来ました!やっと来ましたよ!当ブログでも以前からお伝えしていたBMWのxDriveの積極採用の波が3シリーズにも!まずはGTからです。
個人的にはかなり嬉しいです。
別に買うわけでもないのに嬉しいというのもヘンですが、ようやく消費者のニーズを捉えたクルマの登場ですね。
そもそもGTってデビュー当初から、言葉を選ばずに言うと、「キワモノ」的な扱いだった様に思います(オーナー様すみません。もちろん、私はそう思ってないですよ!)。
クルマを専門とするメディアもあまり取り上げないか、取り上げても私が読む限りでは、「こうしたクルマが設定された意図がなんなのか読みかねて」いる様な記事が多かったと思います。
「ベースとなったのは中国向けのロングホイールベース」とか、「ハンドリングがこうでああで」など、事実の羅列が多くて、「どういうシーンで輝くのか」という提案がなかったんですよね。
いつの間にか溶け込んでいる
当ブログの賢明な読者様は先刻ご承知の通り、「GT」なんですから、Grand Touring、すなわち長距離旅行を目指したクルマなのは一目瞭然ですよね。
ですが。
クルマにちょっとでも興味がある方に「GT」と行った時に思い浮かべるクルマと余りに違い過ぎたんですよね、外観も、動力性能も。
通常、「GT」と言ったら・・・そう、2ドアクーペの高性能車ですよね。つまり、連続高速走行でも余裕のパワーでこなし、途中のワインディングは軽快に走り抜け、遠くの目的地により早く、よりストレスなくたどり着くことができるように作られたクルマです。
翻ってBMWのいう「GT」を見てみましょう。
もう最初から違います。4ドアハッチバック。しかも車高が高くてスポーティに見えません。動力性能は、当初あった335iは余裕を感じさせそうですが、それ以外は「まあまあ」のパワー。
ですが、さすがロングホイールベースだけあって、居住性は抜群です。特に後席の足元の余裕は、通常の3シリーズとは比べ物にならない広さで、トランクルームも大きいです。
そう、「長距離を快適に」の観点でいうと、パッセンジャーに関しては高レベルで満たしているんですよね。
そして、3シリーズGTは、「ゴルフバッグを4つ積める唯一の3シリーズ」だそうです。私は実際に試したことはありませんが、ディーラーではそう紹介していました。
確かに、そうなるとゴルファーズ・エクスプレスとして考えるとかなり使えそうですよね。快適にゴルフ場まで向かえそうです。
これが320iのみにラインアップを縮小されつつも生き残ってきた理由の一つでしょう。そして、いつの間にか、3シリーズのラインアップにはなくてはならない存在になっていた、いないと落ち着かない存在になっていたと思うのは私だけでしょうか?
GTとしての資質以外にも備えた意外な狙いがあるような気が。
今回、「ディーゼル+xDrive」が備わった事で、パッセンジャーのみならず、ドライバーにも安楽な長距離クルーザーとしての資質が高まった事は間違いないでしょう。低速域から湧き出る豊かなトルクだけでも十分なのに、xDriveで全天候型になったのですから。
ただ私はそれだけではないような気がしています。
メルセデスがEクラスステーションワゴンをベースにしたクロスオーバー、「オールテレイン」を発表して、今までアウディとボルボしかいなかったクロスオーバーの分野に参入しました。
個人的にはこの分野、今から「来る」分野だと思っていますが、BMWはこの、320dグランツーリスモxDriveでクロスオーバーに参戦しようとしているのではないでしょうか?
実際、ちょっと高めの車高や4WDシステムという特徴だけ見るとそう思えませんか?
そして、話が飛びますが、ようやく次期6シリーズが、5シリーズGTの後継となることも腑に落ちました。これは、Eクラスオールテレインの対抗馬ですね。
ここまで書いてきたのはあくまで個人的な感想というか妄想ですが、あながち大外れではないと思っています。
もっと早く出せばよかったのに。
一見すると「なんで今更?」と全国のBMWファンが思っているであろう今回の3シリーズGTへの「ディーゼル+xDrive」の追加ですが、こう考えると俄然興味が湧いてきませんか?大体、「GT」のコンセプトにディーゼルがぴったりなのになぜ最初から用意されなかったのか、私は理解に苦しんでいます。
買い替えの時にこれがあったら、もしかして・・・と思い値段を見てみると!
320dグランツーリスモで669万円!xDriveだと700万円?!(共にLuxury、M Sportは6万円高)
こんなの手が届きませんよ(泣)。
さて、次はいつ320dセダンとツーリングにxDriveが設定されるかですよね。個人的にはF30系のうちに設定されると思ってますし、将来、中古で狙うべきクルマのリスト入りすることは確実だと思います。
では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。