40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

新型5シリーズのディーゼルの燃費がすごい!ついでにPHVもパワーがすごい!

BMW

ついこの間正式発表となった新型5シリーズですが、具体的なモデルのスペックが漏れ聞こえてきましたのでご紹介したいと思います。結構驚きの内容なんですよ。

まずはディーゼルから。

520d EfficientDynamics

本国ドイツでは、新型モデルのディーゼルが出るとまずは「エフィシェント・ダイナミクス」バージョンが話題になるんですが、新型5シリーズも例外ではありませんでした。

BMW 5シリーズ 新型、究極のクリーンディーゼル…25.64km/リットル

ドイツの高級車メーカー、BMWが10月13日、欧州で発表した新型『5シリーズ セダン』。同車に欧州で3月、究極のクリーンディーゼルが設定される。

このディーゼル搭載車は、「520dエフィシエントダイナミクスエディション」。「エフィシエントダイナミクス」とは、BMWの企業スローガン。BMWならではの運転する喜びを、高い環境性能とともに実現しようという考え方。BMWの最新環境技術を投入し、燃費やCO2性能を高めたモデルを指す。

新型5シリーズセダンに用意される520dエフィシエントダイナミクスエディションでは、直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルを搭載する「520d」グレードをベースに、徹底した走行抵抗の低減を施した。

最大出力は190hp/4000rpm、最大トルクは40.8kgm/1750rpm。アイドリングストップ機能が付く。トランスミッションは8速ティプトロニック。ナビゲーションシステムのデータを利用し、最適なシフトチェンジをアシストする機能を採用する。

これらの結果、520dエフィシエントダイナミクスエディションは、欧州複合モード燃費25.64km/リットル、CO2排出量102g/kmと、高い環境性能を達成。それでいて、0-100km/h加速7.5秒のパフォーマンスも兼ね備える。BMWは、「セグメントにおいて、最も経済性に優れる」と自信を示している。

(レスポンス 森脇稔)

これはすごい燃費ですね。ただ、記事自体の内容は間違っていないのですが、トランスミッションは8速「ティプトロニック」といってしまっているあたりが個人的には気になります。

ティプトロニックはポルシェですよね。BMWは「ステップトロニック」です。

欧州複合燃費ではわからないので・・・

JC08燃費でわからないかと思い調べてみました。

日本ですでにわかっている320dで見てみると、JC08燃費は21.4km/Lと言うのはわかっているので、これを基準に比べて見ましょう。

320dの本国での欧州複合燃費は、4.4L/100km。日本風に表示すると約22.7kmですね。

この辺でもうわかってしまいました。この新型5シリーズのEfficientDynamics、燃費良すぎです。

スペックからすると現在320dに積んでいるエンジンと同じなのですが、何か改良でもされたのでしょうか?それとも、CLAR採用によるボディの軽量化が効いているのでしょうか?

320d、エンジンを刷新!

まあ、日本仕様はオプションがたくさんついている状態ですから、車両重量がかさんでもう少し燃費は悪くなるでしょう。

そしてEfficientDynamicsは装備を簡素化し、かつ空気抵抗を少なくするために車高を落としたりした「燃費スペシャル」ですので、実際の日本仕様の520d(いえ、「523d」でしょうか?)はもう少し燃費が悪くなるとは思います。

それにしても全長5mに迫ろうかと言う大型セダンがこの燃費で走るのですから、あっぱれとい言う他ありませんね。

次はPHV

本当にそんなパワーが?!

続いて、PHVです。これも驚きの数値が発表されています。

BMW・5シリーズ次期型のプラグインハイブリッドモデルは航続距離35kmの高性能!

BMWのミドルサルーン『5シリーズ』次期型にラインナップされるプラグインハイブリッドモデルを偽装の軽い状態でキャッチしました。

「5シリーズ」次期型には新型「7シリーズ」で採用されている、新軽量プラットフォーム「CLAR」を採用。カーボンファイバーなど軽量素材で100kg以上の軽量化とるといわれています。

現行モデルよりワイドで薄いキドニーグリルを採用、ヘッドライトのアウトラインは新型7シリーズを踏襲するデザインが予想されています。

今回捕捉したPHVには、ベーシックな「530e」とハイパフォーマンスの「540e」、2種類のグレードが設定されると見られます。

「530e」は最高馬力280psを発揮する2リットル直列4気筒ターボエンジン+電気モーターで、航続距離は35kmを発揮、「540e」は同エンジンをブラッシュアップし、最高馬力326psを発揮、航続距離は30km程度を発揮すると予想されます。

(APOLLO)

BMW・5シリーズ次期型のプラグインハイブリッドモデルは航続距離35kmの高性能!BMW・5シリーズ次期型のプラグインハイブリッドモデルは航続距離35kmの高性能!BMW・5シリーズ次期型のプラグインハイブリッドモデルは航続距離35kmの高性能!BMW・5シリーズ次期型のプラグインハイブリッドモデルは航続距離35kmの高性能!

うーん、これは本当だとしたらすごいですね。ただ、ちょっとまだ半信半疑です。この記事、出所は上のディーゼルと同じなのですが、こちらでもCLARを、カーボンを使っていると説明していますよね?ですが、CLARは軽量ボディのことでして、カーボンを使うのは「カーボン・コア」という7シリーズの特徴なのでは?と思っています。現に、5シリーズではカーボンを使っているというソースが見つからないんですよね。それとも声高に主張しないだけで、当然のように使っているのでしょうか?

現行330eだって同じような成り立ちで、システム総合出力は224psです。ちょっとこれは幾ら何でもハイパワー過ぎませんかね?530eのエンジンをブラッシュアップしたのが540eということは、今の320i用のエンジンと330iツーリング用のエンジンを思い起こさせますが、これだって素の状態、というか、PHV化されていない状態での出力は184psと252psです。

これはやはり、エンジン全体に何らかのブラッシュアップがされたのでしょうか?

EV走行距離は大したことはないですね・・・

ボディが軽量されていることを考えると、EV走行の距離が30km程度というのは今ひとつですね。i3に搭載された、エネルギー密度の高いバッテリーは使用しなかったのでしょうか?あるいは、今後の年度改良で搭載されて、飛躍的にEVとしての航続距離を伸ばしてくるのでしょうか?

BMWの近未来が垣間見えた!i3改良版とFCV(燃料電池車)の発表。

その時には単純計算で1.7倍すると、EV航続距離が50kmくらいになりますね。そうなると俄然魅力的です。

日本上陸はいつなのか。

PHVの導入は本国でも2017年3月とのことですから、きっと日本には早くて2017年5月かと思います。

ですが・・・早めにしたほうがいいですよね。だって、その3年後には、上の記事にもありますがFCV(燃料電池車)が発売されるんですよ?

もちろん、FCVはリアルに目玉が飛び出る値段になるだろうと思いますが、そうはいっても話題性という点では抜群です。FCVが登場するのにいつまでもPHVが出ない、なんていうことになると、購入熱も冷めちゃいますよね。

心配しなくてもいいことを心配していますね。どうせ自分では買わないのに(笑)。

共用化のメリットを生かして欲しい!

最近のクルマ作りにおいては、部品やエンジンの構造を強要することが当たり前です。現にBMWのエンジンは、今やモジュラー化されてどのシリーズでも基本構造は一緒ですよね。

部品や構造の共有化というと、コスト削減ばかりに感じますが、実はそうでもないんですよ。他車で採用した新技術・新エンジンが他の車種にも転用できますから。

となると3シリーズへの早期搭載を期待してしまうのですが・・・どうでしょう?来年、最後のMYで出てくるでしょうか?ただ、7シリーズ・5シリーズと言ったG系はボディ構造がCLARを採用していて、現行のF系3シリーズとは違っているので、若干微妙かもしれません。

そうなると次期3シリーズで、という話になりそうですね。それはそれで楽しみに待つということもできるでしょう。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。