あの名車、マクラーレンF1が再び蘇るのか?!そんな期待を抱かせてくれるニュースを発見しましたのでご紹介したいと思います。
マクラーレンとBMWの提携は初めてではありません。
早速ですが、ニュースは以下です。
マクラーレンとBMWが協力…次世代パワートレイン開発へ
英国のスポーツカーメーカー、マクラーレンオートモーティブは1月31日、BMWグループとの間で、次世代パワートレインの技術開発における戦略的プロジェクトを行うと発表した。
この戦略的プロジェクトでは、新たな内燃機関技術の開発に共同で取り組む。各自動車メーカーは、EVやプラグインハイブリッド(PHV)など、環境技術の開発に注力しているが、今後数十年間は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関が、引き続き主流と見られる。
そこで、マクラーレンオートモーティブとBMWグループは、現行のエンジンに対して、高出力かつ、CO2排出量の少ないエンジンの開発を推進する。このプロジェクトを、英国政府なども支援する。
なお、マクラーレンオートモーティブとBMWは、過去に市販スーパーカーのマクラーレン『F1』の開発において、協力したことがある。
マクラーレンオートモーティブのマイク・フレウィットCEOは、「これは、すべてのパートナーとの関係を強化するエキサイティングなプロジェクト」と述べている。
写真を拡大写真を拡大(レスポンス 森脇稔)
いかがですか?これってすごいニュースだと思いませんか?
そもそも「マクラーレンF1」って何?
「マクラーレンF1」とは、1990年代にマクラーレンが発表したロードカーで、エンジンはBMWの6L V12エンジンを搭載していました。デザイナーは、F1で活躍していた奇才ゴードン・マーレイです。
このクルマの特徴は、カーボンモノコックボディをいち早く採用したり、3人乗りで運転席がセンターのレイアウトになっているですとか、ガルウィングドアとか色々ありますが、何よりも「徹底した軽量化」が一番のキモでした。
1,200kg以下の軽量な車体をパワフルなBMWの6L V12、最高出力600ps超というモンスターエンジンで走らせるのですから、加速性能は当時としては異次元の速さでして、CGがフルテストした時の記録も、具体的には覚えてはいませんが、驚異的な速さだったと記憶しております。数値的には今でも第一線で戦える性能を誇っていました。
最近、マクラーレンのロードカーは結構出ていますが。
マクラーレンは、マクラーレン・オートモーティブを設立して(というかマクラーレンF1を出した当時のマクラーレン・カーズが元ですが)、積極的にロードカーを売り出しています。マクラーレンF1の発表当時はそうした市販体制が整っていなかったのですが、当時は日本人には馴染みの深い、マクラーレン・ホンダの最盛期のちょっと後だったこともあり、相当話題になったものでした。
ですが、現在のマクラーレンのロードカーはというと・・・いまひとつパッとしない印象ですね。F1でも現在はマクラーレン・ホンダが復活しておりますが、そちらもちょっとパッとしない戦績ですし。
これはもう、あの名車、マクラーレンF1にあやかろうとして再びBMWとパートナーシップを組んだとしか思えないのですが・・・。
あの夢を再び!
マクラーレンF1の発表当時は日本もバブル期で、○千万円ではなく○億円するこのクルマを購入した方もいたようです。私は実際に走っているのを目にしたことはありませんが、当時のクルマ好きの仲間たちの間で「スッゲー!」と話題になっていました。
こういうクルマって、年齢にかかわらず、やっぱり夢を見させてくれるものです。もちろん、「そんな高性能どこで必要なの?」という意見もあるでしょうが、そういうことではないんですよね。
理屈では、現在のクルマの進化って、環境性能と自律運転が一番の柱です。恐らく、この二つの技術を磨いて行くことでしか何十年後かにもクルマが存在し続けられる道はないと言っても過言ではありません。もちろん、こういった方向に異を唱えるものではありませんし、私はこの方面の技術が進化してもやはり「スッゲー!」と感心するでしょう。
ですが、今回のマクラーレンとBMWの協力体制というのはそう言った点ではなんら期待が持てるものではなさそうです。ですが、何か人の感性に訴えかける部分、クルマの操作が人から離れていこうとする時代において、あえて人の中にある喜びを呼び起こすようなクルマができそうな、そんな予感がしてならないんですよね。なんだか、マクラーレンの思惑通り、マクラーレンF1の幻に引っ張られているみたいでちょっと悔しいですが(笑)。でも、今回も強烈な個性を持ったクルマを出して欲しいと思っています。
実は私、今までマクラーレンのロードカーにはさほど注目していませんでした。ですがこれからはちょっと目を向けておかないといけなさそうですね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。