BMWではオンボードコンピュータで表示されるパワーやトルクの単位を変更できます。燃費についてもヨーロッパ式と日本式が選べるのですが、どちらがいいのか、考えてみました。
燃費の表示の仕方の違い
まず、日本では燃費というと、燃料1リッター当たりの走行距離で表示するのはご存知の通りです。
一方でヨーロッパ方式ですと、「100km走行するのに、燃料が何リッター必要か」で表示します。俗に「100km燃費」なんて言ったりしますね。
具体的には、
5L/ 100km(日本式では「20km/L」)
と言うように表示します。
日本式に慣れ切った我々にはなんとなく直感的にわかり辛いです。
日本式だと、数値が大きい程いい燃費なのに、ヨーロッパ式だと数値が小さいほうがいい燃費なんですもんね。
ここであえて、ヨーロッパ式燃費表示のメリット
日本式燃費表示は、慣れもあるので「わかりやすい」というのが最大のメリットです。他にも、残燃料でどのくらい走行可能なのかの計算もやりやすいですよね。
私も普段は日本式表示にしていまして、当ブログの中でも度々ご報告してまいりました。
ですが、ここではあえてヨーロッパ方式の燃費表示に注目して、メリットを洗い出して見ます。
99km/L以上も表示できる!
表示方法が違うので当たり前なのですが、BMWのオンボードコンピュータを日本式表示にしていると、表示できる最大の燃費は99km/Lです。
まあ、滅多にそれ以上の燃費ってないのであまりメリットはないかもしれませんが、ヨーロッパ方式ですと、理論上1000km/Lまで表示できます。
どういうことかというと、「0.1L/100km」という表示が可能だからなんです。
いやいやこんな燃費は非現実的ですよね。ですが、私が省燃費運転のコツとしてご紹介している、ECO PROモードのセーリング機能を使用した時には役に立ちました。
実は既にヨーロッパ式燃費表示を試しているのですが、セーリングの時って、日本式だと99km/Lと表示されますよね?要するに限りなく走って行けるということかと思っていたら、違うんです。ヨーロッパ式では「0.7L/100km」と表示され、わずかながら燃料を消費しているのがわかります。これは限りなく走って行けるわけではない燃費ですよね。もっというと、セーリングの時はアイドリング状態ですので、常にこの位は消費されているということなんでしょう。
ちなみに、セーリングではなく普通にアクセルオフだと完全に0.0km/100kmと表示されて、フューエルカットが働いているのが一目瞭然です。
セーリングの時は本当なら、速度が変わればもっと小さい値になるはずなんですが、まだ高速道路で試していないので、どうなるのかわかりません。
まあ、いずれにせよ、オンボードコンピュータで日本式表示よりもかなりの低燃費を表現することが可能です。
当ブログ推奨、「1km当たりコスト」が計算しやすい
ディーゼルは確かに燃費がいいのですが、燃費表示の値の比較だけではガソリン車と比べた時のディーゼルのメリットを十分表せません。ガソリンと軽油の値段が違うので、1km当たりのコストで比較しましょう。
これは当ブログで何度か登場していますね。旅行時の走行距離からコストを割り出したりとか、過去記事の中で色々しています。
で、ヨーロッパ式燃費表示だとこの計算がやりやすいんですよ。
○L/100kmって表示されるんですから、○の数値に燃料費をかけて、100で割ればそのまま1km当たりのコストになります。簡単ですね。
瞬間燃費計の表示が自然かも。
ECO PROモード以外ではタコメーターの下部に瞬間燃費計が表示されます。
日本式表示は見る機会が多いと思いますので、あえて詳しくは解説しませんが、停止時は赤いバーが右までいっぱいに伸びている状態から始まって、アクセルを踏むとバーがグッと縮んで現在の燃費を示します。
アクセルを離して空走し、ブレーキエネルギー回生システムが働くと、赤いバーも右に伸びますが、青いバーも左に伸びます。
なーんか、この動きが私は少し違和感があるんですね。
ヨーロッパ式表示にして見ますと、スタート時はこのように真っ黒です。
で、アクセルを踏んで発進すると、赤いバーが右に伸びていきます。そしてブレーキエネルギー回生システムが働いているときは、赤いバーが完全に消えて、青いバーが左に伸びていくだけの表示になります。
なんだかこっちの方が理にかなっている表示である気がします。要するに、省燃費運転をするにはなるべく赤いバーが出ないようにすればいいんですよね?赤いバーと青いバーが同時に表示される事もありませんし。
日本式表示だと、逆に赤も青も、バーが伸びているほど省燃費というように、まるで逆ですね。
まあ、BMWはドイツのクルマですよねのでヨーロッパ方式が主なのは当たり前の話ですが・・・
しばらくこれで行ってみようかと。
時々どのくらいの値が燃費がいいのか、瞬間的にわからず混乱しますが、慣れの問題でしょう。あえて日本式に換算しないで、ヨーロッパ方式の燃費表示の間隔をそのまま掴んで行きたいと思います。何事もトライ!です。
もちろん、当ブログで燃費をご報告する時はこれからも日本式でご報告します。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。