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320dツーリングのラゲッジルーム解剖。

私が320dツーリングを買うに際して、最も気にしたのが「実際にどのくらい積めるのか?」でした。ネットでゴルフバッグを積んでいる画像は見たことがありましたが、意外と使い勝手ですとか、詳しく紹介されていないんですよね。私もずっと、早くきちんとご紹介しなければと思っていたので、今回はちょっと詳し目にご紹介しますね。

3シリーズツーリングは荷物を積むためのクルマじゃない?!

世間一般では、3シリーズツーリングはアウディのアバントと同じく、荷物を満載して走るようなクルマじゃないと捉えられていることがあります。

ですが、よーく3シリーズツーリングのDピラー周りを見ていただきたいんです。

自分のクルマじゃないのにこの写真を持ってきてしまいました(笑)。

Dピラーは、確かにラウンドしたウィンドウの形状に合わせてかなり傾斜していますが、テールゲートのリアウィンドウの上端が出発している位置は、ルーフスポイラーで巧みに隠されていますが、実はDピラーよりだいぶ後ろなんです。

ですので、リアウィンドウは思ったほど傾斜しておらず、荷室容量を確保できるんです。

ではなぜリアウィンドウをボルボのエステートのように完全に垂直に立てなかったかというと、この機能を持たせるためですね。

この、リアウィンドウだけを開いたときに、中の荷物にアクセスしやすいように、です。この角度は、身長175cm(公称値)の私が立ってのぞいたときに、ごく自然に荷室全体を見渡すことができ、かつ荷物にアクセスできるようになっています。

よく考えられていると、いつも感心しています。

ラゲッジルームはどうなっている?

では、実際にラゲッジルームをのぞいて見ましょう。

大きさとトノカバー

上がトノカバーなし、下がトノカバーがある状態です。床面の大きさがわかるように、常備している家内の折り畳み傘をおいています。

特別床面が広いわけではないのですが、形が整っていて荷物を配置しやすいです。

トノカバーを引き出して、その下に収まる範囲の容量がカタログ数値の495Lということになります。目一杯天井まで積み込んだ時の容量ではないんです。あくまで後方視界を確保するのが基本ですから。

ちなみにトノカバーは引き出した状態でも、邪魔にならないように上に上げることができるように溝が切られています。

こんな感じなんんですが、これはテールゲートと連動していませんので、いちいち手で引き上げる必要があります。しかも、下げるのを忘れて運転席に戻り、ルームミラーを見ると真っ黒で後ろが何も見えません。したがって、またすごすごと降りてトノカバーを下ろさなければいけなくなります。

ちょっと面倒ではあるものの、個人的には、別にここは連動してなくていいと思います。

そのお陰でこのトノカバー、簡単に外せますし。私のように時々キャンプに行く人間にとっては、荷物を満載するときにトノカバーはどっちみち元から外して玄関に置いて行くので、外しやすい方がいいんです。

ディーラーのショールームで3シリーズGTを見たのですが、ラゲッジルーム床面は大変広くて感心するのですが、テールゲートにハードカバーがくっついているので、外せるかどうか気になりました。ちょっとトライして見たのですが、なんだかよくわからなかったです。

どちらがいい悪いではなく、私の用途にはツーリングのトノカバーの方があっている、ということですね。

ラゲッジネット

実は私、これに関しては非常に無知でして、10−15年ほど前にボルボなどで初めて見たとき、犬をラゲッジルームに乗せるときにするものだと勝手に思っていました。

その時、私はインプレッサスポーツワゴンWRXに乗っていたのですが、そのようなネットなんていう装備がなかったですし、荷物を満載することもなかったんです。しかも、初めて見たのが、実際に大型犬をラゲッジルームに乗せていたボルボだったので、刷り込まれてしまったんですね。

もちろん、今はちゃんと荷物を満載したときに、前に飛び出ないようにするためのものだと理解して活用しています。

ではそのネット、どのように張るのかというと・・・

後席左右の天井に、セダンの時はなかったこのようなカバーで覆われた部分があります。指でパカっと開けて見ますと・・・

ちょっと見にくいのですが、このように穴が空いているんですね。ここにネットを引き出して、引っ掛けるんです。ネットについている棒を穴に入れて、ラゲッジルームから前方に向かってずらすと、引っかかって固定されます。カチッと固定はされませんが、ちゃんと動かないです。大体、これをつかうときって天井近くまで荷物を積んでいて、荷物でネットを押すので、力が加わる方向的に考えて、絶対に外れないようになっています。頭いいですねー。

で、ネットを張った状態がこれです。

意外とほんのちょっとで届きます。ですがこのちょっとがすごく荷物積載に貢献するんです。

昔のクルマって、天地に薄かったのですが、ご記憶している方いらっしゃいますでしょうか?私が初めて乗ったセダンは、ちょっと大き目のクーラーボックスをトランクに積もうとすると高さが足りなくてトランクが閉まらなくなってしまったものです。

320iセダンでも、クーラーボックスを積んでも余裕でトランクリッドが閉まるようになった昨今ではこのような話は昔語りですが、要するに荷物を積むに当たって高さがあることは有利であると申し上げたいんです。実際に、私がキャンプに行くときには、この後席ヘッドレスト下あたりまで荷物を積んでからが勝負で、さらにその上に大きな2ルームテントやらタープやらといった大物をどんどん積んでいきます。これが結構入るんですよ。

では実質的にどのくらいかというと、測ったことがないですし測れませんのでよくわかりませんが、全体として3シリーズよりも二回りほど大きなセダンのトランクなんかでも積みきれない量を飲み込みます。

ちなみにこのネット、シートバックを倒した時にも張れるようになっています。私はまだ使ったことはありませんが、前席の頭上ちょっと後ろにも、引っ掛ける穴のカバーがあります。

床下収納

もしかしてセダンにお乗りの方は一番上の写真でお気づきかもしれませんが、実はツーリングの床面はセダンより高くなっています。その証拠に、リアバンパーと床面が同じ高さになっていますよね。

ですので、ツーリングは床下収納の深さがセダンよりあります。

ちょっとごちゃっといろいろなものが入っていますが・・・

深い部分はセダンと同じですが、さらにちょっと広がって浅めのスペースがあります。

ちなみに深い部分には、このIKEAの青い袋の下にGENTOSのLEDランタンが大×1、中×2入っています。

そしてプチプチに包まれているのは、シガーライター電源をAC電源に変換するコンバーターです。

こういうやつですね。私のお気に入りキャンプ場は電源なし比率が高いので、これで移動中の車内でモバイルバッテリーを充電して、モバイルバッテリーからスマホやタブレットを充電するようにしています。iPadでカーナビタイムも使っていますしね。余談ながら、こういうことから必然的にモバイルバッテリーは比較的大き目のものを持っています。

これは持ち歩くには重いので、普通ならこれの半分の容量のもので十分です。これですね。

ストレージパッケージ

ストレージパッケージは3万円ほどのオプションです。

私は最初セダンに乗っていましたが、セダンの時にこのオプションをつけていました。床面に荷物が滑らないように固定するネットや、シートバック裏のネットなどがセットになっており、かなり有用だと思い実際に活用していましたが、ツーリングでは内容がグッと異なります。

このシルバーの伸縮する仕切りで荷物を抑えたり、区分したりできるんですね。こうした装備は最近のステーションワゴンには装備されていることが多いですね。

で、このシルバーのバー、上の写真ではありませんでしたよね?どこに収納されているかというと・・・

このように、ラゲッジルームいちばん手前の床下に収納されているんです。

そして。このバーを差し込むポイントが、床面に4箇所あります。

リングの横にポチッとした穴が2つ並んでいますよね。これは右側を見たところですが、左側にも同じように並んでいて、まっすぐでも斜めでも、バーをセットして荷物を抑えることができるんです。

が。

私、これを全然活用していません(笑)。まず、どう使えばいいのかイマイチよくわからないんですよね。それに、1回穴に挿して使うと、今度は抜きにくいんです。バーの両端の円柱の上のあるボタンを押しながら、荷物固定のベルトを押し上げて外すと取扱説明書に書いてあるのですが、そんなアクロバティックなこと、かがんで手を伸ばしきった状態でできるわけないじゃないですか?

というわけで、普段は所定の位置にしまっていますが、キャンプ時にはこの場所はランタンポールを積む場所に早変わりするので、トノカバーと一緒に家で留守番させています。

その他

左側ですが、この十字マークの取っ手を引っ張ると、この辺り一帯の壁面がボコっと外れ、中に救急道具一式が入っています。

そして、その右側に写っているのが、下がシガーソケット。これもストレージパッケージについていたと記憶していますが・・・もしかしたら記憶違いかもしれません。セダンの時はここに電源をつないでコードを引っ張って後席にカー用品の冷蔵庫を置いていましたが、全然冷えないシロモノでしたので早々に撤去し、ツーリングではまだ一度も日の目を見ていません。

そしてその上がフックになっています。下側を指で押すと、縦にくるんと1回転してフックが現れます。これは結構使いますね。そのままにしておくと倒れそうな買い物袋とかを引っ掛けています。出しっ放しですとなんかの拍子に引っ掛けて壊しそうなので、普段は写真のように格納しています。

かなり荷物グルマとして使えますよ。

いかがでしたでしょうか?意外と「カッコだけの」ステーションワゴンではなく、高い実用性があることがわかりますよね。

私も、正直申し上げると購入するときに不安でした。キャンプに行くとき、セダンでは助手席や助手席足元、後席に座る息子の足元まで荷物が侵食していましたが、これが全部ラゲッジルームに収まるだろうか?と何度も何度も逡巡しました。

ですが、結論から言うと、全部入りました。寝袋が薄いので荷物が小さくなる夏などは、余裕すらあります。

何度か掲載していますが、その荷物満載写真がこちらです。

中身はこちら。

それにしてもすごい荷物の量ですね。

荷物満載時は後方視界がなくなってしまうので、普段よりもドアミラーをチェックする回数を多くして、自分の周囲の交通状況を把握し続けるようにしています。

気をつけるのはそのくらいですかね。これだけ積んでもハンドリングには影響ありませんし、関越道の登坂車線でもパワー不足は全く感じません。

まあ、これは極端な例でして、むしろここまで荷物を満載する使い方って、実は滅多にされないと思うんです。ですが、今までセダンだったけど、旅行の荷物がちょっと載せきれないことが多いという方は、ツーリングを検討しても良いと思います。

その「ちょっと」が解消されるとどれだけストレスフリーになるか、私が経験済みですので、保証しますよ(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。

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