40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

ブレーキダスト、放っておくと焼き付いちゃいますよ?

以前もブレーキダストのことを話題にしましたが、先日、X3に乗っている知人にブレーキパッドのことを相談されました。曰く、ブレーキダストがホイールに焼き付いてしまって取れなくなっているので、今度は低ダストブレーキパッドにしたいとのことです。

輸入車のブレーキパッドの特徴

輸入車に乗っていなくても、街中を走っている輸入車を見るとホイールがすっごく汚れているのを見たことがある方は多いと思います。輸入車オーナーが、オーナーになった瞬間から頭を悩ませるのが、このブレーキダストです。

輸入車を運転したことがある方ならご存知だと思うのですが、輸入車のブレーキってすごく強力です。なんというか、パッドとローターの摩擦力の高さが足元に伝わってくるようなブレーキのききかたをしますよね。加えて、例えばアウディのブレーキはオーバーサーボ気味なので、ちょんと軽く踏んだだけでギュギュっとブレーキが効きます。

これ、本当にパッドとローターの摩擦力が高いんです。以前の記事でも、輸入車のパッドはローターへの攻撃性が高いということをお話ししましたね。

BMWのブレーキダストの悩みを解決!F30系オーナー必見です。

ですので、当然ローターも削れています。日本車でローターを交換することって中々ありませんが、輸入車オーナーの方は、パッド交換2回目の時はローターも交換した方が良いでしょう。

で、なんでブレーキダストって焼き付くの?

ブレーキは摩擦力を使うので、使用している時は相当の熱を持ちます。

そして熱を持ちすぎるとブレーキの効きが悪くなります。「フェードする」状態ですよね。ちなみに教習所で習った「ベーパーロック」はこの熱がブレーキの倍力装置に伝わって、ペダル踏力をブレーキキャリパーに伝えるためのブレーキオイルが沸騰したような状態になって気泡が発生し、踏力が伝わらなくなることですので、フェードとは違います。

このフェードを防ぐためには効率よく放熱してやる必要があります。そのためにはローターの表面積を大きくして空気に触れやすくしてあげるのが効果的なので、ローターを中空にしたり(ベンチレーテッドディスク)、さらにはスポーツモデルのブレーキローターには穴が空いている(ドリルド・ベンチレーテッド・ディスク)んですね。

で、このブレーキの熱にさらされていると、ホイールも熱を持ちます。この時に、ブレーキダストではなく、主にローターが削れて出た鉄粉がホイールに開けた微細な穴にブレーキダストが入り込んで、ブレーキダスト中の鉄粉が焼き付いてしまうんですよね。

ブレーキダスト、効果的な落とし方ってないの?

実はブレーキダストって、いろいろな成分が混合されたものです。上記の鉄粉やパッドのダスト、それに油脂成分も含まれていたりします。

まずは、水をかけて湿らせます。が、ホイールが極端に熱くなっている時は控えた方がいいかもしれませんね。さすがにBMWではないでしょうけど、熱いものにいきなり水をかけると、割れたり歪んだりしちゃいますから。

そして、普通のカーシャンプーでもいいですので、ダストをさっとブラシ等で落とします。経験的には、BMW純正のホイールクリーナーや、SONAXの洗剤がすごくよく落ちます。特にBMW純正クリーナーは高いですけど本当にビッシリついたブレーキダストもあっという間に落ちます。

   

このようにして落とすと、点々と焼き付いたブレーキダストが見えてきます。市販の酸性洗剤等もありますが、ホイールはさきにも申し上げた通り熱にされされ、鉄粉が食い込みと、ボディよりもはるかに過酷な環境下にありますので、塗装が傷んでいる場合が多いのでオススメしません。

完全には落ちませんが鉄粉除去の粘土でこすってある程度落とせたらよしとするか、後はプロに任せるかしかありませんね。

焼き付く前に対策するのが得策です。

焼き付くとそう簡単には落とせませんので、付く前になんとかする方がいいですね。

上の記事でも紹介しているUSパッドに変えるか、あるいは市販の低ダストパッドに変えるのも手です。有名なのはDIXEL(ディクセル)のものですね。

これはF20の1シリーズのものですが、もちろん3シリーズにもあります。たまたま今Amazonでは品切れのようですが・・・。320d M Sportを購入した私の知人は、最初からこのDIXELのパッドに変えていました。純正との値段の差もほとんどありませんので、ご安心ください。とはいえ、前後で4万円強といったところです。決して安くはありません。

低ダストパッド、ご検討されてはいかがですか?

2014MYまでの方はUSパッドではないので、かなりブレーキダストに悩まされていらっしゃるかと思います。

私も320i(F30)に乗っていた時に、綺麗に洗車してもあっという間に汚れるので、かなり悲しい思いをしていました。E90では焼きつかせてしまいました。F30のホイールは、何か対策でもされたのか、ダストがすごくても焼きつきことはありませんでした。ホイールコーティイングとかしていないはずなんですけどね。

F30がデビューして4年、標準的な距離の方ですとそろそろブレーキパッドの交換時期かもしれません。その際には、USパッドへの変更か、上で紹介したDIXELの低ダストパッドへの変更をご検討されてはいかがでしょうか?

知人のDIXELもそうでしたが現在の私の愛車のUSパッドも、何もしなくてもほとんどダストが出ませんよ。それはもう、不自然なくらいに。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。