BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

BMWも「コネクティビティ」に力が入っている。但し日本仕様をのぞく。

何気なく2シリーズのLCIの記事を読んでいて、驚くべきことを知りました。キーワードは「ワイヤレス」です。

2シリーズにはあんなものやこんなものまで!

まず、私が読んで思わず「え〜っ?!」と朝っぱらから仰け反ってしまった記事をご紹介しましょう。

BMWの新型「2シリーズ」に装備された注目すべき2つのワイヤレス技術

8/13(日) 9:30配信

マイナーチェンジが施されたBMW「2シリーズ」のクーペとカブリオレにミュンヘンで乗ってきた。内外装の意匠や素材などの変更が主な変更点だが、その中でも注目したのはワイヤレス技術を用いた2つの装備だった。

1つは「CarPlay」のワイヤレス接続。「CarPlay」とは、このコラムでも今まで何度も触れている『iPhone』をUSBコードで接続し、カーナビ画面に大きく表示して使うアプリだ。使ってみたことのある人でないと、その便利さはわからないかもしれないが、現在では欧米のクルマの多くが装備している。日本車で採用に積極的なのがホンダや三菱、スズキなどだ。

例えば、クルマに乗る前に行き先をGoogleMapsで検索し、そこで示されたルート通りに出掛けたい時に「CarPlay」はとても便利で助かる。GoogleMapsは新しく開通した道路にもタイムラグなく対応しているので、もともとクルマに装着されていたカーナビ専用機を使う機会が減っていっている。

また、筆者は音楽配信サービス「Spotify」を自宅のPCやスマートフォンで利用しているので、車内でも「CarPlay」で同期しながら使うことができたらうれしい。他にも「CarPlay」の活用方法はいくつもある。クルマの中でもシームレスにインターネットに繋がることの意味は大きい。

「CarPlay」やAndroid版である「Android Auto」が装備されているクルマに乗ると、便利この上ない。さらに望めば、スマートフォンを接続してテザリングでインターネットに繋げるのではなく、クルマ自体がSIMカードを持ってインターネットに繋がっていれば、なお便利だ。新しい「2シリーズ」もそれが可能で、SIMカードを持ち、独自のアカウントを備えている。

話を「CarPlay」に戻すと、新しい「2シリーズ」ではUSBコードを繋げなくてもワイヤレスで「CarPlay」を起動することができるようになった。これが可能なのはまだ少なく、筆者は同じBMW「5シリーズ」しかその例を知らない。ワイヤレスの便利さは使ってみると良くわかる。

そして、もう1つのワイヤレスはスマートフォンの充電だ。Qiというワイヤレス充電の規格があり、規格に合致したアンドロイド端末ではセンターコンソールに置くだけで充電が開始される。また、『iPhone』はQi規格に則ったケースに装着すれば充電できる。そのケースはBMWで販売している。

2つのワイヤレス化は『iPhone』でのインターネット接続と充電がワイヤレス化された“だけ”のことでは決してない。車内でのインターネット接続が、クルマでの移動を便利かつ快適にし、それは安全にも寄与していく。カーライフの幅と可能性を大きく広げるのだ。

「2シリーズ」の2つのワイヤレス化はクルマの知能化において先行している例だが、いずれ他のクルマも追いついてくるはずだ。今までは、最高速度や燃費などでクルマを比較していたのが、そこに新たなチェック項目が加わっていっているのだ。

インターネットに接続できるのかどうか?

それはSIMなのか、テザリングなのか?

ワイヤレス接続と充電は可能なのか?

運転の自動化とともに、コネクティビティも重視されるような時代になった。新しい「2シリーズ」のクーペとコンバーチブルは多くの日本車たちよりも1.5歩ぐらい先を行っていた。

文/金子浩久

@DIME編集部

Apple CarPlayが搭載されてあるだけではなく、なんとそのApple CarPlayにワイヤレスで接続出来るとか。今の状態でもApple製品との親和性が高いBMWのことですから、きっと接続も難しいことはないでしょう。

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しかもワイヤレス充電の統一規格「Qi(チー)」に対応した充電器も完備とは。このQiというのは、いわゆる「置くだけ充電」、つまり、指定した充電可能なスペースに置くだけでモバイル機器の充電ができるというものです。同じ規格ではないとおもいますが、以前ご紹介した、EVのワイヤレス充電も同じ原理ですね。

今のところ、Apple製品でQiに対応しているものはありません(9月に出る新型iPhoneで対応すると言われています。)が、Androidのスマホでは対応している機器が多くあります。

搭載されているのがCarPlayであってAndroid Autoではないのでチグハグな気がしますが、記事中に書いてある、BMWが発売しているカバーを買わなくても(きっと高いですよ!)、あなたのお手持ちのiPhoneをすぐに置くだけ充電に対応させることは簡単ですので、大した問題ではありません。

このようにカバーをつけてQiで充電できるようにしたり、

これなんかはお気に入りのカバーの中に仕込んでみたりして、Qiによるワイヤレス充電に対応できます。

もちろん、充電器も必要です。この上に置くだけで充電ができます。

車載用の充電器もありますね。

まあつまり、少なくともドイツ本国では、iPhoneをお持ちであれば、充電器がなくともポンと置くだけで電池切れの心配なく、しかもそのままCarPlayも使い放題という訳です。

日本仕様にもせめてCarPlayだけでも。

うーん、これは参りましたね。日本仕様のBMWとはかけ離れた装備内容です。ワイヤレスで充電も、CarPlay接続も可能、おまけにWi-fiホットスポットになると言うんですから。

これなら、Amazonプライムの会員であれば映画も車内で見放題ですよね。そこまでできるものなのかどうかはわかりませんが。

お膝元の本国仕様が一番進んでいるべき、と言うか、お膝元なのですから一番重視するのはわかります。ですが、なんだか日本仕様が「2週遅れ」くらいになってるような気がして寂しいですよね。

本国仕様についているなら、日本仕様にもきっとそのうち。

ネガティヴに考えると、日本のマーケットとしての魅力がなくなったわけではないけど、中国市場の台頭で重要性が後退してしまったと言うことはあるかも知れません。

ただ、ポジティブに考えると、品質にうるさい日本のマーケットに合わせているとも考えられます。

どう言うことかと言うと、かつてbluetoothでの接続が登場した当初、スマホとの接続がうまくいかないと言う事例が頻発しました。小刻みなアップデートでようやく接続が安定したのですが、その時の経験がトラウマになっているのではないかと思うんです。

これ、「かつて」の話ではありません。iPhone7が出た当初も、親和性が高いはずのiPhoneなのに接続にトラブルが発生しました。

もしかしたら、ワイヤレスのApple CarPlay接続も同じ様にまだ接続が不安定な為、あえてBMWジャパンが導入にgoサインを出さなかった、と言うことだって考えられますよね。

出来れば後者の事情であって欲しいですが・・・。

「コネクティビティ」はこれからのキーワード!

最近よく聞きますよね。「コネクティビティ」。これって、これからのクルマのキーワードになっていくと思います。CarPlayやAndroid Autoがあれば、繰り返しになりますが、車内のエンタテイメントの充実も図れますし、純正カーナビだって必要なくなるわけですから。

かつては「パワーウィンドウ」など、快適性をイメージしやすい装備の方がキャッチーで我々ユーザーの気を引きつけていました。それが最近では、BMWでいうDSCなど、「安全性」をアピールした機能がユーザーにアピールしていたと思います、ですが、地味ながら「コネクティビティ」は完全自動運転を実現した車に匹敵するほどの快適性を実現することになるでしょう。そういう意味では、画期的な技術です。もちろん、だからと言ってコネクティビティ機能の充実したクルマで、完全に映画などに見入っていいわけではありませんが。

ですが、もっと言えば、「コネクティビティ」が充実しているクルマは、これから見込まれる完全自動運転への変革の中で、長く生き残れるクルマということになります。

クルマは高い買い物です。ましてや、「道具としてのクルマ」にこだわりを持って選ぶ方がBMWを購入する時、「Freud am fahren」以上のことを求めるのは普通のことだと思います。高い買い物だからこそ、長い間第一線で戦えるクルマを選びたいわですもんね。

そういう背景を考えると、BMWジャパンはここでご紹介したワイヤレス接続でのApple CarPlay及びワイヤレス充電を早く日本仕様に導入すべきであると声を大にして主張します。

品質の確保などの論点はあるにしても、それは後々のプログラムアップデートでなんとかなる話です。それよりも、安心して今後長く乗れるクルマとしてBMWを購入できる様に、先進的な装備の充実を図る方が、結果として日本市場における成功を約束するはず・・・と言ったら言い過ぎでしょうか?

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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