夢のようだったToto BMWさんの高速試乗会も終了し、帰路につきました。息子が「吉野家の牛丼を食べたい」というのであえて一般道を通って帰ってきましたが、ちょうど燃料もピンチだったので給油するついでにフューエルワンを投入することにしました。
こんなこともあろうかと。
「宇宙戦艦ヤマト」の真田さんじゃありませんが(笑)、そろそろ給油が必要であることを見越して、あらかじめ車内にフューエルワンを積んでおいたんですよね。
川越街道を走行してまずは吉野家探し。あ、ありました!が、対向車線沿いで、私が走行していた上り車線はケンタッキーが目の前に。すると息子があっさり方針転換して「僕、ケンタッキーでもいいよ」と言い出しました。
うん。そういう柔軟性があるところは中々いいと思うぞ。
ということでケンタッキーのドライブスルーで購入し・・・駐車場に止めて食べました(笑)。じゃあ最初から店の中で食べればいいのに(笑)。でもでも、走行中にはさすがに食べられなくないですか?家内がいるならなんとかバーガーの紙を向いて渡してもらえますが、今日一緒にいるのは息子のみ。そんな器用なことはできそうにありません。
で、中の人間のお腹が満ちたところで我が愛車の320dツーリングのお腹も満たしてあげなければいけません。まだ燃料計は残り4分の1をちょっと下回ったくらいでしたので自宅までは余裕で帰り着きそうでしたが、ディーゼルエンジンはガス欠になるとガソリン車と違って面倒ですので、警告灯が着く前に早めに給油しておくようにしています。
[kanren postid=”2284″]そして、ちょうど目についたGSの軽油価格が本日最安値でしたので、飛び込みました。
フューエルワン投入!
GSで給油機に車を寄せて止まってから、おもむろに助手席ドアポケットに入れていたフューエル・ワンを取り出します。
結構大きい缶です。実はこれを2〜3回に分けてケチケチ投入しようと思っていたのですが、説明には30Lから60Lに対して1本投入するように指示しています。
320dの燃料タンクはご存知の通り、57L。ガソリン車よりも微妙に少ないです(ガソリン車は60L)。ということは、1本まるまる1回で投入しないとダメですね。BMW純正フューエルクリーナーは約2,000円、フューエルワンは約1,800円。この時点でコストダウン計画は脆くも潰えました。
まあ、くよくよしてもしょうがないので投入しましょう。ところでこれ、どうやって投入すればいいんでしょう?
給油口は奥に蓋があるので、それをこじ開けなければいけません。BMW純正フューエルクリーナーは注入口がついていて、それでこじ開けていつも注入していました。
この右についている黒くて細長いのがそうです。
ですがフューエルワンは、そもそも普通のペットボトルと同じくらいの太さで、多分給油口ギリギリ。しかも蓋をこじ開ける道具なし。
ええいままよ!とばかりに一気に逆さまにしながら給油口に突っ込みました(笑)!念のため、給油こぼれを拭き取る雑巾を下にあてがっていましたが・・・。
ちょっと指についてしまいましたが、これで大丈夫でした。蓋の隙間を抜けて中に入っていったようです。ですが、この指についてしまったことで違いがわかりました。
BMW純正フューエルクリーナーよりもサラサラしています。純正は淵に残っているフューエルクリーナーをみるともう少しとろみがありそうです。この辺が、注入口がついているかついていないかの違いにもなっているのでしょう。つまり、純正はとろみがあるので蓋の隙間を通り抜けづらいけれど、フューエルワンはさらっとしているので通り抜けていく、と。
そして最も重要な違いは濃度でしょうね。もちろん、純正の方が濃いからこそ1回の容量が少なくて済んでいるということです。でも、サラッとしている方が燃料タンク内で、燃料全体に均一に混ざりやすそうなので良さそうな気がしますけど。
純正フューエルクリーナー投入後とのエンジンの感触の違いは・・・
フューエルワンに続いて軽油も満タンに給油して愛車のお腹も満たしてあげたところで出発です。エンジンをかけてスタートしますが、まだまだ違いはわかりません。
一応、燃料ができる限り減ってから給油とフューエルワンの投入を行なったので、以前入れていた純正フューエルクリーナーの影響は無視し得るほどないと思います。
そのまま自宅まで走っていき、その後なんと木更津のアウトレットまで再び出かけたのですが・・・結論から言うと、エンジンの感触としては変わりありませんでした。相変わらず滑らか・スムーズ。これなら純正フューエルクリーナーの代替となるでしょう。
私の選択は「今後も純正フューエルクリーナー」
そこまでいっておいて!お思いになるかもしれませんが、これが嘘偽りのない私の感想です。
ガソリンエンジンの方はこれでいいと思います。と言うか、純正フューエルクリーナーとの価格差もありませんし、そもそもハイオクには清浄剤が入っていますからそんなに頻繁に入れなくていいですから、あまりコストダウンを考えなくてもいいでしょう。
私が気になっているのは、フューエルワンは「ガソリン・ディーゼル兼用であること」です。恐らく、両エンジンに共通する、堆積したカーボンの除去には効果があると思いますが、ディーゼルでも害がないようにしているだけと言う気がしてならないんです。
一方で、BMWはガソリン用とディーゼル用に分かれています。ディーゼルエンジンがいかにガソリンエンジンと違い、軽油とガソリンがいかに違うかも当ブログで何度か話題にしてきていますが、BMWの純正フューエルクリーナーは、恐らく軽油に極微量ながら含まれていて、錆の原因となる硫黄やリンへの対策もしているのでしょう。もちろん、LL04のエンジンオイルで十分対策がされているはずです。
木更津のアウトレットまで往復して150kmほどを走行した後にわかったのですが、唯一、フューエルワンとBMW純正フューエルクリーナーとのフィーリングの違いが、純正では感じられる「まるでオイルの粘度が復活したような感触」がフューエルワンではなかったんです。以前申し上げましたが、ディーゼル車のエンジンオイルって、ガソリン車と違って、だんだん軽油が混ざることによって薄まっていき、潤滑性能が衰えていきます。だからこそ軽油はガソリンのようにサラサラではなくちょっととろみがついているんです。純正フーエルクリーナーを入れた時は、このエンジンオイルの潤滑性能が元に戻ったかのような滑らかさを感じられます。フューエルワンの場合、フリクションがなくなったのは感じられるのですが、この、なんと言うかまろやかさを感じる部分が感じられないんですよね。
と言うわけで、これからも私は純正フューエルクリーナーを入れることにします。
でも良かったです。あえて他のケミカルを試すことで、逆に自分の選択に迷いがなくなりましたから。「あ、もしかしてあっちの方がいいかな」とか思うことがありません。
いかがでしたでしょうか?感じ方は人それぞれですので、異論もおありでしょうが、ご参考にしていただければ幸いです。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。