40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

320dツーリング、最近の燃費報告。省燃費運転と、DPF特有のリッチ燃焼モード。

最近、ブログにあまりお出かけのご報告を載せていませんでした。ですが近場で済ませてはいるものの、ちゃんとお出かけしてはいるんですよ。そこで燃費を比較してみたら、運転パターによってすごく違ったのでご報告します。たまには長距離乗らないと、一時的に燃費が悪くなったりします、というお話です。

お昼はうどんかな。

この週末は土曜が晴れ、日曜が雨という予報だったにも関わらず、昨日の土曜は私がディーラーで330eに乗って浮かれてしまいましたので、お出かけチャンスはないものと思ってました。

ですが朝起きてみると…そんなに天気悪くないじゃないですか。

どっか昼ご飯でも食べに行こうかと家内と話し、花小金井にうどんを食べに行きました。ご存知ですか?東京の多摩地区は武蔵野うどんが名物なんですよ。

食べに行ったのは「平作」というお店。鍋焼きうどんが有名です。コシの強いうどんが特徴で、もりでもうまいですよ。

息子もここが好きで、注文が出てきたとたんにみんなでわさわさ食べ出してしまい、またしても写真がありません。すみません、腹ペコ家族で…。

肝心の燃費。昨日の分もまとめて。

昨日ディーラーに行ったときと、さほど走行パターンは変わっていないと思っていましたが、実際には燃費に大きな違いが出ました。

昨日: 12.0km/l
今日: 15.1km/l

ちなみに全て一般道を走っています。

むしろ今日の方があまり広くもない道をトロトロとした流れで走り、ゴーストップが多かったので燃費が悪いはずでしたが、かなり予想を裏切られました。

ACCの威力は絶大。

昨日と一番違うのは、そうした遅い流れ、具体的には30~40km/hくらいの流れかつ頻繁なゴーストップが連続する場面でACCに任せ切ったこと、その後流れのよい幹線道路でもACCを50~60km/hくらいでセットしてこれまた任せ切ったことです。

正直昨日は全くと言っていいほど燃費を気にしないで運転していました。まあ、今日はずぼらしただけなんですけどね。あ、ある意味では昨日もずぼらしてますね(汗)。

省燃費運転をACCに学ぶ

ACCをONにして観察していると、その運転には明らかに特徴があります。具体的には、

  1. 発進は適度に強め。だが2,000回転は越えない。2,000回転まで比較的早めに回転を上げて、そこで粘ってスピードに乗せる。
  2. その後は1,500回転くらいでどんどんシフトアップ。
  3. 設定速度(巡航速度)は1,300~1,500回転をキープ。
  4. 瞬間燃費系を表示させていると、頻繁にアクセルオフをしている。

これを真似れば省燃費運転ができるのでは?と思い、実は何度か人力でACCの燃費に迫ろうと挑戦したことがあります。

ですが、このうちの1の発進時を真似るのはかなり難しいんですよね。どうしても2,000回転を越えていってしまいます。

あと、4も難しい、というかはっきり言って人力では不可能です。前車に追従して自分の運転で走っている時は、前車の微妙なスピードの変化までは瞬時に感じ取れませんから、ACCの様には頻繁にアクセルオン・オフをできません。

ACCをセットしてECO PROモードにしておくとわかりやすいのですが、よく観察すると、ACCはアクセル完全オフまで行かないまでもかなり緻密にアクセル開度を調節しています。それは本当に瞬間燃費計を観察していないとわからないレベルのスムーズさで、いちいち加速感・減速感を体で感じたり、クルマがギクシャクする挙動としては全く現れないレベルです。タコメーターにすらエンジン回転の上下として現れません。

以前当ブログではECO PROモードは本当にエコ、ただし優秀な8ATがあってこそと結論付けましたが、正にその通りのATとエンジンの制御っぷりがわかりますので、一度観察してみると面白いですよ。人が真似しようと思ったってできるものじゃないという話、ご理解頂けると思います。

BMWのECO PROモードは本当にエコか?

でも原因はそれだけじゃないかも。

BMW3シリーズととマツダのディーゼルエンジンが他メーカーのディーゼルエンジンと大きく違うのは、後処理装置がないことです。

いえ、正確にいうとDPF(Diesel particulate filter、ディーゼル微粒子保守フィルター)があるのですが、アドブルーすなわち尿素SCR(Selective Catalytic Reduction、選択触媒還元)を使用しておりません(X5の3リッターディーゼルエンジンは使用しています)。

なんだか専門用語が多くてややこしいですが、要するにBMW3シリーズのディーゼルエンジンは、ディーゼルエンジンから発生するスス(これも燃焼段階で極小化されていますが)をフィルターで絡めとり、ある程度たまったら燃やしきってしまうことで、クリーンな排気ガスを実現しているんです。ですので尿素水の補充などを気にせず、ガソリンエンジンと同じ感覚で乗れます。

ですがこの方式では、たまに長距離を走ってあげないとこのススが燃えきるほど触媒の温度が上がりません。そこで最近の私のように短距離ばかり走行していると、この溜まったススを燃やすため、より多くの燃料を供給して排気の温度を上げることでススを燃やしきる「リッチ燃焼モード」が働くのです。これはマツダのディーゼル車を購入するときにそのように説明されると以前聞いたことがありますが、今はどうなんでしょうね?BMWでは特に言われません。

それはいいとして、ぶっちゃけていうと実はディーラーも今日訪れたうどん屋さんも同じ方向にあるので、走行したルートはそんなに変わらないんです。ACCに任せ切ったとはいえここまで燃費が違うというのは、昨日はリッチ燃焼モードが働いたと考えるのが自然ですね。

まとめ

320dの他にも、同じ方式の523d・218d及びX3 20dにお乗りで、

「今日はそんなに燃費の悪い走り方をしていないはずなのにあんまり燃費が伸びないなー。」

と感じたことのある方。その感覚は合っています。私は今回、似たルート・似た道路状況でここまで違う燃費が出たので、たまたまリッチ燃焼モードが働いたのではないかと目星が付きましたが、燃費が伸びなくてもあなたの運転が悪いわけじゃありませんのでご心配なく。

ひとつだけこの記事でご注意ですが、今回の私の場合は、

  • 走行距離が比較的短く(40km前後)
  • 運転パターンが異なった

という条件のところにこのリッチ燃焼が働いた(と思われる)ので燃費にここまでの差が出ていますが、通常は5%程度の悪化で済むはずです。

誤解されないようにもう一度繰り返しますが、私の昨日と今日の燃費の差は、複合的な要因です。リッチ燃焼モードだけで燃費が悪化したのではありません。

やっぱり一番いいのは、みんなで遠出ですね!3シリーズは、4人家族くらいでしたら、快適性・経済性両面で、十分以上に家族で長距離ドライブする要求に答えてくれるクルマですから。そうすることでリッチ燃焼モードによる燃費の悪化もなくなり、正に一石二鳥ですね。

では、今回はこの辺で失礼します。