40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

M4 Competiton、高速試乗して参りました!

BMW

またも懲りずにToto BMWさん主催の高速試乗会に行って参りました!最新のBMW3台に試乗して参りましたので、私が受けた印象を順にご報告して参ります。まずはLCIを終えたばかりのM4 Competition編です。

先に今回試乗したクルマをご紹介しておきましょう。

今回は本当に最新のBMW3台に試乗することができました。

まずはM4 Competition。

そして530e M Sport。

最後に540i M Sport。

さらに、乗ってはいませんがM3もありました。

その他にも、つい先日まで我が家のガレージに収まっていたM2も登場していました。大人気で、ほとんどいなかったので写真を取れませんでしたが、なんだか新しくできた親友にあったような感覚になりました。

では早速、M4 Competitionに乗った感想をご報告します。

今、もっとも熱いモデル「M4 Competition」

先週M2の代車をお借りしていてすっかりMに魅了されている私ですが、正直申し上げて今もっとも注目を集めているMモデルといえばM4でしょう。何せ、LCIを終えたばかりですし、M4 CSなども発表されて注目度はかなり高まっています。

今回試乗したのはそのLCIを終えたばかりのM4 Competitonです。以前はCompetitionパッケージとしてオプションになっていましたが、LCIからは独立グレードとなっています。

残念ながら、M4 CSやGTSで採用されているOLEDのテールライトではありませんが、総LED化されています。ちなみにOLEDの1台分の価格は150万円だそうで・・・わざわざ変えるのもちょっと、という気がします。

ですが、落胆する事はありません。

お分かりになりますか?ゴールドに輝くブレーキキャリパー。これはオプションになりますが、Mカーボン・セラミック・ブレーキ・システムの証です。お値段オプションで100万円、交換となると200万円コース。並大抵の気合いで所有できるクルマではありませんね。担当セールス氏も、「Competitionでなくても十分ですよ。」とおっしゃっていました。そりゃあそうですよね。だって、通常のM4でも最高出力317kw(431ps)を誇るモンスターマシンです。Competitionは331kw(450ps)ですが、ノーマル(?!)のM4とのお値段71万円差。確かに、このMカーボン・セラミック・ブレーキ・システムをつけなくても、それどころか通常のM4でも十分です。

洗練度はM2よりも上ながら、ダイレクトな感触は健在!

試乗車はその他にもオプションてんこ盛りでした。harman kardonはいうに及ばず、その上にこの内装です。

ちょっと質感まで伝わらないかもしれませんが、肌触りの良いメリノ・レザーの内装です。しかも、ダッシュボードまでメリノ・レザーで覆われています。これがこの試乗車の上質感を高めるいいアイテムになっていますが・・・一体おいくらなんでしょう?

そして、このCompetitionのシート、秀逸です。


おわかりになりますか?シートバックの両脇に穴が空いているんですよ。軽量化のためという事のようですが、これなら革シートにつきものの、背中の蒸れも多少軽減できそうですよね。これは私の中ではポイント高いです。

シートベルトを「アクロバティック(@あっきろ様)な体制で左手で掴み取ると・・・おお!これはかっこいい!

Mカラーのステッチが入っているんですよ!これはCompetitionだけの装備だそうです。

さて、エンジンに火を入れてスタートします。M2ほど「ボーッ!」という大きな音はせずに、ターボエンジンならではの少し湿った排気音が聞こえてきますが、音量はかるかに抑えられています。M2もほとんど振動を感じませんでしたが、M4はさらに振動が遮断されていて、3L直列6気筒 M ツインパワーターボエンジンの極上のスムーズさのみを味わえます。いうなれば、M2が精米度合いが50%の大吟醸だとすると、これは39%くらいの精米度合いの大吟醸です。って獺祭じゃないですよね(笑)。

さて、もう頭に入っています。きっと最小回転半径が大きいだろうな、と。

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ところが、その予想を裏切られました。悪い意味で(笑)。つまり、予想を上回る小回りの効かなさだったんです。あとで調べて見ましたが、なんと最小回転半径は5.9m!同乗した担当セールス氏も、「まあ、そういうことを気にするクルマじゃあないですからね(笑)」と笑っています。おっしゃる通りですね。

ところで、今回はM4ですのでステアリングにMボタンが付いております。ここに好みの設定を登録したかったのですが、どうやるかわからなかった(単に面倒だっただけ)というのもあり、自分でボタンをいじりながら設定を変えて行くことにしました。これができるのもM2で少し「M」の運転感覚になれつことができたからですね。

最初はアクセル/ ダンパー/ ステアリングの重さをEfficient/ Comfort/ Comfortにして出発します。ここをちゃんと確認しなかったのですが、確かアクセルだけはEfficientだったと思います。ちなみに他のモードは全てSportとSport plusです。まあ、要するに全て通常モードだと思ってください。

その状態では、M2よりも角が取れた乗り心地です。M2と同質の硬さを持っていますが、もっと角が取れています。というとGT的な性格があるのかと思われるかもしれませんが、決してそうではなく、やはりソリッドな感触はあります。

そして、タイヤノイズがすごいです(笑)。フロント265/30ZR20、リア285/30ZR20という、M2よりもさらに極太サイズは履いているせいもあるのでしょう、容赦無く室内に「ゴーッ」といいうノイズが侵入してきます。が、これも少し走るだけで気にならなくなってくるから不思議です(笑)。もしかして、タイヤがある程度温まると本当にノイズが少なくなるんですかね?

そうそう、このM4のLCIモデルでは、ウィンカーレバーの操作方法が変わりました。今までとレバーの形は同じですし、チョンと押すと3回点滅するのは同じですが、長くウィンカーを出したいときには、レバーが元の位置に戻って来なくなりました。5シリーズでは既にそうなっていますが、ついにM4もです。今後、BMWではイヤーモデル変更の時などの期を捉えて、全てのモデルで同じようになっていくという事です。まあ、私は慣れたのでどちらでもいいですが、やっぱりいつでも元の位置に戻るよりも、ウィンカーが出続ける時はレバーが元の位置に戻ってない方が、今チョンと出してウィンカーが出ているのかそうでないのかの判別がつきやすくて、私はいいと思います。

凄まじい高速安定性

試乗コースは、最寄りの関越道所沢ICから川越ICまで行って、折り返して帰ってくるというものです。拠点となるToto BMWの所沢ボディショップから所沢ICまではすぐですので一般道の乗り心地をチェックする暇はありませんでしたが、これはM2よりは家族から不満は出ないでしょうね。ちなみに今回の試乗会は、息子のみ参戦しています。

関越道に乗ると、IC特有のぐるぐるでM2と同様、中へ中へと入るハンドリングを早速味わえました。ですが、ここも注釈が必要でして、M2の方が俊敏さが上です。M4がだらしなく外に膨らむ気配は微塵もないのですが、ボディが旋回軸を中心にくるんと回り込んで行く感触はM2の方が強いですね。

ただし、一旦高速巡航に入ると、M4の方がはるかに盤石な直進性を示します。これはもう、鳥肌が立つほどです。セールス氏がおっしゃっていました。「4輪でしっかりと踏ん張っている感じがしますよね。」全く同意です。

ここで少しアクセルを踏み増して見ますと、間髪を入れず加速体制に入ります。その切れ味は非常に鋭く、M2と同様な加速を開始します。ただ、まだモードをSpotにしていませんので、排気音は抑えめで・・・ってそれでもかなりスポーティな音はしているんですよ?でもまだまだこんなものではないことを私はM2の経験から知っています。ちなみに、この程度の音であれば住宅街でも苦情が来るほどではないでしょう。

乗り心地はというと、盤石の直進安定性をソリッドな感触で味付けした感じです。ただ角のあるあたりは排除されており、スピード域が上がれば上がるほど乗り心地は良くなっていきます。

エンジン回転数は7速で2,000rpmも回すと軽々と100km/hを超えていきます。こんな回転域でも迂闊にアクセルを踏むとカミソリのごときレスポンスで即座に加速体制に移ります。

また、さすがにカーボン・セラミック・ブレーキの効き具合は、剛性感のあるペダルタッチとも相まって、効きやすい上にコントローラブルです。望んだようにギューっとスピードを落としてくれますし、すごく「懐が深い」ブレーキという印象です。もっとも、M2でノーマル(?!)のMコンポジット・ブレーキでも同じように素晴らしい制動力とコントロール性がある(あくまで公道使用の範囲内では、ですが)のを確認できていますので、値段が高くてもつけるべきかというと・・・やっぱり私は選ばないでしょうね。

川越ICで折り返すための信号待ちで、今度は全てのモードをSportにしてみました。M2でも経験した通り、アイドリングから音が変わります。走り出すと・・・サスペンションも少し硬くなったかな?という感じです。元々硬いので、そう劇的に硬くなるわけではありませんが、タウンスピードでもさっきまでは確かに拾っていなかった路面のコツコツ感が伝わるようになります。

そのまあ再び関越道に乗っていきます。すると、IC特有のコーナーで、先ほどよりも中へ中へと入ろうとする感触が強くなっていますが・・・まだM2の方が俊敏ですね。ここでSport plusにしてみたのですが、これでM2と同様の俊敏さようやくなりました。つまり、M2というのは一番ハードな設定で固定されているということですね。やはりMシリーズ最強のスパルタンさですね。M2 CSなんてどうなってしまうんでしょう?

Sportのまま本線へ合流すべくアクセルを踏み込みますと、容易にキックダウンして怒涛の加速を開始します。ここでまた、あっさりと私の頭の中の処理能力が飽和し(笑)、アクセルを緩めてしまいました。エキゾーストノートは明らかに先ほどよりも抜けのいい音になっていますので、その快音をもっと聞いていたかったのですが。

じゃあせめて、ということで、巡航状態に入ったところでシフトダウンして高回転域を使用してみました。思い切ってパンパンパンとシフトパドルで落として6,000rpmくらいに入れて少し負荷をかけると

「クォーッ!」

と振動を一切見せずに快音とともに吹け上がっていきます!これはたまりません。本当なら本線料金所からのローンチコントロールくらい試してみたいのですが(笑)、これだけでも十分ですね。

これ欲しい!

興奮冷めやらぬまま試乗拠点に戻ってきて、降りてからも色々とみて回りました。

エンジンの写真です。

ボンネットを開けるときに驚いたのですが、軽いんですよね。伺ってみるとアルミだそうです。ちなみにCSはカーボンですね。で、閉めたつもりが・・・「pontaさん、開いています(笑)」とセールス氏に笑われてしまいました。なんでも、CSもそうですが、軽いが故に自重ではきちんと閉まらないそうなんです。私の愛車なんかは真ん中くらいからは勢いと自重で閉まってしまいますが、結構強めに「パン!」と閉めないといけないみたいですね。

そして、エアブリーザー。やっぱりM4は穴が空いていました。

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トランクリッドも軽い軽い!そして、横から見るとよくわかるのですが、特にスポイラーはなくともダックテール形状になっています。

そして、上の方のフロントからの写真と、その次のM4のエンブレムをよーくみてください。グリルはグロスブラック、そして「M4」のバッジもグロスブラックです。

もう、一つ一つがかっこいい!BMWのクーペは本当に流麗でかっこいいですね。

私、これが猛烈に欲しくなりました。もちろん買えるわけもありませんが、クーペならではのドアの大きさで、前席に限って言えばセダンやツーリングよりも乗り降りしやすいです。そして、M2よりも文化的な乗り心地、エキゾーストノートで苦情もまあ少なそうです。

ちなみに息子はというと・・・「クルマ酔いした」。またか。やっぱり硬い乗り心地でシェイクされるときついよね。家族用の車としてはダメですけど、パーソナルカーとしては最高の1台の一つだと思います。となると買い増しということになり、益々遠のいていってしまいますが(笑)。

でも妄想を続けますと(笑)、やっぱりボディカラーはサキール・オレンジがいいですね。仕様はCompetitionで、ブレーキは通常のコンパウンド・ブレーキでもいいです。これでも十分強力な制動力を発揮します。が、あの感触を味わってしまうと、欲を言えばやはりカーボン・セラミック・コンパウンド・ブレーキが欲しいところではありますね。

そう、ブレーキは重要です。M2で学んだことの一つが今日早速いきたのですが、クルマにはその加速力に見合った、もしくはそれを上回るストッピングパワーをもつブレーキが必要です。これはよく言われますが、特にM2やM4のように、迂闊に加速すると法定速度どころか周囲のクルマが想像するより遥かに強力な加速をする車両は、いつでも止まれるという自信がないとその加速力の使い所すらないと断言していいでしょう。言葉ではよく言われていることですが、実際にそういうクルマに乗ると身にしみてよくわかります。

ああ、いつか「M4が、ついに我が家のガレージに!」なんてタイトルの記事でもかけたらいいですけどねー(遠い目)。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。