40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのデザインアイコン2(新しめ)

BMW NO IMAGE

前回記事でBMWの伝統的なデザインアイコンをご紹介しましたが、私の考えるところでは、これも既にBMWに根付いているのではないか?という特徴がいくつかありますのでご紹介したいと思います。

ボディ側面のプレスライン

BMWのどのシリーズでも、現行モデルはボディ側面に尖ったラインが走っています。

フロントのホイールアーチの後ろあたりから始まって、途中では前後のドアハンドルと一体化しながらすーっと一直線にテールライトまで伸びた美しいラインです。ロングホイールベースと相まって、ボディが端正に見えますね。

3シリーズでは既に初代からこのようなラインは認められるのですが、ここまでシャープなラインで主張するようになったのはE90からですね。

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そしてF30.

 

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何かものの本で読んだのですが、このプレスライン、相当に技術がないとできないそうです。つまりE90の時になって初めてこのようなシャープなラインができるようになったのは技術革新のおかげだったんですね。

このライン、特にドアハンドルと一体化することでサイドビューをすっきりと見せていて私は大好きです。というか、BMWの一番かっこいいポイントの一つだと思います。

ボンネットのプレスライン

これは「?」と思われる方が多いかもしれませんが、3シリーズでいうとE90の後期型から入っていますよね。

E90前期型では丸目4灯のヘッドライトカバーとキドニーグリルの間から延長線のように走っているラインだけでしたが、後期型からはエンブレムの両脇からもラインが走り、これはF30系にも受け継がれています。というか、3シリーズに限らず、今ではどのモデルにもありますよね。

これは技術革新だけじゃなくて理由があるんです。

まず、ヘッドライト自体は結構低い位置にありますよね?これは純粋に空力のためでしょうが、私が以前イルカに例えたように、3シリーズのボンネットって結構盛り上がっています。

ですが一度でもボンネットを開けたことがあればお分かりかと思いますが、エンジン自体も結構低い位置にありますよね?ですので、上に飛び出したエンジンを収めるためではないんです。

これは歩行者と衝突対策でこのようにエンジンとボンネットに隙間を作って衝撃を緩和するようにしているんですね。ボルボなんかはボンネット上に展開するエアバッグを装備しているくらいですから、歩行者保護は自動車メーカーすべてにとって重要な課題なわけです。

これに伴って盛り上がるボンネットを、フロントとサイドのラインと違和感なくつなげ、視覚的に高くなっているように見せないようにするためのプレスラインだったというわけですね。昔のクルマには見られないわけです。

ジャガーのリーピングキャットがなくなったのは大分前ですが、同様の理由であることは有名な話ですね。でも、ロールス・ロイスのフライング・エクスタシーは相変わらずボンネットにそびえ立っているような気がするんですが・・・あれもメルセデスのスリーポインテッド・スターのようにくにゃっと曲がるんでしょうか?さすがにあんなに浮世離れしたクルマには触れたこともありませんのでわかりませんが・・・。

「流行らせたもの」の記事にも書きましたが。

BMWが流行らせたモノ

 

ここでも書きましたが、例の「シャークフィンアンテナ」もBMWを特徴付けるデザインアイコンですよね。各自動車メーカーが追随しているものの、さすがに全く同じ形にはしていませんので、屋根を見れば「ん?BMW?」とわかるようになっています。

大径ホイール

BMWには大径ホイールがよく似合います。

最近はコンセプトカーばりの大径ホイールを装備して販売されるクルマが多いですが、BMWはこういうムーブメントよりもちょっと前あたり、具体的には3シリーズでいうとE46くらいから顕著でしょうかね、大径のホイールを標準で装備しています。

これがまた似合うんですよね?でも、なんででしょう?デザイン心のない私には理由はわかりませんが、これほど大径ホイールを履いても品性を保つクルマって、他に知りません。

ですがこれは逆に、乗り心地の面ではマイナスですよね。ですので、大体クルマ雑誌でBMWを試乗すると「オーバーサイズ」と指摘されます。個人的には17インチでも十分ですね。

だって、私のクルマに標準の225/50R17って、あの伝説のR32スカイラインGTRの標準のタイヤサイズ(225/50R16)より大きいんですよ?

 

さて、本日は昨日に引き続きデザインに関して、現代のBMWを特徴づけていると思う点に関してまとめてみました。こうしてみると、昼も夜も、たとえ知らないクルマでも「あ、これはBMWだ」と判断できるポイントって、結構たくさんありますよね。実際、真っ暗な夜間の高速道路を走っていても、後ろから迫ってくるクルマのヘッドライトの形などですぐにBMWと判別がつきますが、メルセデスやアウディ、そして国産車の場合は、全くわからなかったりします。

個人的には、こういうデザインアイコンを設けて、誰が見てもココのクルマだとわかるようにするのって結構大事だと思います。だって、印象に残るので町中にそのメーカーのクルマが溢れているように見えますからね。そうすればもっと売れるというものです。「あ、このクルマ人気なんだな。いいクルマなんだろうな。」みたいな(笑)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。