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ETC2.0って、BMWでは使えるの?〜付いているだけでは使えない場合が!

最近何かと話題になっていますが、ETC2.0についてご存知ですか?調べてみると「広域の渋滞情報取得による渋滞回避」「駐車場などでもキャッシュレス」などバラ色の文言が並んでいますし、2016年春からは対象となるルートを通過したクルマの高速道路通行料を割引にするサービスが圏央道で開始されました。これ、BMWでは使えるのでしょうか?

ETC2.0とは何か?

端的に言うと、DSRC対応車載器を搭載していれば使えます。ということは、F30系でいうと初期の頃のモデルを覗いてDSRC対応車載器となっているので、ETC2.0対応ということになります。

これだけですとわかりませんよね?

つまり、ETC2.0って、最近になって決められた名称なんです。DSRC対応車載器を用いて、ITSスポットで渋滞情報の取得などをおこなうシステムを「ETC2.0」と呼ぶことにしたんです。そして渋滞情報はITSスポットに任せて、VICSは終了の方向とか。

お国のやることは本当に混乱をもたらしますね(怒)。

BMWはルームミラーにETC車載器が標準で装備されていますが、今あなたがお乗りのBMWがDSRC車載器対応かどうか、わからない場合には、このようにすれば確認できます。

まずは、iDriveのMENUボタンを押してメインメニューを表示させて、「ナビゲーション」を選択してダイヤルをクリックします。

次にダイヤルをクリクリと回して下にスクロールしましょう。そこで「ナビ設定」を選択してクリック。

すると、このような画面になります。ここで、交通情報設定に「ITS」と書いてあれば、DSRC車載器が搭載されています。

ETC2.0って何ができるようになるの?

端的に言うと、ITSスポットでの通信速度を圧倒的に速くすることで画像データを含めた広域情報を取得し、収集されたビッグデータを活用してクルマの流れを最適化しようというものです。

利用者の便益としては渋滞にはまらなくなることに加え、将来的には渋滞を避けるルートを利用した場合の高速道路料金の割引や、事故などで高速道路が通行止になっている場合や渋滞している場合に、一旦高速道路を降りて再度入り直しても、高速道路料金が改めてかかるのではなく、通算で、つまり高速道路を降りなかった場合と同じ料金で計算されて安くなったりします。

その他にも駐車場料金の精算もできるようになるとか。

もう既にITSスポットは高速道路にかなり整備されつつありますよね。関東近郊ですと、新東名は開通当初からVICSではなくITSスポットによる渋滞情報が充実していました。新東名自体はいつも空いているので、その先、名古屋方面の情報を配信しているんですよね。

特に高速道路料金の割引や、通行止でも料金が通算されるのは魅力的です。ぜひ使いたいですよね。・・・ところが!

そのままでは使えない場合が!

実は私も対象なんですけど、2015/6/30より前に購入しセットアップした車載器は再セットアップが必要なんです!それ以外の方は何もしなくても大丈夫なのですが。

再セットアップはもちろん有料。2016/3/31までは助成金が出るキャンペーンをやっていたのですが、私は気付いたのが遅かったので、これから有料でやらなければなりません。

これは・・・もう明らかに国主導でユーザーに負担を強いているひどい施策としか言いようがありません。

しかも、当然ながらITSスポットの整備だってユーザー負担に転嫁されているわけですし、そもそもDSRC対応車載器ではない方は、車載器の購入から始めなければいけません。

こういうことをするから中々普及しないんですよね。

私が気づくのが遅いのもいけないのですが・・・2015MYのF30系の方はほぼ再セットアップ対象になりますが、もうお済みでしょうか?

でも渋滞情報ははっきり言って無価値ではないでしょうか?

私も当初は面白かったので、ITSの交通情報を受信したら内容を読み上げるように設定していました。

ですが、情報量が多いだけあって長いんですよね。ペラペラといつまでもしゃべっています。その間、音楽とかはずっと小さい音になってしまうんですよ?私はロック系の音楽が好きなのですが、ITSスポットの交通情報の読み上げが終わったら、一番聞きたかったギターソロが終わってるなんてことはよくあります。ということでオフにしました。

方法は、上の写真で解説したところで、「交通情報(VICS/ITS)」を選択してクリック。すると、以下の画面に変わります。

ここで「音声読み上げ」のチェックを外すんですね。これで交通情報は受信しますが、音声は出ないようになります。iDriveのカーナビを表示させていれば受信した交通情報の内容は表示されますが、私は当ブログで既出の通り、iDriveのカーナビを使用していませんので表示すら見ていません。だって、価値がありませんから。

どういうことかというと、例えば御殿場のアウトレットに行くときに、首都高速3号渋谷線でちょうど渋谷近辺を通過するとITSスポットがあるので、音声読み上げをオンにしていると長々と喋り出すのですが・・・名古屋まで新東名経由で何分、東名経由で何分って渋谷で言われても、その辺りに着く頃には状況が変わりますよね?

価値ある渋滞情報というのは、解消にかかる時間にもよると思うのですが、せいぜい自車位置から30分圏内とか、そのあたりじゃないでしょうか?広域情報で欲しいのは渋滞「予測」ですよね。今渋谷を走っているクルマが、名古屋に到達する頃にはどのような状況になっているか、ということです。

渋滞というのは難しいもので、刻々と状況が変化します。本当に生物です。

もっというと、ITSスポットで新東名に迂回してくださいねーなんて言ったばっかりに、今度は新東名に交通が集中して渋滞し、東名はどんどんスムーズになっていく、ということだってあり得るわけですよね?

こういうことを考えると、私はITSスポットであまりに広域の情報を案内しても無価値だと思うわけです。

ビッグデータならカーナビタイムも使っています。

もう一つ、VICSやITSスポット以外の交通情報があるのをご存知ですか?いわゆる、プローブ情報といわれるもので、これは以前当ブログではカーナビタイムをご紹介した時に一緒にご紹介しました。

カーナビタイムが凄過ぎ!方向音痴でカーナビが手放せないのに、iDriveのカーナビを更新しない訳です。

ちなみに、渋滞情報画面では渋滞予測も表示されるようになっています。こちらを方が遥かに利用価値が高いですよね。

とはいえ、高速道路料金の割引のためにはやはり再セットアップが必要なんて・・・納得いかない!

本当に釈然としません。明らかにプローブ情報と渋滞予測の方が優れているので高速料金の割引さえ受けられればそれでいいのですが、そのために今からまた何千円か払って再セットアップしなければいけないなんて!

とはいえ、今の所の高速料金の割引は圏央道で、しかも都内を通り抜ける代替手段としての利用でないと適用にならないので、私のような都内在住者の走行パターンですとメリットは全く受けられません。これだって元々圏央道の料金が割高なので、他の高速と同じ基準になるように調整しているだけです。

ということは、再セットアップをとりあえず見合わせるというのもアリですよね。

それにしても、だいぶ前からDSRC対応車載器って売っていましたが、その時に買っている方はみーんな再セットアップが必要なんですよね?なんか、すごい台数になりそうなんですが。

3シリーズを中古で買われた方は、再セットアップされずに放って置かれている場合があるかもしれませんので、特に要注意ですね。DSRC対応車載器だからといって安心せず、念のために再セットアップが必要かどうか確認されることをお勧めします。

ちなみに、高速道路の経路を検索する際に、ドラぷらを使うとETC2.0の料金も表示されますので、一度検索してみるといいかもです。これで、普段の走行パターンを検索して、ETC2.0の料金が安いようなら再セットアップ、という訳です。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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