BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

i3の新グレードからBMWのこれからの車名を考える。

i3の航続距離を延長した改良型が発表されたのは既報の通りですが、グレード名は「94Ah」と呼ばれるそうで、予約の段階ですでに受注が5000代を超えるという好調な売れ行きを示しているそうです。

i3 94Ah

このグレード名は以下の記事で発見しました。

BMW i3 改良新型、予約がほぼ5000台…欧州

ドイツの高級車メーカー、BMWの電動技術に特化したブランド、「i」が5月上旬、欧州で発表した『i3』の改良モデル。同車の受注が、好調に推移している。

これは7月中旬、BMWグループが明らかにしたもの。「i3の改良モデルの予約注文は、導入前にもかかわらず、すでに5000台に到達する勢い」と公表している。

BMW i3で味わう、新鮮な“ワンペダル”ドライブ

5月上旬、欧州で発表されたi3の改良モデルは、大容量バッテリー(二次電池)を搭載して、1回の充電で走行可能な距離を伸ばしたモデル。「94Ah」と命名された新グレードは、リチウムイオンバッテリーの蓄電容量を、22kWhから33kWhへ大容量化。1回の充電での航続可能距離は、欧州仕様の場合、190kmから300km(標準NEDCサイクル)へ、5割以上の拡大を果たした。

モーターの諸元は、最大出力170ps、最大トルク25.5kgmで変わらず。モーターはリアアクスルに搭載し、後輪を駆動。0-100km/h加速は7.3秒と、従来通りの性能を持つ。

BMWは、「i3の改良モデルは、バッテリー容量が大幅に増加。日常の使用条件でも、最大200kmの航続距離を実現した」と説明している。

(レスポンス 森脇稔)

BMWの車名のつけ方

これは当ブログをお読みいただいている方には釈迦に説法でしょうが、簡単に整理しておきますと、

「シリーズ名(数字一桁)」+「エンジン排気量(または出力に応じた相当の排気量)」+「エンジンを表す記号」

となっています。このうち後ろの排気量の部分が最近では基準が曖昧になってきており、同じエンジンを積んでいるにも関わらず320iと523iなどと違っていたりするのでややこしいのですが。しかも「i」は「インジェクション仕様」を表すのですが、逆にインジェクションじゃないBMWの現行モデルって?という疑問もあります。こうしてみると結構謎仕様ですよね。

今後は放電容量表示?!

今回のi3改良版のグレード名の最後の単位、「Ah」というのは「アンペア・アワー」を表しています。すなわち、i3に積まれているバッテリーの「放電容量」というものが「94Ah」だというわけです。

ご想像の通り、この数値は大きければ大きいほどバッテリーが持つ=航続距離が長いということになります。

では、電気自動車では最先端をいっているテスラはというと・・・グレード名は電力量でkWhの数字ですね。例えばモデルSですと60/75/90D/P90Dという具合に数字が電力量を表しています。

電気自動車ではこう言ったバッテリーの容量がわかる単位での表示が一般的になっていくのでしょうね。

ということは、3シリーズで電気自動車が出たら「394e」とかになるのでしょうか?

もっとわかりやすくして欲しい・・・

なんだか電気の単位だと分かりにくいですね。慣れの問題かもしれませんが・・・。おそらく、こういう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「航続可能距離をグレード名に!」

これ、一見わかりやすそうですが、個人的には問題大有りだと思います。スマホを考えてみてください。カタログスペック通りの時間もたないですよね?それと同じように、電気自動車だってエアコンの使用状況ですとかによって航続距離なんて大幅に変わるんです。これは、現在の化石燃料のクルマでいうと、カタログ燃費ですとか、タンク容量にカタログ燃費をかけて出した航続可能距離を算出してグレード名にするというのと変わりません。この場合はもちろん、カタログ燃費通りに走れずにグレード名とは違った結果になること請け合いですよね。

そう考えると排気量って非常に便利な指標ですよね。こればっかりはどんな使い方・走り方をしたって普遍ですし、排気量でだいたいのパワーの想像がつきます。

ちなみにですが、排気量ってどうやれば計算できるかご存知ですか?これはエンジンのスペックで「ボア×ストローク」というのが1気筒あたりの円柱のサイズですので、この体積を出して気筒数をかけてあげればいいんです。例えば、86mm×86mmのスクエアな4気筒エンジンですと、

43(半径)×43(半径)×3.14(円周率)×86(高さ)×4(気筒数)=1,997,215.84(立方ミリメートル)

となり、だいたい2Lの排気量になります。

電気自動車でもこのように不変のものを基準にして欲しいですよね。モーターの出力とバッテリー容量を表さないといけないので難しいと思いますが・・・。これから標準化されていくのでしょうが、とりあえず、電気自動車の黎明期の今、求められる情報は「航続可能距離がわかる指標」であることは確かですね。そう考えるとやはりバッテリー容量が最適な気がします。

そのうちバッテリー容量で自動車税が決まったりするようになったりするかもしれませんよね。実際、バッテリーを作るのに環境に負荷をかけるわけですから。ですが出力の違うモーターに同じ容量のバッテリーを繋いでも消耗具合が違いますから充電回数に違いが出て、そうすると廃バッテリー処理で環境負荷がかかるからモーター出力も必要になって・・・。

なんだか素人が考える域を超えてきましたが、バッテリー容量とモーター出力をかけたり割ったりしてなんかの係数みたいなものを定めるといいかもしれませんね。

堂々とした題名の割にはざっくりと終わってしまいましたが(笑)今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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