BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

クラクションって、鳴らしてますか?

輸入車のクラクションって、国産車とは違う音がしてなんだか好きです。「ビーッ!」じゃなくて、「ファアアン!」っていう音ですよね。後付け部品でメルセデスやBMWの音がするクラクションのパーツも出ているくらいですから、同じように考えている方も多いと思いますが・・・クラクション、鳴らしてらっしゃいますか?

クラクションに対する偏見

実は私は車同士のコミュケーションの一手段としてクラクションを使っています。はっきりと申し上げますと、結構鳴らす方だと思います。

赤信号から青信号に変わっても中々発進しない前車に対して軽く「ピッ!」と鳴らすものから、「危ないでしょー!出てきちゃダメー!」を意図する「ビーーーーッ!」まで、その表現は多岐にわたる(と思っています。)内容を含んでいます。

私は若いころ海外旅行でアメリカやドイツで運転しましたが、日本では明らかにクラクションは少ないですし、ケンカを売っていると捉えられやすい気がします。そのせいか、本当に必要な場面でも鳴らさない方が多いような・・・。

例えば、自転車に乗っている時に、後方から車が迫ってきた時ってどう思われますか?エンジン音などで察知できればいいですが、気づいてない場合は、私はむしろクラクションを鳴らして存在を知らせて欲しいと思います。そして、なるべく並走する時間を短く、速やかに追い越して行って欲しいですね。

これはクルマを運転している立場ではなく歩行者や自転車に乗っている立場としての話ですが、時にクラクションを鳴らすことを絶対悪だとでも思っているのか、気づいたら後ろにピターっとくっついているクルマがいます。

なぜそんなことになってしまうんでしょうね?

クルマが発信できるコミュニケーション手段って、限られています。

視覚的にはパッシング、聴覚に訴えるものとしてクラクションしかありませんよね。

ですがこれ、両方とも日本で(海外でも同じかもしれませんが)使うとケンカを売っていると捉えかねられないものです。

私なんかは、例えば高速道路で走行区分帯違反を犯して、100km/h制限の所を、追い抜くクルマもいないのに90km/hで追い越し車線を走り続けるようなクルマに、走行車線に行くべき旨をパッシングで伝えるのは、直後を走っているクルマが果たすべき役目だと思っています。だってそれを知らせる手段としてパッシングライトというものがすべてのクルマに装備されており、かつパッシングライトって直後を走るクルマがやらないとわかりませんから。

これと一緒です。危険を知らせるのは、そのクルマが危険であることを気付いたクルマがやるべきなんだと思っています。

そのくらい、クルマの運転って社会的に役割分担や責任を負うべきものだと思っています。

クラクション鳴らすのは良くない!

・・・という風潮がありますよね。もちろん、乱用は良くないです。

私は自分への戒めとして、YouTubeの自動車事故の動画を時々見ていることは以前当ブログのどこかの記事でお伝えしたかと思います。

この動画は大抵、事故の当事者のドライブレコーダーで撮影された動画なのですが、いつも見ていて思うのは、

「今このクルマはなんでクラクションを鳴らさなかったんだろう?」

ということなんですね。

脇道から頭を出して一旦停止位したのでこちらを認識しているかと思いきや実は気づいていなくて飛び出してくるクルマなどを見ると、気づいた時点でクラクションを鳴らしていれば事故は防げたのではないかと思います。

私は、例えば片側2車線以上の道路を走っていている時に、私のクルマがいるにも関わらず車線変更をしようとして衝突コースに入ってくるクルマがいる場合は、先方がこちらを認識するまで鳴らしますし、脇道から無理して出ようとしているクルマには軽く鳴らして自分がそのクルマより先に行く意思を持っていることを知らせたりしています。

クラクションにも細かい改良が。

というわけで、私はクラクションを積極的に使うので以前乗っていた2012MYの320iでも鳴らしたことがありますし、現在の320dツーリングでも使用しています。

両方とも外観は同じF30系なのですが、クラクションの音や、それを鳴らすホーンボタンの感触まで違うんですよ。

具体的には320iはクラクションの音が小さかったです。大げさに言うと、実用に耐えないくらい。最近の車は遮蔽性が高いので、外部の音って聞こえにくいんですよね。この観点で言うと、もしBMW同士で鳴らしていたとしたら、気づかないかもしれなかったくらい、2012MYは音が小さかったです。

一方で、現愛車の2015MYの320dツーリングは、しっかりとした音を出します。というか、初めて鳴らした時、以前の2012MYの320iに慣れていたので、びっくりしましたね。

音が大きくなったのは歓迎すべきなのですが、難点は・・・2015MYになって、ステアリングホイール中心のホーンボタンの感触が硬くなったことです。

2012MYの320iは、音が小さい代わりにホーンボタンの微調整はしやすくて、大抵の場合私が思う通りの強度で音を出せました。要するに、軽く「ピッ!」と鳴らすのがやりやすかったんですね。これが2015MYの320dツーリングになるとホーンボタンが硬くて軽く「ピッ!」と鳴らすのが難しい・・・というか、実質的に不可能なんです。

従って、どうしても「ビーーーッ!」と鳴らしてしまい、驚かせてしまっているのではないかとヒヤヒヤします。そうすると自然とクラクションを鳴らさなくなってきてしまうんです。困ったものです。

クラクションを鳴らすのは感じ悪い?!

・・・と思う方、少なからずいらっしゃると思います。

でもクラクションって、いつも相手を威嚇するためのものではないですよね?「ありがとう」の意味で軽く鳴らす時もあれば、「気をつけて!」の意味で強い意思を伝える時だってあります。

「感じが悪い」というだけで、有効なコミュニケーション手段を封殺するのは、個人的には如何なものかと思います。もちろん、感じが悪くならないように、注意は必要ですよ?渋滞で前に進まないからといって鳴らすのは言語道断だと思っています。鳴らしたって、誰もどうしようもないんですから。そして、逆に他車に強く鳴らされたら、自分がきちんと周囲の安全確認をしていなかったと謙虚に捉えるようにしたいですよね。

パッシングとクラクション、もっと有効に使いましょう。

どうしても両方ともケンカを売っているようにとられがちなんですが、実際にその目的でしよしている方が多いからというのもあるでしょう。

これからのクルマの自動運転化の過程で自動車同士の意思疎通が念頭に置かれているとはいえ、実現するのはだいぶ後のことかと思います。

だからこそ、現状はドライバーどうしのモラルでなんとかしていくしかないんですよね。例えば私の考えはこの記事に書いてある通りですので、私は高速道路で遅い車が追い越し車線を塞いでいたらパッシングをします。そして追い越した後に嫌がらせのように後ろにぴったりついてくるクルマがいるのも事実です。

でも、それって悲しいことです。「パッシング」ライトですので追い越したい時に前車に対して使用するのという正しい使い方をしたのに、その自分の意思は相手に伝わっていないんですから。

大凡コミュニケーションにおいて、自分の意図が正しく相手に伝わらないというのは本当に悲しいことだと思います。この事例は、それを如実に表しているんですよね。

クラクションもそうです。危険な運転をしているクルマに、時には怒りの声を上げなければいけない時だってありますし、逆に驚かせないように気づかせることが必要な時だってあります。

だって、「警笛鳴らせ」を意味する標識だってあるんですから。

この標識を見たら、おそらく見通しが悪い、対向車とすれ違える場所が限られているなどの理由があるので、必要に応じてクラクションを鳴らさなければいけないんです。もっとも、元々レアな標識なのに、最近ではカーブミラーなどが整備された関係か、めっきり見なくなりましたが・・・。

2012MYの方は嫌な感じを与えにくいかも。

要するに、相手をびっくりさせないことが大事なんですよね。ドライバーの「びっくり」は事故を招きますから。

そういう意味で、クラクションの音が小さい2012MYのF30系に乗っている方は、積極的にクラクションを鳴らしても悪い感情を持たれることがないかもしれません。

最後に、当記事で、私は事故防止に繋がるクラクションの適切な使用を推奨していますが、相手を威嚇するような使い方に関しては推奨するつもりはありません。というか、むしろ厳に慎むべきだと思っていますので、誤解されないようお願いします。

クラクションを鳴らすことは何がなんでも悪なのではなく、適切にクラクションを使用することで自動車間コミュニケーションが広がれば、事故防止に効果があるのではないかと思いますし、そうなればいいと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

モバイルバージョンを終了