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BMWがX2のプロトタイプをミラノで走行させて「拡散希望」?!

BMW

中々斬新なプロモーションです。あえて正式発表前のモデルのプロトタイプを市街地で走行させて「拡散希望」・・・。日本ではSNSによるプロモーションはイマイチの感がありますが、海外では中々SNSを意識したようなうまいプロモーションをやります。

X2が市街地を走行!

まあ、BMWが拡散希望っていっているのでん遠慮なく拡散させていただきましょう。

2017.9.23

BMW X2、プロトタイプがミラノに出現…メーカー「拡散希望」

9月22日、BMWが現在開発を進めている新型SUV、『X2』の最新プロトタイプ車が、独特のカモフラージュをまとってイタリア・ミラノに出現した。

X2は2016年秋、パリモーターショー2016に出品された『コンセプトX2』の市販版。BMWのSUV、「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のラインナップでは、『X1』と『X3』の間に位置する。

X2の位置付けは、『X5』から『X6』、『X3』から『X4』が派生したのと同様。X2はBMWブランドの入門SUV、『X1』のクーペ版となる。BMWはX2を含めて、X4およびX6を「スポーツ・アクティビティ・クーペ」と呼ぶ。

9月22日、BMW X2の最新プロトタイプ車がイタリア・ミラノに出現。これは、ミラノで開催中の「ミラノ・ファッション・ウイーク」に合わせて、車体に「デジタルカモフラージュ」を施したもの。BMWによると、9月20~25日のミラノ・ファッション・ウイークの期間中、X2の最新プロトタイプ車は、ミラノ市内に出現するという。

BMWは、「インスタグラムやFacebookでフォローし、ミラノ市内で実車を撮影することも可能」とコメント。公式発表はまだ先のX2だが、「拡散希望」のメッセージを発している。

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(レスポンス 森脇稔)

このようなカモフラージュで走行していたら、逆に目立ちますよね(笑)。まあ、これも拡散を狙ってあえてそうしたのでしょう。

X2、カッコいい!

カモフラージュしていても見て取れるのは、X1に比べて細めのヘッドライトユニットにワイドになったキドニーグリル、そしてテールライトユニットも細めでスタイリッシュなところです。

これ、ほとんどイメージとしては以前ご紹介したX2のコンセプトカーそのものですね。

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確かに私もX2はだいぶ気に入っておりまして、X2関連のニュースにはかなり敏感に反応しております。それにしても・・・BMWも随分引っ張りますね?!(笑)。そろそろ正式発表してくれないかとうずうずしているのですが・・・。

BMWの宣伝戦略

私は、自分で言うのもなんですが、ある意味においてすごく素直な性格です(笑)。

自分いい人ぶるな、と思われるかもしれませんが、ちょっと意味が違います。例えば、今のテレビでは一日中通販をやっているチャンネルとかもありますよね?あれを見ていたら、私は確実に破産します(笑)。

そう、私、すごく企業の戦略に乗せられやすいんです(笑)。宣伝をする企業が「(ポテンシャルユーザーに)こう思って欲しい」と思うイメージ戦略その通りに思ってしまいます。もう、そんな私が汚れがあっという間に落ちるスチームの洗浄機なんか見た日には大変です。あれ、本当すごいですよ。・・・あ、これはどうでもいいですね。

そう、その私がうずうずして待っています。と言うことは、BMWは引っ張って引っ張ってそのうずうずを極限まで高めてから発表!そして受注!と行きたいわけなんでしょうね。欲しい気持ちを高めるだけ高めさせて、見た瞬間に迷う暇なく選んでもらうのが狙いでしょう。

さすがに私は自制心が働いて受注までは行かなそう(スチームの洗浄機も買っていません。)ですが、これ、ちょっとおしゃれだけど大きすぎないSUVを買いたい方は、私よりももっとうずうずして待ちきれなくなっているはずです。

そう言う意味では、若干引っ張りすぎの嫌いはありますが、BMWの宣伝戦略は大成功しているのではないでしょうか?

あまり競合相手がいない市場

そもそもX2の属するマーケットは、X3よりも一回り小さなSUVのマーケットでして、正直あまり強力な競合車はいません。「強力な」と言うのはメルセデスやアウディを念頭においています。アウディにはQ2、メルセデスはGLAがありますが、どちらかと言うとX1の競合車ですね。強いて言えばGLAは少しクーペよりではありますが、X2ほど明確にスタイリッシュさを打ち出していません。これは、今までGLAに流れていた層を強力にX2に惹きつけることは、BMWが至上命題として掲げていることは想像にかたくありません。

ちなみに、そう言う意味ではBMWには先例があります。コンパクトミニバン(?)とでも言うのでしょうか、先にこうしたクルマを出したのはメルセデスでした。ご存知「Bクラス」です。非常に使い勝手の良い、よくできたクルマだと思うのですが、BMWが2シリーズアクティブ/グランツアラーで一気にマーケットを奪ってしまいました。2シリーズの時はX2ほど「焦らして焦らして引っ張る」と言うことはしていなかったと思うのですが、それでもいつのまにかシェアを伸ばして販売台数では上回っているそうです。実際、街中で見かけるのは圧倒的に2シリーズの方が多いですね。

更に言えば、このクラスのお元祖はVWゴルフトゥーランですかね。さすが元祖だけあって今でもよく見かけますが、その後に出てきたプジョー3008など足元にも寄せ付けない強さを見せています。まあ、あくまで日本では、の話ですが。プジョー、私は好きなんですけどね。

ちょっと脱線が過ぎました。そんな先例をもつBMWが、今度は「狙って」コンパクトSUVマーケットの中に、新たに「クーペSUV」と言うマーケットを勝手に想定して殴り込もうとしている、と言うのが今の状況なのです。

これ、結果はどうなるんだろう、とワクワクしませんか?

私はX2贔屓でBMW贔屓なので、X2は相当な人気が出るだろうと思っていますが、マーケットの反応は必ずしもそうではないかもしれません。ですが、BMWはきっとやることは全てやって勝算を確実なものにしていようとしているように見えます。

そうでなければ、ファッションの街ミラノを走り回って「拡散希望!」なんて言わないですよね(笑)。

ミラノにふさわしい、ファッショナブルなコンパクトSUVとして登場して欲しいですね。特に、ボディカラーと内装には期待したいです。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。