40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのディーゼルエンジンが不調になったらまずはディーゼルワンを思い出して!

BMW

以前の記事でディーゼルワンを入れた印象をご報告しましたが、BMW純正ほど捗々しい効果を感じられなかったのも事実です。ですが、今回は読者様から驚くべきコメントを頂いたので、ご紹介したいと思います。

コメントだと埋もれてしまう恐れがあるのですが、これは是非とも知っておきたい!

私がディーゼルワンを購入したのはAmazonからでしたが、当然ながら大量についているレビューを読みました。

そのレビューには、結構な走行距離を経たクルマのエンジンが異常な振動が治ったと言うレビューが多くありましたが、日本車が多く、BMWのディーゼルと機構的に同じなのかどうか自信を持てなかったために、ディーゼルワンをご紹介した記事の中ではあえて触れず、自分が感じたことのみをご報告いたしました。

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ですが、今回、読者様からいただいたコメントは、お乗りのクルマはALPINAですが、まあ、BMWと基本構造は同じですので、私にとっては他人事ではない、現実的な話として身に迫ってくる生々しい体験談でした。

私は以前も、当ブログは私の記事本文ではなく、コメント欄までお読みいただくことをオススメしておりましたが、全てのディーゼル乗りに取って、或いはディーゼル乗り予備軍の方に取って、これを知っていると知らないのとでは、それこそクルマを手放すか手放さないかの瀬戸際で非常に大きな違いとなるものの、コメントのままでは埋もれてしまう恐れがあると思い、記事として残そうと思ったわけです。

ディーゼルエンジンの異常振動

どうやら、ディーゼルエンジンというものは、一定の距離を経ると振動が大きくなるばかりか、異常な振動を起こすことがあるようです。先にも申し上げた通り、ディーゼルワンのAmazonのレビューでも、そうした声が数多く載っています。

異常な振動とはどのくらいのものなのか?まずはElfin様のコメントの一部をお読みください。

当方、Alpinaのディーゼルに乗っています(50000km)。高速道路を走行中に急に車体から異常振動が起きて緊急停車。シフトノブが激しく揺れて、エンジンをふかすと車体が揺れる症状。マウントが切れたと思い、レッカーで修理工場へ搬送。

(文中強調は管理人が付加したものです。)

これは驚きますよね。「異常振動」と言われても中々実感しにくいですが、要するに、「明らかにどこか故障している様で、もう乗ろうとは思わないレベル」という事ですね。

ここからがすごいです。

マウント交換するも、ひびや切れは無く、症状も改善せず。エンジンの異常燃焼では?と伝えるも、メカニックいわくテスターにかけてエンジンに異常がないので、振動は経年劣化だと言われる。突発的な症状の現れ方なので、そんなはずはないと伝えると、それならばBMWのディーラーにてもう一度検査を行うとの事。微妙に燃圧が足りないとの事で、燃料ポンプを交換。これにより、気持ち症状が改善されるが、とても1000万近い車両のエンジンではない、、、、燃圧が上がって、症状が多少良くなったのならば、やはり異常燃焼だろうと自分で結論付ける。以前にもワコーズのフューエルワンは使用済み、この商品も使用済みであったが、ディーゼルワンはこのサイトでも注意書きがあったり、そもそも本体のイラストに車が書いていない不安から、少量(200ml程度)しか使用していなかった。バーゼルの添加剤も良いレビューが多かったので使用するも効果なし。今回は1000mlのディーゼルワンを一度に入れて、改善されなければ売却、悪化しても売却の覚悟で全てを一度に添加する。昔のかぶったプラグを焼く要領で、街中を1速のみで走行する事10分程度、みるみる振動が収まっていき、タンクが半分程度の時にはほぼ振動がなくなる。タンクが空になった頃には全く振動が無くなりガソリンエンジンのように吹け上がるように戻りました。別の車両で御世話になっているチューニングショップでは油脂系は全てワコーズなので、良いメーカーだろうとは思っていましたが、今回の結果には驚きと感謝です。廻り道と無駄な出費がありましたが、この製品に出会えた御蔭で貴重な車両を手放さずに済みました。

(文中強調は管理人が付加したものです。)

確かに、異常振動となればエンジンマウントが「お逝きになった」と思うのが自然です。だからこそ乗らなかったのでしょうが、そこからの過程で、異常燃焼が原因と当たりを付けて、思い切って1,000mlのディーゼルワンを一気に注入したあたりは圧巻です。

私もこのコメントを下さったElfin様のかつてのご経験と同じく、200ml入れただけでした。が、やはり入れるなら思い切って1,000ml投入すべきだというのがよくわかりました。

だって、それで高回転を保って走り続けることで症状が治ってALPINAならではのディーゼルに戻ったんですから。

注目すべきはその時の走行距離

少し上の引用の方に戻りますが、これが100,000kmや200,000km走行後というなら、まだ現実感がわかない、遠い所の話ですが、なんと50,000kmの時に起こったというのですから私も他人事ではないと思ったんです。

ディーゼルって、笑ってしまうくらい燃費がいいのでついつい距離が伸びがちです。私の知人でも、X3 xDrive20dに乗っている方がいらっしゃいますが、その方は初車検の時に50,000kmを超えていたと言います。かくいう私も、現在走行距離が30,000kmを越えようとしている所でして、50,000kmなんてすぐです。

ALPINAのディーゼルはBMWの量産エンジンよりさらに繊細かもしれませんが、基本構造は同じ。ということは、こうした異常燃焼による異常振動はBMWでだって起こり得るわけです。当ブログで何度も申し上げている通り、最新のコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンは、精密機械ですから。

ピエゾインジェクターで、1秒間に20回(LCI後モデルの新エンジンでは25回)も噴射するという、緻密な制御を行うことによって最適な燃焼を行い、パワーと燃費の両立を実現し、さらには高い環境性能まで付加しているんです。これが精密機械でなくてなんというのでしょう。

そして、直噴ターボエンジン特有の癖としてススの発生が多いのですが、そのススがインジェクターに大量に付着したらどうなるか、容易に想像が付きますよね。緻密な制御も何もあったものではありません。この時点で、毎秒20回の噴射に合わせてピストンの動きが最適化されているのであれば、その緻密な制御がなくなった時点で異常な振動が怒るというのは、非常にうなづける話です。もっとも、私が自分でそう気づくかどうかというと・・・全くその自信はありません。

ですから、やはり普段からのケアが必要になってくると思うんです。推奨されたサイクルでBMW純正のフューエルクリーナーを注入するもよし、「最近ちょっと放っておきすぎたかな?」と思ったら、ディーゼルワンを1,000ml注入して軽油を満タンにすればいいわけです。

定期的に」行うことが、未然に防ぐポイントかと思いますが、もし異常振動に見舞われたとしても、ディーゼルワンを1,000ml注入して見るという選択肢があれば、私のようなど素人でも落ち着いていられると思うんです。そして、それでもダメだったら修理工場行き、と諦めもつきます。

こちらがディーゼルの添加剤です。

ガソリンエンジンの方はこちら。ガソリンエンジンの場合は、ハイオクガソリンに清浄剤が入っているので、そこまで神経質にならなくてもいいとは思いますが、効果が確かに感じられるのは私も320iの時の経験で確認済みです。

そしてこちらが今回のヒーロー、ディーゼルワン。私のようにケチケチビクビクせず、思い切って1,000mlを注入しましょう。ただ、濃度の範囲の指定があります。3シリーズのタンク容量は50L以上あるので1,000mlを一本丸ごと入れても指定の範囲内を逸脱しませんが、局所的に濃くならないように気を付けた方がいいと思います。

具体的には、まず燃料が半分くらいに減ったところでGSに行き、これを1本ドバッと注入、その後に給油して満タンにして、タンク内になるべく均一に混ざるようにした方が良いでしょう。

非常に良い教訓を得られました。

いかがでしたでしょうか?全てのBMW及びALPINAのディーゼル乗りのみならず、クリーンディーゼル乗り全てにとって貴重な体験談をお寄せ下さったElfin様には本当に感謝の言葉もございません。ありがとうございます!

ディーゼルエンジンは、これも何度も申し上げているように、頑丈に作られていますので、長持ちします。大事にケアして、本当に100,000km、200,000kmと距離を伸ばしていきたいものですね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。