BMWに乗って家族みんなでドライブ行こう!

540iも試乗して来ちゃいました(笑)。

週末に伺ったToto BMW高速試乗会、トリを飾るのは540i M Sportです。

これも私的にはメインディッシュ

繰り返しになりますが、私が今回の高速試乗会に行かせて頂こうと思ったのは、530eと540i、この2車種がラインナップされていたからです。

530eは、乗り心地を求める向きにはいいことはよくわかりましたが、腰高感にモヤモヤしたのも事実。540iもM Sportとなりますが、こちらはスポーツサスですし、ダイナミック・ダンピング・コントロールも装備されているので、乗り心地と運動性能の両立と言う点で期待が持てます。

試乗車のボディカラーはアルピン・ホワイトIII。



このボディサイズですと、アルピン・ホワイトIIIのカラーが清冽な印象を与えるとともに、さらにサイズを大きく見せて中々の押し出しの強さを感じます。「ちょっとはBMWを知っているけどそこまで詳しくない」と言う方ならば、7シリーズと間違えること請け合いです。

前回記事でも申し上げた通り、写真を撮り忘れてしまったのですが、恒例のタイヤチェックは行っていました。銘柄はグッドイヤーEagle F1。以前試乗した523d M Sportと同じですね。

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エンジンがスムーズ!

内装的には523dと変わるところもありませんので割愛し、早速乗り込んだ印象をご報告します。

まずはエンジンをスタートしますが、短いクランキングの後は正にデッドズムーズ。エンジンが回っている感触すら感じられません。こんなに静かで直列6気筒の感触が味わえるのか?と心配になりましたが、後ほどこの心配は杞憂にすぎなかったことがわかりました。

さて、出発ですが・・・なんだかさっきの530eよりもコマ割りしているような。後で確認して見たら・・・530eにはインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングが搭載されていませんでした。ちょっとした回転半径の違いにも現れるものなんですね。インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングなしの場合の詳細な回転半径はちょっとわからないのですが、体感的に感じられるほど違う、ということはお伝えできると思います。

一般道で加速を始めるべく踏み込むと・・・エンジンはここでもデッドスムーズに回転を上げていきます。そして室内は相変わらず静粛ですが、ちゃんと直列6気筒の息吹が伝わってきます。これですよ、これ!思わずニンマリとしました。

ところが、1380rpmという低回転域から450Nm(45.9kgm)の最大トルクを発揮するスペックからは想像できないことではあるのですが、意外と低回転域では線が細い感触もあります。実際にスピードメーターを見ると結構な勢いで加速していっているのですが、クルマ自体がさほどスピード感を感じないほどの安定性を保つため、結果としてそのように感じるんです。そう、これは昔懐かしいBMWエンジンの感触に似ています。

そして今さらっと申し上げましたが、「スピード感を感じないほどの安定性」と申し上げました。前回記事でご紹介した530eでは腰高感があることにがっかりしましたが、やはりインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングの効果が大きいのでしょうか?

そして、M Sportとは思えないほど乗り心地がいいです。とはいえ、530eとは違った感触です。なんというか、540i M Sportの方がしっかりとした芯があるのだけれども乗り心地がいいというか。523d M Sportの時とはまた違う乗り心地です。「5シリーズのM Sport」という括りでいうと523d、530e、540iと全て同じなのに、乗り心地がここまで違うというのは驚きですね。

そしてたった今カタログで確認したのですが、530eもM Sportはスポーツサスが装備されているようです。530eと540iを比較すると確かにホイールハウスの隙間が違いますし、安定感も違っているのですが・・・どうしても納得できません。530eのバッテリーによる重量増加が関係しているのでしょうか?どなたか、ご見識をお持ちの方教えてください(泣)。

ホイールハウスの隙間、この写真でかろうじてわかりますかね(しつこい)?

うーん、やっぱりよくわかりませんね。

高速巡航が気持ちいい!

もうタイトルでいってしまっていますが、もう文句なしです。アクセルを踏み込めば直列6気筒はレスポンス良く反応し、いかにも精緻な機械がエンジンルームで動いている気配が感じられます。こういうと誤解を受けそうですが、「重々しく、粘度の高いたっぷりのオイルの中をピストンが往復している感じ」です。もちろん、エンジンが軽く回らないといっているわけではありませんよ、念のためですが。

そして、やはりインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングの効果でしょうか、レーンチェンジなどでも安定性が高く、平行移動するような感覚で動きます。これに気を良くして、追い越し車線からマメに走行車線に戻り、また追い越し車線に出て、と繰り返してしまいました(笑)。

一定の負荷で巡航すると、車内は非常に静粛です。エンジンはあくまで低回転で周り、直列6気筒の息吹も届かなくなります。ステアリングアシストとACCを組み合わせれば、これは最高のハイウェイクルーザーと言えるでしょう。

Sportモードにして見たのですが、もしかしたら高速巡航はこちらの方がいいかもしれません。これで記憶の中の523d M Sportと同じくらいの乗り心地、快適性は損なわれないものの、よりファームな感触となりました。

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胸が高鳴る

540i M Sportは、その装備内容から見ても、BMWの技術の粋を集めて快適性と運動せいの両立を目指した最先端のセダンだということをおっもい知らされました。これ以上に完璧なクルマってあるのでしょうか?740iや750iがありますが、7シリーズのステアリングアシストは前車追従型ですので、逆にいうと単独で走行している時には使用できません。ですが5シリーズのものは使えます。

そして7シリーズには「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」もあります。これは路面を読み取って最適なダンピング特性に自動で調整するというすごい代物ですが、私にして見ると540i M Sportで既に完璧に思えますので、「それ、必要?」と思ってしまいます。まあ、乗ってみればまたそれに感動するのでしょうけどね。740eもの乗り心地は別次元でしたから。

ただ、ダイナミック・ダンピング・コントロールを備えた540i M Sportは私としては非常にシクリきたクルマでした。これでツーリングだったらキャンプにもいけるし、いいな・・・と思いましたが・・・お値段1,000万円超!とてもではありませんが手の出る価格ではありません。大体、無理して購入しても今度はハイオクの価格に耐えられないで、「買ったはいいけど走らせられない」という本末転倒な自体になるでしょう(笑)。それ以前にクルマ自体のお値段だけで無理ですが。

なんと私、贅沢なことに全てM Sportながら523d/ 530e/ 540iに乗ったので、この中でCG風にパーソナル・チョイスをしてみますと・・・523d M Sportです。

何と言っても低回転域からのぐいっと前にでる力強さというのはやはり523dが一番です。経済性も一番ですしね。そしてそんなことよりも、M Sportなので硬い乗り心地なのかと思いきや、やりすぎていなくて「ファームな乗り心地」とでも表現すればいいのでしょうか、快適性を犠牲にせず運動性能も両立しているのは嬉しいですね。

おっと、私もだいぶMに毒されてきたようです。あんなにM Sportは苦手だったのに・・・これもやはり、短い期間とはいえM2との生活があったからでしょうか?そして、今回の試乗会の中で一番印象に残っていて、予算を考えずに選ぶとしたらM4 Competitonです。こう思う自分が怖いですが、実際そうなのですから仕方ありません。

でも、帰路に320dツーリングに乗って見て感じることは、試乗会直後の感想とは全く別のことだったりします。これは次回に譲らせてください。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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