40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

320dツーリングとの1年を振り返ってみる。

この記事は私が急に思い立ってブログを書き始めて100記事目になります。まだまだご紹介したいことはいっぱいありますし、これからも出てくるでしょうから特に何とということもないのですが、時期的にも320dツーリングに乗り始めて約一年経ったということもあり、振り返ってみることにしました。

 燃料代は劇的に減りました。

以前の320iに比べると、これは大変助かっています。まあ、正直世の大多数の方がそうでしょう。というのは1年前のこの頃って、ガソリンがすごく高かった頃ですもんね。

320iも非常に燃費のいいクルマでしたが、いかんせんハイオクが高いこともあり、燃料費が月平均で20,000円は下りませんでした。行楽シーズンに毎週のようにお出かけすると毎週給油して、月に30,000円ということもありました。

320dツーリングはといえば、平均して給油回数は月に1回、多くても2回で済んでます。1回の給油で40-45Lくらいですので、軽油が安いと3,000円代、高くても5,000円を超えることはありません。

これは1年で大体15,000kmを走った私のペースでこうですので、ご参考までに。今までの総平均燃費は、高速:一般道が3:7くらいの私で14.3km/Lです。

こう燃料代が安いと、遠出するのが苦にならなくなります。実際、長距離を走れば走るほどディーゼルのメリットが際立つので、むしろ遠出したくなるんですよね。

ディーゼルの音と振動は今でも気になりません。

これは乗っていない方には中々信じていただけないでしょう。ちょっとした短時間の試乗では気にならなくとも、長期間乗っていると気になってくることもありますからね。

私は全く気になりません。家族も同意見です。前の記事でも書いているように、1週間(と言っても休日だけなので僅かですが)Activehybrid3に乗った後も気にならなかったので、本物と言えるでしょう。330eはエンジンも本当に静かですのでこれよりは劣ると思いますが、320iとの比較で購入を迷っていらっしゃる方が、ディーゼルの音と振動を原因にして止める理由にはならないレベルですね。

「遅さ」を感じたことはありません。

私は実用車に取ってはいわゆる「早さ」はそれほど重要なファクターではないと思っていますが、それでも瞬間的な加速力というものは危険を回避する上で欠かせないと思っています。

例えば高速道路で渋滞末尾についていた時、ルームミラーを見たら後続車がどう考えても止まれないスピードで迫ってくるのが見えたとしましょう。そんな時、瞬間的に隣の車線や路側帯に避難できるためには必要だと思っています。幸いにもそんな体験はありませんが。

他にも、追い越し可の片側1車線道路で、前走車を速やかに追い越して元の車線に戻りたい場合にも、ある程度加速力がないといつまでも対向車線にいることになって危険ですよね。もっとも、レンタカー を借りてパワーのないクルマに乗っている時には、十分なバッファーを見込むのはもちろんですが、私はむしろ車間を離して十分に加速してから追い越すことにしていますが。

こうした状況で、320dツーリングのディーゼルエンジン、非常にレスポンスよく反応します。

これはディーゼルは低回転でトルクが大きいとか、そういうことではないと思っています。レスポンスですよ。ですのでむしろディーゼルというよりもツインスクロールターボや可変ジオメトリータービンの恩恵でしょうね。

320dのディーゼルエンジンは、性能曲線で見ると極低回転域ではむしろ320iのガソリンエンジンに負けていることは以前の記事でもお話ししました。ですが、アクセルの踏み込みに対して、瞬間的に有効な回転域まで回転を上げて過給するレスポンス、俗に言う「ターボラグ」の無さが素晴らしいです。私は学生時代のバイトでディーゼルのトラックを運転していたのでよく知っていますが、ディーゼルといえばいくら踏んでももっさりとしか回転を上げない、というイメージですよね。ですがまだこのようなイメージをお持ちの方はご認識を改められた方が良いかと思います。

常用域では確実に320iより「早い」です。特に中間加速は目を見張るものがあります。

荷物をたくさん積むわけじゃなくても、積み込みが楽!

キャンプでなくても、旅行に行く時などに荷物をトランクの奥の方に積む時ってあるじゃないですか?積む時は手前の荷物ごと押し込めばいいですが、出す時にかがんで潜り込むような体制で手を伸ばすので、結構辛いんですよね。

私、実は腰痛持ちなんですよ。

そんな私にツーリングの広い開口部は優しいです。かがまなくても、手を伸ばすだけで奥の荷物にも手が届きます。

キャンプに行く時と撤収時の積み込みがすごく楽になりました。もちろん、荷物もいっぱい詰めますしね。ただ、セダンもかなりたくさん荷物を積めましたので、そこまでの驚きはなかったです。「期待通り」といったところでしょうか。

シートを含めた室内がいい!

よく3シリーズは、いえ、BMWは「内装が安っぽい」と言われます。

そうですかね。私はあまりそう感じたことありません。むしろ日本車のゴテゴテとした内装は嫌いですので、シンプルでちょうどいいです。

そして、何よりシートの出来が圧倒的に違います。私の320dに付いているスポーツシートが、というわけではなく、輸入車って全般的にシートが大きめですよね。たまに日本車に乗ると、中にはシートの座面長が短くて落ち着かない上に、剛性が不足しているのか、ちょっと体勢を変えるだけでもグラつくものもあります。

こういうのって、長時間でなくても乗り心地に多大な影響がありますよね。

その点BMWに乗ると、どれに乗っても満足のいくシートです。218iアクティブツアラーに乗った時も、「あれ?なんだかシートが小さそうだけど大丈夫かな?」と思いましたが、それは見た目だけでした。十分大きくて、長距離乗っても心地よいシートでしたね。

ついでに、シートポジションの調整代が大きいので、必ず適正なドライビングポジションが取れるようになっているのも秀逸です。

私は身長173cmちょっとで、特別大きいわけではないですが、3シリーズは天井も全般的に高いので、圧迫感がないのも感心するところです。例えば某大人気国産HV車は、私は後席に普通に座ると頭が天井についてしまいます。こういうのは論外です。空気抵抗を減らして燃費をよくするためにあの様なルーフラインになっているというのは有名ですが、燃費の数値目標の為に室内の快適性を犠牲にするというのは全く賛成できません。

よく海外でも売れるなーと思います。

同様の理由でメルセデスのCLSやCLAといった「天井低い系」も私はパスです。運転席ですら頭がつかえます。もうマークⅡ三兄弟かと。

BMWで感心するのは、6シリーズグランクーペやX6といった「天井低い系」でも、前席・後席とも充分な天井高を確保していることですね。

ですのでBMW全車に共通して言えることなのかもしれません。まあ、前席は着座位置が低めというのが一番大きいのかもしれませんが。それでも3シリーズの後席、着座位置は高めだと思いますよ。

結論 優れたグランドツアラー

グランドツーリングというと、ハイパワーエンジンに快適装備を満載したラグジュアリーなスポーティカーを指すことが多いのですが、あえてここではこのように表現させていただきます。

常用域での扱いやすさとレスポンスの良さ、低環境負荷で燃料費も安い、乗り心地もよく室内も快適、特にシートの出来がいいとくると、長距離移動が全く苦になりません。

実際、私は320iの時は高知までクルマでいったり、320dツーリングにしてからは山口まで旅行したりしていますが、あと問題になるのはドライバーの体力だけですね(笑)。どこまででも走っていけます。

私の会社にX3 xDrive20dに乗っている同僚がいますが、彼も同じようなことを言っていました。

これから新車・中古を問わずBMWを購入しようとしている方、或いは既に購入したけれどもまだ長距離を走ったことがないという方、夏休みはちょっとBMWで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?3シリーズは奥様のお買いもの用なんてとんでもない!家族4人が十分快適に長距離旅行できる車ですよ。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!