40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMW3シリーズでカタログ燃費以上で走るためにやっていること。

私の今までの平均燃費の最高値は320iは20.1km/l、320dは24.9km/lです。カタログ燃費はそれぞれ16.6km/lと19.4km/l、それを大きく上回るこんな燃費、本当に出るの?と思われたらぜひお読みください。

 カタログ燃費は非現実的?

ご存知の通り、現在の日本でのいわゆる「カタログ燃費」というのは「JC08モード」という方式で計測されております。

このモード、以前の10.15モードに比べて、より現実の走行パターンに近づるように改正された方式とのことですが、それでも市街地を走っている限りこんな燃費では走れません。場合によっては高速道路だけの燃費でも行かない場合もありますよね。

なぜ燃費が悪いのか?

よく低燃費で走るコツとして、「ゆっくり目にスタートして、巡航速度に達したら一定のスピードで走る」とい書いてあるのを読んだことありませんか?

ご説ごもっともです。私がこれから書いていくこともこれにつきます。ですが問題は、私も含めて、「中々それができない」ということなんです。

人って、アクセルを踏んでいるとついつい加速してしまうんですよね。例えば高速道路で一定のスピードで巡行しているつもりなのに、微妙にスピードが増していることってありませんか?そこで気づいてアクセルを戻すと、今度はスピードが落ちすぎてアクセルを踏み増す→スピードが出すぎる・・・と繰り返しているんです。もちろん、すべて無意識のうちです。

この時、言い方を変えれば「常に加速している」状態で走っている時間が長いことになります。それでは低燃費は望めませんよね。ではどうするか。

そう、あれを使うんです。

BMWのACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)の便利な使い方

ACCを使用すれば燃費アップ!でもそれだけじゃ足りない?!

ACCは以前お話ししたように、前車に追従し、一定の車間を保つよう加減速を行う装置です。

ACCは、その時に走行しているスピードを保つ一番燃費のいい回転域で走ります。したがって基本的にはこれに任せておけばそれだけでもかなり燃費は改善するのですが、前車に詰まって減速→加速が頻繁にあったらそれはそれであまりいい燃費にはなりません。

では、どうすればいいのか?具体的な方法を見ていきましょう。

一般道では40ー60km/h、高速では80-90km/hを保とう!

まず、制限速度の範囲でという条件は付きますが、燃費がいい速度域で走るのが大切です。それがタイトル通り、一般道で40-60km/h、高速では80-90km/hです。ここをはずれると瞬間燃費計が示す数値が顕著に低下します。

そんなに一定のスピードで走れないよ!流れに乗らなきゃ!と反論を受けそうです。

でもちょっと待ってください。本当にそうですか?例えば、制限速度60km/hの道路で前の車が離れていったとしても、60km/hをキープしていると前の車に追いつくんです。首都高速なんかはものすごくそれがわかりやすくて、ちょっと流れが悪くて50km/hくらいで流れている時に、前の車が加速していっても私は50km/hのスピードを保っていれば、いずれ追いつくということが多々あります。

要は流れの中の不規則な動きを見極め、それに追随しないで一定のスピードを保つのがコツです。

高速道路ではなるべく左車線を走ろう!

高速道路では、3車線あれば一番左の車線を走っているとクルマが少なく80-90km/hを保ちやすいです。

はっきり言って、制限速度100km/hの道路で90km/hで走るのは遅い部類に入りますので、そこは素直に左車線をキープしましょう。自分よりもさらに低速で走るトラックなどが前方にいたら、機を見て速やかに追い越せばいいだけのことです。

これはイライラする、という方は100km/hで走っても大丈夫ですよ。60km/h→70km/hほどの燃費の悪化はなく、比較的低燃費で走れます。

ECO PROモードで走ろう!

これはもう必須ですね。エンジンだけではなく、人では制御できないエアコンなども含めて総合的に効率化してくれるので使わない手はありません。

BMWのECO PROモードは本当にエコか?

時々ACCをOFFにしよう!

言ってることが矛盾しているように見えますが、そうではありません。

ACCは速度を一定に保つので、逆に下り坂では無用のブレーキをかけて勢いを殺してしまうんですね。省燃費運転ではこういう下り坂の勢いって、生かしたいじゃないですか?

ですので、そういう時は上の「ECO PROモードは本当にエコか?」の中でお話しした、ECO PROモードの機能の一つ、「セーリング」を使うんです。60km/h以上出ていないと機能しないのである程度のスピードで流れている郊外の幹線道路や高速道路で、ということになりますが、かなり効果的なので是非実践しましょう。

また、「セーリング」を使うのは何も下り坂でなくてもいいんです。
例えば遠くにクルマが見えていて、そこに自分のクルマがだんだん近づいて行っていて早晩追いつく、といったような、この先で減速しなければいけないことが確実な時にも使えます。

ただ、あまりこれをやりすぎると、自動でスピードを調節してくれるACCの長所を使用しないことになるのでほどほどがいいでしょう。

ACCがついてないとダメなの?

大丈夫です。私が前に乗っていた320iは過去記事でお話しした通り、ACCはおろか、普通のクルーズコントロールすらついていませんでした。

そんな320iで、私が低燃費で走る=速度を一定に保つために使用したのが「LIM」ボタンです。

「LIM」って何?

これはカタログに「可変スピードリミッター」という装備名で記載されている機能です。私は最初何のことだかよくわからず、ただ単に無意識にスピードが出すぎるのを防ぐためだけのものかと思って使用していませんでした。

「LIM」ボタンは、ステアリングスイッチ左側の外側の列の一番上にあります。

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左外側列の下から「ACC ON/OFF」「RES」「LIM」です。

LIMボタンを押すと、スピードメーターの外周部分に緑ランプが点滅します。停止中なら30km/h、走行中なら現在のスピードの横です。

これを設定すると、アクセルを踏んでも緑ランプがついているスピード以上に加速しません。ということは、例えば90km/hとかに設定してですね、アクセルを多めにダラッと踏んでいれば90km/hをキープするんですよ。しかも一番燃費のいい回転域とギアを使って。

これ、気づいたときにニンマリしてしまいました。実際にやってみるとすごい楽です。

ACCがない方はこれを使用すればほぼほぼACC使用時と同じ効果が得られます。むしろACCのレーダーが捉えられないような先のほうを見通して判断できる分、こっちのほうが燃費がいいかもしれません。

私もACCがあるにも関わらず、いまだに時々使っています。

私が最高燃費を出したルート

燃費数値はすべてオンボードコンピューター上のものです。ですので厳密にいうと誤差がありえる点はご了承ください。

320i:自宅を早朝に出発して新潟県柏崎市まで往復(真夏)

関越の練馬入り口までは一般道で行き、関越で小千谷ICまで行き、その後山を越えて柏崎市まで行きました。

これは義母の実家があり、家内がそこに息子を連れて遊びに行っていたので迎えに行ったんです。

当然真夏ですのでエアコンをずっとつけっぱなしでした。

関越って、関越トンネルを頂点として坂になっているんですよね。ですので、往路は関越トンネルまではせいぜい17km/lくらいだったんですが、関越トンネルを過ぎて下り坂が多くなるとぐんぐん燃費が伸びて、ICを出た時点では22km/lまで行きました。その後山越えや帰路に若干渋滞したことで悪化しましたが、トータルで平均20.1km/lを記録しました。

320d:自宅を昼頃出て御殿場アウトレット往復(秋)

休日でしたが昼頃家を出たのと晩秋ということもあって、往路・復路ともクルマが少なく、御殿場での駐車場渋滞もなし、東名名物の上り大和トンネルを先頭とした渋滞もありませんでした。

この時も状況は320iの時と似ています。東名の標高最高地点って御殿場付近にあるんですよね。ですので往路は19km/lくらいまでしか伸びませんでしたが、帰路はほとんど下り坂かつクルマが少ないこともあって途中まではほとんど惰性で来ました。

最後のひと踏ん張りで秦野中井ICから厚木ICにかけての緩やかな下り坂で惰性を使用して25.5km/lまでいったのですが、その後自宅までの一般道などで悪化し、帰宅時は24.9km/lでした。

まとめ

最高燃費を出した時のことだけ書いているので、「ほら、ほとんど渋滞してないじゃん」とお思いかも知れません。確かにこの燃費を出した時はラッキーでしたが、その他にも高速を使用してのおでかけでカタログ燃費を超えることは多々あります。

是非試してみてください!

ただ、読んでいて思ったかもしれませんが、ここに書いてあることを全部やると若干面倒です(笑)。その時は適宜、手間を省いてもいいと思います。それでも十分いい燃費で走れますよ。

やっぱり楽しくドライブしたいですもんね。

ここまで長々と呼んでいただきありがとうございました。

今回はこの辺で失礼します。
ではまた。