EVの技術が急速に進んでいます。単にバッテリーの容量を増やしたかと思いきやさにあらず、コストダウンも既に始まっているようです。
今までのi3を買った人の立場は・・・
というほどの装備の充実とバッテリー容量の増加があったにもかかわらず、お値段の上昇は最小限に抑えられています。
EVのバッテリーコスト低下を反映? BMWが価格据え置きでバッテリー5割増の「i3」を発表
2017 BMW i3
26 枚
BMWは、バッテリーをアップグレードした電気自動車「i3」の2017年モデルを米国で発表した。これまでi3の価格は、995ドル(約10万円)の運送料を含め4万3,395ドル(約460万円)だったが、2017年モデルは94Ahの新型バッテリーを搭載しつつ、4万4,595ドル(約473万円)から、レンジ・エクステンダー装備車で4万8,445ドル(約513万円)からと、僅かな値上げに留まっている。以前お伝えしたように、2017年モデルはバッテリー容量が大幅に増大した。これまでi3は22kWhのバッテリーパックを搭載し、航続距離は81マイル(約130km)だったが、新型には33kWhのバッテリーパックが採用され、航続距離は114マイル(約183km)となっている。言いかえれば、1,200ドルで航続距離が4割増しにできるということだ。予測されていたとおり、バッテリーのコストは以前ほど高額ではなくなりつつある。
その他、i3に新しく採用された標準装備は以下の通り
・「Deka World」インテリア・テーマ
・急速充電サービス「ChargeNow」が2年間無料
・リアルタイムの交通情報を提供する「アドバンスド・リアルタイム・トラフィック・インフォメーション」
・ガレージのドアの開閉を自動で行う「ユニバーサル・ガレージ・ドア・オープナー」
・BMW独自の「コンフォート・アクセス」さらに、ボディ・カラーには新色「プロトニックブルー」、インテリアではダークオークウッドのトリムが新たに用意された。詳細はプレスリリース(英語)でご確認いただきたい。
個人的には航続距離はまだまだ短いと思います。
航続距離が伸びたとはいえまだ180km。シティコミューターとしての用途が前提であるi3にとっては最早十分実用になる距離に到達しているとは思いますが、そうはいっても充電を頻繁にしなければいけない=バッテリーの劣化が早いということを考えると、まだまだ短いですよね。
個人的にはせめて300km、できれば400kmは欲しいところです。既にテスラはモデルSで500kmを達成しているわけですから、元からピュアEVとして設計されているi3にだって可能だとは思います。
後はコストとの兼ね合いでしょうね。
ですが、私は電気自動車が普及していけば航続距離の問題は解決していくと思います。スマホの技術の進化を考えてみてください。スマホの黎明期まで遡らなくても、つい4-5年前までのスマホって電池の持ちがネックだったじゃないですか?それが今では一日使い倒しても電池歩切れになるようなことはほとんどありません。
これを考えると今から7-8年後くらいにはどのEVも航続距離を気にしてビクビクしながら乗るような代物ではなくなってくると思います。
PHVの値段も下げて!
バッテリーのコストダウンが図れたということは、PHVにも同じことが言えるはずです。EVに比べるとバッテリーの容量が少ないのでコストダウンによる効果は限定的かもしれませんが、ある程度値段を下げるか、あるいは値段据え置きでEV走行時の航続距離を伸ばしてより燃費を良くすることもできるはずです。
こうしてPHVが強化されていったところでディーゼルのハイブリッドとか出てきたら最強ですね。ガソリンよりも高コストのエンジンでさらに容量の大きなバッテリーを積むとなるとさすがにお値段的には厳しいものがあるでしょうが。
それにしてもi3/i8の技術が量販ブランドたるBMWの一般者に還元されるのが早かったことを考えると、もう来年2018年モデルくらいからは各シリーズのPHVの値段が下がるかあるいは航続距離が伸びるようになってもおかしくはないですね。
330eはその頃モデル末期にはなりますが、大幅お値引きも狙えることですし、結構狙い目ではないでしょうか?
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。