40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

未来のBMWはワトソン君と一緒にドライブして、ホログラムで操作。

BMW

BMWは100周年に際して「VISION NEXT」を発表していますが、もっと具体的に未来のBMWのダライビング体験が想像できるニュースを2つ発見しましたのでご紹介します。

「ワトソン君、今日はどこのレストランで食事しようか?」

「ワトソン君」といえばイギリスの名探偵シャーロック・ホームズが相棒のワトソン医師を呼ぶときの呼びかけ方として定着していますが、現在ではむしろIBMのAIの方が有名かもしれません。テレビでも、テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手と会話したりする様子がCMで放映されましたよね。

そんな相棒のワトソン君、将来はBMWの中で私たちの相棒になってくれそうです。

IBMとBMWが提携を発表–「Watson」で安全でパーソナルな運転体験の支援目指す

CNET Japan 12/19(月) 13:41配信

IBMのコグニティブコンピューティング技術「Watson」が近い将来、車の運転の支援をしてくれることになるかもしれない。IBMのWatson事業は、未来の車の支援でBMW Groupと協業することを発表した。

この提携の下、2社の研究者と開発者はIBMがドイツのミュンヘンに構えるWatson Internet of Things(IoT)のグローバル本部で共同作業して、ドライバー向けのインテリジェントなアシスト機能の開発と改善を図る。BMWの本拠地もミュンヘンにある。

提携の一環として、BMWのハイブリッドスポーツカー「BMW i8」4台がミュンヘンのWatson IoTのグローバル本部に運ばれる。「Bluemix」クラウドプラットフォームを利用してプロトタイプを動かし、研究者が車とドライバーとの間の会話的なインターフェイスをWatsonがどのように実現できるかを容易に調べられるようにする。両社が連携して、よりパーソナライズされ、直感的なドライバーサポートシステムを構築する上で、Watsonが果たす役割を模索していく。

この取り組みには、Watsonの機械学習機能を使って車がドライバーの運転のくせやニーズなどを学び、その情報を使ってドライバーが安心と安全性を得られるようにする狙いがある。

車はさらに、ドライバーの個人的な好みに適応するようになり、座席の高さからよく行く目的地までさまざまな好みも学習して、車での移動ができる限り容易になるようにする。ドライバーが車に話しかけて車について尋ねることも可能になるほか、車はIoTを利用して移動に合わせてリアルタイムの交通情報や気象情報を収集できるようになる。

「Watsonは人々が物理世界とやりとりする手段を変革している。自宅や職場、そして路上で、より安全で効率性に優れ、パーソナルな体験の実現を支援している」とWatson IoT事業のグローバル責任者であるHarriet Green氏は述べている。

さらにGreen氏は、「この提携により、2社は連携してBMW車の運転者がWatsonの会話ベースの機械学習機能を役立てられるよう土台を構築していく。車は将来も個人の輸送手段として変わらず利用されるが、運転体験はこれから10年の間、かつてないような変化を遂げるだろうとわれわれは見ている」と述べた。

IBMのWatsonは、ヘルスケア、サービスなど様々な業種で利用されているほか、サイバーセキュリティで組織を支援するためにも導入されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ワトソン君と会話しながら行く先を決めたりするんですよ。気分はホームズです。いえ、なりきらなくてもいいんですけど、どうしても私は「ワトソン君」と呼んでしまいそうです。子供の頃、初めて「赤毛連盟」を読んだ時には、思いもよらぬ展開に驚いたものでした。

まあ、それはいいとして、BMWは自らが忠実なコンシェルジュとなってドライバーをサポートしてくれるんですね。ワトソン君、非常に期待できます。

こちらはマトリックスの世界。

そしてもう一つ、これまた未来的な話です。

【CES 17】仮想タッチスクリーン「ホロ アクティブ タッチ」初公開へ…BMW

ドイツの高級車メーカー、BMWグループは12月16日、米国で2017年1月に開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー2017(CES 2017)において、BMW「ホロ アクティブ タッチ」を初公開すると発表した。

毎年1月に行われるCESには、世界中から家電、コンピューター、オーディオメーカーなどが参加。新製品や最新テクノロジーを披露する世界最大規模の見本市として知られる。

新型C-HR×TRD流カスタム『Aggressive Style』を紹介

BMWのホロ アクティブ タッチは、ドライバーと車両の間の革新的なインターフェースとして開発。仮想タッチスクリーンのように機能するのが特徴。センターコンソールに置かれるフリーフローティングディスプレイは、指先を使ったジェスチャーコントロールによって作動する。

BMWは、2015年のCESにおいて、ジェスチャーコントロール技術を発表。その後、新型『7シリーズ』と新型『5シリーズ』に搭載された。2016年のCESでは、さらなる発展形として、「AirTouchシステム」を初公開した。

ホロ アクティブ タッチは、これらのシステムの進化バージョン。BMWは「BMW Connectedが提供する多種多様なサービスにアクセスすることもできる」と説明している。

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(レスポンス 森脇稔)

そしてこちらは驚きのホログラムで操作する技術ですね。すでに後悔するまで出来上がっているとは驚きです。

写真で見るとパネルがあって、そこに手を置いて上に映像が浮かんでいるように見えますが、これ、まさに映画「マトリックス」の世界ですよね。ザイオンへモーフィアスやネオが向かう時に、管制室らしきところで管制官らしき女性がこのようなホログラムを忙しく操作しているシーンがありました。

いやー未来的です。すごいです。憧れます。が、私のような文系脳はどうしてもこのように流れに逆行するようなことを考えてしまいます。

「これ、映像に触るんだとしたら触覚はないよね?ブラインドタッチってもうできないの?」

できないでしょうね。ですが、今でも例えばiDriveのプリグラマブル・ボタンの表面にタッチすると、コントロール・ディスプレイ上に登録している機能が表示されますよね?ああいったバックアップ機能が当然用意されているでしょうから心配に及ばないんでしょうけど・・・。それにしても、プログラマブル・ボタンって改めて便利な機能ですね。しかもこの、「表面タッチで登録機能を表示」する機能は、最初に触って表示された時は、未来的に感じたものでした。

BMWが流行らせたモノ

これにEVが組み合わさると・・・

「ぼくがかんがえたさいきょうのみらいのくるま」完成です。SFの世界が現実に迫ってきています。

そしてこの二つの技術が搭載される時は、「EVが新車販売の過半数を超えた」などの記事が新聞紙上を賑わせていることでしょう。そう、スマホの時のように。

AppleがiPhoneで携帯電話の世界に革新をもたらした時のように、BMWも先駆者として革新の道を切り開いていけるのでしょうか?ライバルとの熾烈な争いがあるかと思いますが、私は非常に期待しています。これは贔屓目ではなく、BMWこそがこれからのモビリティを切り開いていく会社だと思っているんです。だからこそ、ずっとBMWに乗っているわけですし。

ですが、NOKIAのような憂き目には合わないでほしいですね。ですが多分大丈夫、BMWとiPhoneに共通点を見出している私にはそう思えます。

BMWとiPhoneの共通点

いかがでしょう?ご自分がEVのBMWに乗って、ワトソン君と会話しながらホログラムをタッチしてクルマの操作を行って行き先をセットした後は、ワトソン君の自動運転に身を委ねて移動している姿、想像できましたでしょうか?

現実感がないですけど、何年後かには現実になるんですよね。本当に信じられない思いですが、同時に非常な胸の高鳴りも感じます。加齢で動悸がしているだけかもしれませんが。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。