BMWが新世代モジュラーユニットに移行してから、当然の成り行きとして期待されていたM140iとM240iクーペが発表されました。そして本日から早速販売が開始されましたが、性能アップでお値段据え置き!という、ユーザーには嬉しい(悲しい?)サプライズが待っていました!
お値段据え置き?!大サービスじゃないですか!
嘘だと思いますよね?いえ、本当なんです。
M135i/M235i(6MT)/M235i(8AT)の価格はそれぞれ578万円/613万円/627万円でした。
さて、ここでBMWのHPのプライスリストを見てみてください。
M140i/M235i(6MT)/M240i(8AT)がそれぞれ578万円/613万円/627万円・・・本当に変わっていないじゃないですか!
ちゃんとパワーアップもしています。最高出力は10kw(14ps)アップの250kw(340ps)、最大トルクは50Nm(5.1kgm)アップの500Nm(51.0kgm)となっています。
そしてこのご時世、忘れてはいけないのが燃費。これは12.5km/Lから13.4km/Lへと向上しています。
技術の進歩ってすごいですね。
PHVやディーゼルを使って「低燃費!」と宣伝するのは、まあ、正直当たり前のことなので驚きません。むしろPHVなどはある意味「飛び道具」を使っているので、相当に燃費を含めたドライバビリティが向上しないと納得できませんよね。
ですがこのような従来からのタイプのエンジン(とは言っても直噴ツインスクロールターボという最先端技術なのですが・・・)を煮詰めて熟成させて、排気量アップなしに燃費と出力向上を果たすと、やっぱり真面目にクルマと向き合って開発しているなーと思い、私の中ではかなり好感度が上がります。
似たような事例として私の心に響いたのは、かつてダイハツがミライースを発表したときのこと。目新しい技術はなく、細かい部分に手を抜かずに煮詰めて煮詰めていった結果30km/Lを超える燃費を達成したときのことと、マツダの一連のskyactiveですかね。
でもこういうの、既存ユーザーは心穏やかではないですよね。
だって、自分が買った時よりわずかとはいえパワーも燃費もアップしているのに、自分が買った時と同じ値段なんて・・・。
ですが、こう考えてはいかがでしょう?確かにちょっとパワーも燃費も劣るかもしれないけれども、自分は一足早くこのクルマの楽しみを堪能できたんだ、と。
私も最新の320dの新エンジンやさらに静粛性を増した室内を知るとやっぱり心穏やかではありません。ですが、今買うよりも早くディーゼルの低燃費や低速トルクの太さによる良好なドライバビリティの恩恵をいち早く享受することができた、と考えると、不思議と落ち着くものです。
いつだってクルマは日進月歩、買いたい時、買おうと決断した時が買い時ですからね。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。