやSクラスクーぺ・カブリオレやSLCも置いてあり、待ち時間も退屈しませんでした。

どうやら1階がセダンやCクラスクーペなどの基幹車種、2階がスポーティな車種と分かれているようでして、2階でSLCに乗ってはしゃぐ息子と一緒に一通り私も一緒にはしゃいだ後、1階に降りてみました。

すると、展示車の履いている銘柄は見事なまでにS001ばかり!コンチのスポコン5が1台、そして・・・何と、ありました!ミシュラン・プライマシー3を履いたEクラスアバンギャルド・AMGライン!

あ!

写真撮り忘れました・・・すみません・・・。

このクルマが履いているタイヤは前:245/40R19、後: 275/35R19という極太サイズ。ロードインデックスは忘れてしまいましたが、XL規格でした。そして・・・無印プライマシー3です。メルセデス承認マークのMOEの刻印もありましたが、摩耗係数のTreadwearの表記は・・・とそこへ、

「試乗車のご用意ができました・・・。」

と言われ、ハッとしました。この時の私の姿、不審者そのものです。セールスさんもびっくりされますよね。新車のショールームでいきなり床に這いつくばってタイヤばっかり見ている客がいるとは普通は思わないはずですから。

そして、帰ってきてからミシュランのHPでこのタイヤサイズを検索してみると・・・日本のミシュランのページでは出てきません。プライマシーHPは出てくるのですが・・・。恐らく、メルセデス承認タイヤですが、メルセデスは生産国が日本ではありませんので、このサイズのプライマシー3は日本に正規輸入はされてきていないのでしょう。これは図らずも私の仮説、「日本に正規輸入されたミシュランはもしかして全部ST?」を補完してくれる発見でした。

C180アバンギャルド

試乗車は真っ赤なC180アバンギャルド。

タイヤ銘柄は・・・残念。ブリジストン・トゥランザT001でした。まあでも、Cクラスに乗れるのでいいです。

ドアを開けると、非常に軽いドアの感触。閉める時もパシャっという独特の音がします。確認してみるとやはりアルミですね。ですが、安っぽい感触はもちろん微塵もありません。むしろ、ちゃんと閉まった感のある、堅牢な作りをしています。

少しだけコクピット・ドリルを受けます。特に初めての体験となる、メルセデス独特のコラムシフトの操作がわかりませんのでよく説明を聞きましたが、さすがメルセデス、扱いにくくはなっていませんね。というか、BMWのシフトをそのままコラムに持っていったような操作性です。

まあ、室内の写真はカタログやHPに綺麗な写真がたくさん載っていますのでそちらでご確認いただくとして、早速しずしずと発進しました。

さすがのNVHの遮断具合。

まずいきなり驚いたのが、段差を越える時のショックです。一瞬、「これがメルセデスなのか!」と思うようなふんわりとしたやり過ごし方は、「ランフラットを履きこなしている」と言われているBMWを凌ぐかもしれません。

そして、幹線道路に出てアクセルを踏み込みますが、ターボがついているとはいえ、1.6Lとは思えないほどの力強さです。318iと比べると格段に力強いですね。それもそのはず、C180は115kw(156ps)/ 250Nmなのに対して、318iは100kw(136ps)/ 220Nmしかありません。

そして、エンジンノイズ・ロードノイズの遮断も高レベルです。私が最近乗った3シリーズは330eと340i M Sport(ファストトラック・パッケージ)と318i M Sportですが、この中では340iに匹敵するレベルです。ただ、エンジン音まで聞こえないのはちょっとどうかと。私は個人的には寂しくなりました。エンジンとの対話って、重要ですよね。途中、エンジン音に神経を集中して見ましたが、そうすると聞こえます。ただ、BMWほどの快音ではないですね。「ウィーン」とか「ミュイーン」というメカニカルノイズの方が勝っています。ですので、これは聞こえなくて正解ですね。BMWはエンジン音や排気音をわざわざチューニングして、聞かせることを目的にしていますから。

快適性はBMWに比べて非常に高いです。ここで「快適性」というのはどちらかというと路面情報からの隔離され具合によってくると思うのですが、それでもきちんとした接地感は伝わってきます。ステアリングインフォメーションはBMWより少ないですが、クルマが全体として安定している様子がお尻を通して伝わってきます。

C180アバンギャルドは明確にスポーティ寄りには振られていないのですが、BMWのドライビング・パフォーマンス・コントロールに当たる「ダイナミック・セレクト」はECOに始まり、Comfort・SportだけでなくSport+モードもあります。そしてこれをSport+に向かって切り替えていくに従って、ステアリングはより重く、アクセルに対する反応は早く、足回りは締め上げられ、ステアリングのギア比がクイックになります。これは明確に違いが感じられるほどで、Sport+ではステアリングはかなりずっしりと重くなり、安定性はより高まります。唯一、感じられなかったのがステアリングギア比の変化。これはカーブの少ない幹線道路を走っていたせいもあるでしょう。そして、アクセルに対するエンジンレスポンスの変化は、BMWの方が劇的に変わります。

本当に短い間の試乗でしたが、感心することしきりでした。降りてまずでた一言が、「これはよくできている!」でしたね。もうひたすら感心するしかありません。

本当は高速も走って見たかったのですが、一見さんの私にはさすがにそこまではさせてくれないでしょう。購入見込みがあって、事前にお願いすればさせていただけるとは思いますが、まあ、そこまでは欲張りません。

メルセデスが最近重視するアジリティ

私が初めてBMWに乗った時に感心したのが、交差点をスロースピードで曲がる時から感じられる、「思った通りのラインに載せられるステアリングの正確さ」でした。ダルに切ればダルに曲がり、素早く切れば素早くノーズが向きを変える、しかも狙った場所に正確にクルマを持っていける、その感覚に驚いたものです。

今回のCクラスは、正直申し上げてそこまでとは感じませんでした。AMGラインにすればまた違うのかもしれませんが、ちょっとフロントタイヤを抉る感覚が伝わってきます。かといって、ステアリングインフォメーションがBMWほど豊富なわけではなく。

後で我が愛車に乗って気づいたのですが、要するに路面情報との距離感がやっぱり違うんですよね。Cクラスでは安定していてビシッと落ち着いているのに、なんだか腰高な感じがするのですが、いざ自分の320dツーリングに乗ってみると、路面との距離が近く感じられました。

これは私の感じ方ですが、ここがメルセデスとBMWの哲学の一番の違いでしょう。つまり、「人間はミスするもの」と考えてクルマに任せろ!というスタンスのメルセデス、一方であくまでドライバー・ファーストで、クルマはドライバーの意志を忠実に反映するBMW。この違いが、私にはこう感じた、ということです。

では、やっぱり運転好きにはBMWの方がいいのか?というと、それはそうだと思います。ですが、Cクラスが運転を楽しめないかというと、全くそんなことはありません。よく、クルマ好き談義で、「メルセデスはつまらないから」と一括りにしてしまう方もいらっしゃいますが、それははっきりと間違っていると私は思います。メルセデスだって、運転して楽しいクルマです。ただ、その楽しみ方がBMWとは違うだけです。

こうして試乗を終えましたが、戦利品はこちら。

GLAのミニカーと、雪だるまの置物です。ミニカーはもちろん買ったのですが、息子が「青が好き!」というのを聞いたセールスの方が雪だるまを持ってきてくれました。これ、青とか赤に光るんですよ。お陰で息子は大喜びでした。セールスの方、ありがとうございました。

そしてまたもToto BMWへ。お目当はM4GTS!

実はタイヤに関するご相談はToto BMWさんにもしていました。すると、いただいた電話で恐縮ですが、と前置きの後、

「M4GTS、展示してますよ。弊社で1台だけ展示車を確保できましたので。この週末はこちらに展示していますので是非!」

と言われてしまいました。行くしかありませんね。

もう、言葉は無用でしょう。こんなクルマを普段使いして、これでコンビニに行けるくらい豪気な人間に私もなりたいです。あ、その時は下回りに相当注意しないといけませんね。

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今回は長くなってしまいました。それでも初のCクラス試乗に興奮頻りでして、お伝えしたいことがもっともっとあるはずなのにまだまだ言葉になりません。

ですがこれからも折に触れて思い出すでしょう。そうして、この体験が加わったことによる評価軸で、また320dツーリングを楽しめるというものです。

やはりもっとたくさんのクルマに試乗しなければいけませんね。自分の愛車をもっと楽しむためにも。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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