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BMWの自動運転連合にコンチネンタルも加わった!どのようなクルマになるんでしょう?

BMWが本気で完全自動運転者に取り組んでいるのはご存知の方が多いかもしれませんが、今まではインテルとモービルアイだけがパートナーでした。そこにあのコンチネンタルも加わったそうです。ほとんど総力戦の様相を呈してきましたが、どうなって行くのでしょうか?

コンチネンタルって、あのタイヤの?

そうです。が、コンチネンタルは今やタイヤメーカーではありません。実は、すでにコンチネンタルがいないと現代のクルマはできないというくらい、自動車関連部品ならなんでも作っている巨大企業となっています。

例えば、今や普通についている横滑り安定装置と言われるもの。各自動車メーカーで呼び方は違いますが、BMWですとDSCと読んでいますね。ああいった装置も作っているんです。

コンチネンタル、BMW連合に参加…完全自動運転車の量産目指す

ドイツに本拠を置く自動車部品大手、コンチネンタルは6月20日、BMWグループ、インテル、モービルアイの自動運転プラットフォームに、システムインテグレーターとして参加すると発表した。

2016年7月、BMWグループ、インテル、モービルアイの3社は、自動運転車の開発における提携を発表。2021年までに、完全自動運転車を量産することを目指している。

この3社連合に今回、コンチネンタルが、システムインテグレーターとして参加することが決定。システム機能の開発をはじめ、モーションコントロールやシミュレーションを行い、自動運転のプロセスチェーン全体に沿って、幅広いノウハウを提供していく。

コンチネンタルのFrank Jourdan取締役は、「パートナーシップの開発と統合に貢献することは、コンチネンタルの自動運転の分野における豊富なノウハウを示すもの」とコメント。

BMWグループの開発担当、KlausFrohlich取締役は、「パートナーはすべて、目標に一歩近づいている。2021年までに安全自動運転車を量産するために、積極的に自動運転技術を開発していく」と述べている。

(レスポンス 森脇稔)

これはいよいよ体制が整ってきた感がありますね。

来るべき自動運転社会

私はBMWの話題も追っていますが、そうすると嫌が応にもBMWの自動運転に関するニュースにも触れることになります。

そこで思うのが、BMWはきちんと最初に定められたロードマップを順調に消化していっている感が最近強いことです。もちろん、順風満帆だったわけではないと思います。というか、当初はメルセデスと共に、アップルとの提携を解消したりしていますから。アップルは最近ティム・クックCEOが認めたように、独自の路線で自動運転車を開発して行くようですね。

ですが、ここにきて順調な気がします。昨年の冬にはアメリカでプレス向けのデモも行っていましたし、モービルアイとの提携を発表した直後に、元からのパートナーだったインテルがモービルアイを買収したり・・・順調なだけでなく、BMWが主導権を握って進めているように思えます。

そう、この主導権を握って、というのは大事です。ご存知の通り、すでにGoogleの自動運転車は公道でテストをしていますし、テスラも先進の自動運転技術を開発しています。従来からの自動車メーカーが、自動運転車の開発で主導権を握るのは、ある意味稀有なことなんですよね。

しかも、パートナーがビッグネームばかりです。インテルが頭脳。モービルアイが目。そして足腰はコンチネンタルが担当することになり、車としての総合的な完成度はBMWがノウハウを駆使してまとめ上げる。

これは嫌が応にも期待が高まる布陣だと思いませんか?

自動運転が実現したらどうなる?

最近、ニュースを見ていると、ビジネスの世界にもロボット(といってもPCの中で動くプログラムですが)を採用して、従来の手作業の業務を自動化する動きがあるようです。私はこういうニュースを見ると素朴に疑問を感じるのですが、じゃあ人間は何をするんだろう?新入社員などの若手は、どうやって仕事を覚えるんだろう?と思うんですよね。

クルマの世界も同様に、これからは人間がすることがどんどん減っていきます。というか、今でも結構減っていると思うんですよね。例えば、雪道のカーブでスリップしてもカウンターステアを人間が当てるまでもなく、トラクションコントロールがパワーを絞り、横滑り安定装置がブレーキなどを細かに操作して車両をあるべき姿勢に戻してくれます。まあ、ちょっとキョックタンな例ですが。でも、ACCなんてそうした「人間がやることを減らす」最たるデバイスではないでしょうか?人間に変わって、前走車に合わせて加減速してくれるんですから。

クルマの中で人間がやることがなくなると、何をするようになるのでしょう?以前、これまたちらっとニュースで見たのですが、家電メーカーなども自動運転車の実現に大いなるビジネスチャンスを見出しているようです。つまり、クルマの中が「リビング化」するので、エンタテインメント関連がもてはやされるだろうという魂胆でしょうね。

実際、人が乗り物に乗って長時間移動するとき何をするかというと・・・飛行機を思い浮かべるとわかりますよね。そう、映画を見るか、寝るかのどちらかです(笑)。あ、食事をする、というのもありますけど、これはクルマは地べたを走っているので、別に車内に用意されている必要はないですね。

今まで、クルマの中では、ドライバーは音楽を聞くくらい、後席住人は、豪勢なリアエンターテインメントシステムで映画やテレビを見ているくらいでした。それが、完全自動運転が実現されると、ドライバーも映画を観れます。最初のうちはその程度で満足できるかもしれませんが、そのうち必ず飽きてきます(笑)。となると、ゲームをしたりするようになっていくんでしょうね。ですので、家電メーカーだけでなく、ゲーム機器メーカーも鼻息を荒くしていいと思います(笑)。

個人的に思うのが、「ミニバンに大きい冷蔵庫がつきそう!」ということです。今でもありますが、もっと本格的な冷蔵庫です。ついでに電子レンジも付いていれば、冷凍食品で食事を済ますことも可能ですよね。

まあ、上記はほんの一例ですが、自動車メーカー以外にも様々なビジネスチャンスが渦巻く完全自動運転車の開発と実現、やっぱりBMWが主導権を握っているのはすごいことだと思います。

ですが一方で、もう一つの疑問は残っています。そう、免許取り立ての若葉マークドライバーは、運転技術を向上させられるのでしょうか?

運転って、アクセルやハンドルの操作ができればいいというわけではないですよね。もちろんそれも必要ですが、もっと重要なのは場面硫黄じた判断力です。刻々と変化する状況を読み取り、直近の将来を予測して危険を察知する。これって、人の運転を見たりしているだけでは絶対にできるようにはなりません。自分で運転して、自分で判断し、自分で操作するということをして成長していくものだと思うんです。

特に、多くのドライバーが苦手とする車庫入れと首都高速は、完全自動運転をしおうする方が多くなるでしょう。そうしたら、ちょっとイレギュラーな駐車の仕方をする際に、いざ自動運転をオフにして自分で操作しようと思っても、却ってぶつけたりするだけ、ということにはなりませんでしょうか?

そしてそのうち、「完全自動運転であれば今まで通りの運転免許は必要ない」と言い出す人が出てきて、完全自動運転車限定の、すごく簡単に取れる免許というのが作られはしないでしょうか?

どこまで「完全」なのか?

私は以前当ブログで、自動運転という言葉には語弊がある、当ブログでは「自律」運転という言葉を使います!と声高らかに宣言した割に、今まで「自動」運転と言ってまいりました。

この章のタイトルを見ておわかりのように、実は私がこういう懸念を持っていたからです。もっと言えば、安易に「完全」「自動」運転などと言ってしまうメディアを揶揄しているニュアンスも含んでします。

人が本当に運転に全く関わらなくていい訳ありません。もちろん、操作はしないかもしれませんよ?ですが、もしドライバーも後席住人と一緒になって、優雅にビールやワインなぞ飲みながら映画を見ている最中に、事故を起こしたら誰が責任を取るのでしょう?自動車メーカーですか?そんなことを言っていたら、完全自律運転という、世界的に進む高齢化社会に対する切り札とも言える技術に挑むメーカーなんてありませんよね。

当ブログで何度も申し上げているように、結局ドライバーが責任を持つんです。ですので、「自動」という言葉で想像されるような、ドライバーが優雅に後席住人と一緒になって・・・なんていうことは実現できないわけです。となると、「完全」「自動」運転と聞いて一般的に想像されるような姿とはだいぶ違いますよね?

だから、ちゃんと「自律」運転、あるいはレベル4の自律運転というべきなんです。

とは言え、夢は見ます。

私はできれば眠りたいですね(笑)。先ほどと言っていることが矛盾していますが、例えば、「高速道路で一切の車線変更や追い越しをしない限りにおいて、ドライバーは運転席を離れてもいい」とかいうことになってくれれば、私は絶対に寝ます。これは文字通り、「夢をみる」という感じですよね。

もちろんそれだけではないですよ?BMWの自動運転のデモでは、Amazonの配送を道中で受け取ったり、デリバリーを受け取ったりしていました。こういうこともやって見たいですね。例えば旅行などに出かけるときにちょっとした忘れ物をしたことに気づいたものの、もう引き返せない!というときに、Amazon Primeで注文して出先で受け取るとか。高速道路の渋滞にハマったものの、SAが激混みで食事すらままならないので、ピザのデリバリーをICで受け取るとか。

なんだか食べることと寝ることばかりになってしまいましたが(笑)、こういうこともできたらいいなぁ、とは思います。もっとも、デリバリーの受け取りは自律運転車でなくても、最近の新型車のキーワード「コネクティビティ」が発展すれば十分可能だと思いますが。

味気ない自律運転車にだけはしないで欲しい。

せっかくAIを搭載するのですから、個人の好みの運転パターンを学習して言って欲しいですよね。ブレーキをかけるタイミングですとか、加速度の設定とか、覚えこませて育て上げる、みたいな楽しみも欲しいです。そうするとそのうち、F1ドライバーの運転パターンを学習したAIとか出てきそうですよね。BMW330e「佐藤琢磨エディション」とか(笑)。

あと、IBMのワトソンのCMでもやっていましたが、対話型であって欲しいです。無骨なスイッチを無言で設定するのではなく、車に乗り込んで、「エンジン始動。目的地は東京駅」なんて言ったらエンジンがかかって、AIに「今日はどの道で行きますか?あまり顔色が優れないようなので、首都高速ではなく一般道で穏やかに行きましょうか?」なんて気を使われちゃったり(笑)。

まあ、寂しい人みたいに思われてしまうので妄想はこれくらいにしておきますが、自律運転でクルマとの運転位よる対話が少なくなる分、こうした代替的なクルマとの接点の持ち方もありなのではないでしょうか?

2021年、果たしてどのようなクルマをBMW連合は作り上げるのか。あと4年ですか。長いようであっという間なのでしょうね。楽しみに待ちましょう。さすがに最初から対話型は期待しませんが。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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