40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWの雪道対策。スタッドレスならランフラット+インチダウンが吉!

BMW

気が早いですが、雪道対策って何かされていますか?私のように普段は雪が全く降らない都市部に住んでいると忘れがちですが、いざという時に困りますよね。私自身、BMWオーナーになってから本格的な雪道対策はしたことがないのですが、そこで、どう対策すればいいのか考えてみました。

 そもそもFRは雪道に向かないよ!という考えもありますが。

私は必ずしもそうとは限らないと思っているいうことはまず最初に申し上げておきます。もちろん、デメリットはありますが。

雪道というと4WD、せめてFFと言われますよね?これは、雪道で動き出す際にまず最初の抵抗となる前輪が駆動するので発進はしやすいんですよね。実際、私がかつて乗っていたスバル・インプレッサWRXスポーツワゴンは、雪が降った日でも、ノーマルタイヤのまま駐車場から楽々脱出できました。あ、もちろん駐車場だけが雪が積もっていたのであって、当時住んでいた住まいの前の道は全く雪が積もっていない状態でしたのでこんなことをしたんですよ。念のため。

これがFRですと様子が変わって来ます。前輪が抵抗になり、後輪はスリップして動きづらいです。スタッドレスを履いていても、ですよ。

そしてもっと悪いのは、FRの場合、この状況は一旦動き出してからもずっと続くので走行が安定しないということです。ですので、凸凹した雪道ですと、ほぼ常にハンドルで微妙にカウンターを当てながら走っていかないといけないということです。

これは相当慣れていないとできません。雪道初めての方がやると、かなりの確率でスピンするでしょう。これは大げさに言っているのではなく、雪道って結構凸凹しているんですよ、実際。

かつてはFRの方が雪道に有利だと主張していたメーカーもありました。そして、路面が凍結することが多いドイツ生まれのクルマもFRが多いです。

これは逆に「姿勢を乱した際の修正のしやすさ」を重視した考え方です。もっと言えば、タイヤは滑る前提の話ですね。

ですのでこうした風潮が最近変わって来たのは、スタッドレスタイヤの性能が良くなって、雪道でもグリップ走行が基本となったから、ということがあると思います。滑らないので修正のしやすさは関係なくなってしまいますから。

スタッドレスこそランフラットがいいですよ。

まず、私は基本的にはランフラットタイヤをオススメします。

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非ランフラットのスタッドレスタイヤがパンクするとどうなるか、ご存知ですか?

昔BMWウィンターエクスペリエンスというイベントの動画を見たことがあるのですが、その中でジャーナリストさん達にこの質問をしていました。

答えは「転がらないで滑っていく」です。

こうなると、グリップは望めませんよね。それどころか、まあ進めるからいいだろうなんていう甘い気持ちで運転していると、ステアリングを切っても曲がりません。そうなる前にBMWでしたらパンク警報がなるでしょうが。

しかも雪道でパンクなんかした日には悲惨です。寒い中タイヤ交換して、しかもスペアはスタッドレスではなくて・・・と、考えたくもないですよね。

というわけで安全性と利便性の点で、雪道こそランフラットタイヤの特性が光るわけです。

「でも高いし。スタッドレス履いてもFRだから滑るし。」ちゃんと解決策あります。

この二つを同時に解決できる方法、それは「ベースモデルの履いているタイヤサイズまでインチダウン、さらにいざという時のためにチェーンを用意する」というものです。

なぜインチダウンなのか?例えば私の320dツーリングは、デザインラインのSportですのでタイヤサイズは225/50R17です。ですがこれを、320i SEのタイヤサイズである、205/60R16まで落とすということですね。

そのようにするメリットを挙げていきます。

値段が安くなります。

サイズを下げると値段はぐっと安くなります。

季節が季節ですので中々いい例がないのですが・・・

    

同じタイヤの17インチと16インチの違いの例です。写真で見る限りホイールは同じで、タイヤの銘柄はブリジストン・ブリザックRFTとあるので(ブリザックのVRXなどの銘柄はわかりませんが)、同じと見てよいでしょう。

お値段差なんと約7万円!

それにしてもずいぶん違いますよね。225/50R17と205/50R16の間に「超えられない壁」があるような価格設定です。

チェーンがつけやすい。

BMWはXシリーズ以外、タイヤとボデュの隙間を小さくし、さらに、いわゆる「ツライチ」になっています。

これは見た目は非常にカッコいいのですが、以前お話しした通りBMWのデザインアイコンとして後輪のホイールアーチはフロントよりも小さくなっているので、後輪は隙間がなくキツキツです。

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さて、ここでなぜ後輪がキツキツなのが問題になるのか?それはスタッドレスだけではなく、山道などではタイヤチェーンを巻くことを推奨したいからです。

雪道でしかも坂となると、滑り出したら止まりません。BMWやメルセデスは重量配分がいいので、雪道でも良く走るという噂ですが、それでも一旦滑り出したらもう止まりません。動摩擦係数というのは、静止摩擦係数よりも低いですからね。

で、チェーンを装着したいのですが、駆動りんたる後輪に装着したくても・・・手が入る余地なんてありません。そして、BMWにはジャッキアップポイントはあるものの、ジャッキ自体は車載工具として積んでいないんですよね。

ここでインチダウンしておくと・・・多少なりともリアタイヤとリアフェンダーに少し隙間が空くんです。劇的に広がるほどではないですが。

そして、BMWはタイヤとダンパーのクリアランスが小さいので、気をつけなければいけないのがチェーン自体の厚みです。このクリアランスの小ささが故に、M Sportではチェーン装着不可なんですよね。

BMW純正タイヤチェーンも細かい鎖をつないだ金属チェーンになっています。

4万円近くするんですよね。これぞ正に「目が飛び出る価格」というのでしょう。というのは、これと同等の性能で、非常に評判がいいチェーンがあるんですよ。

これを見てしまうともう純正が買えませんね(笑)。このコーニックのチェーンは、乗り心地も良く、取り付けも簡単ということでかなり評判がいいです。やっぱり雪道では金属チェーンが最強ですしね。しかも基本的には、スタッドレスを履いていようが履いていまいが緊急用ですので、高価な非金属チェーンを買う必要はありません。

実はこのコーニックの金属チェーン、昨年の冬に私自身買っておこうと思ったんですが、忘れちゃったんです。今年こそ、東京に雪が降る前に買おうと思っています。降ってからですとこういう雪対策の道具って中々手に入らない上に、値段が急上昇するということを、東京に大雪が降った2014年の2月に雪かきスコップを購入する時に学びました。

ちなみに以前は私はこれをE90のトランクに念のため放り込んでいました。1回も使用する機会はなく、息子が幼稚園の時にバザーのネタとして消えて行きましたが・・・。

あくまで緊急用ですね。ただ、オートソックはチェーン規制の時にチェーンと認められない可能性がある点をご留意ください。

上記でご紹介しているタイヤチェーンは全て205/60R16サイズに適合する商品を選んでいますのでご注意ください。

とは言ってもスタッドレスまではちょっと・・・という方に。

雪道運転の話題でよく言われる言葉「ラスト100m」ってご存知ですか?

スキー場や温泉地など、雪が多い地域でも融雪パイプが敷設されていたり、除雪されていたりして、天候が崩れていなければ実は結構サマータイヤでも大丈夫だったりします。

ですが、最後に自分が宿泊するところまで行く道、除雪されている道から一つ曲がって入って行くところ、ここが除雪が十分でなくて、入っていけないんですよね。これが「ラスト100m」、つまりスタッドレスやチェーンが本当に必要な距離はこのくらいしかないというニュアンスの言葉です。

私の知人で、何度か当ブログにも登場している523dツーリングオーナーがスタッドレスタイヤを昨年購入して履き替えていました。彼は帰省の際に豪雪地帯を通るので必要性に駆られて購入したのですが、実際には雪道は走らなかったと言っていました。ちなみに彼もスタッドレスはインチダウンして16インチです。

このような話を聞くと、冬はガンガンスキーに行くぜ!という方ならまだしも、普段雪が降らない都市部に住んでいる我々にはスタッドレスタイヤを揃えるのはかなり経済性に欠けます。となると、チェーンの出番なんですよね。

スタッドレスも履かずに雪道を走るな!と怒られてしまいそうですが、雪道を走ることを想定してチェーンだけ用意するのではなく、基本的には雪道は走らないけれども、緊急時用にチェーンは用意しておく、というのはアリだと思います。

でも225/50R17のままですとチェーンは若干つけにくいかもしれませんが、コーニックなら大丈夫でしょう。実際、BMW乗りの方で利用している方も多いようですし。

他にも、効果のほどはこれまたあくまで緊急用でしかありませんが、こんなのもあるんですよね。

ですが、これですとやっぱりBMWのリアタイヤにスプレーするのは大変そうですし、ボディに着くと取れにくいという口コミもありますので要注意ですね。

前輪でしたら隙間が広めでなんとかなりそうですので、後輪にチェーン、前輪にスプレーというのがいいかもしれませんね。

ちょっと気が早い話でしたが、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。