40代子持ちのクルマ好きが、愛車のBMW 320dツーリングを評価するとともに、ちょっとだけ日々を楽しくするクルマのある生活の話題をお届けします。

BMWのタイヤ空気圧管理はマメに!寒くなった時期には必ずやりましょう!

以前も当ブログで申し上げましたが、BMWと言えばランフラットタイヤ、ランフラットタイヤといえばパンクしても走れるので空気圧モニタリングシステムが標準、と思われています。BMWにもモニタリングシステムは付いていますが、空気圧を監視するものではないんです。まだまだ誤解が蔓延しているようですので、自戒の意を込めて注意喚起させていただきます。

ランフラットタイヤはパンクしてもわからない!

ランフラットタイヤというのはパンクしても走れるので、空気が抜けたのがわかりません。

通常のタイヤであれば、ブレーキングをするときに空気圧が低い方に引っ張られたり、完全にパンクしたらボコボコしてしまって走れなくなりますが、ランフラットタイヤはなんてことなく走れてしまいます。以前、私もランフラットタイヤでパンクし、空気圧0の状態で走行しましたが、クルマ自体はなんということもなく走れてしまう(もちろん精神的には気が気ではないですが)ので、空気圧のちょっとした変化など気づきません。

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上の記事でもお分かりのように、この空気圧警告システム、結構優秀ですよ。普通に走っている分には滅多に作動しないのでお分かりにならないかもしれませんが。

しかしまあ、最近のタイヤのバルブって本当によくできていまして、昔の(といってもだいぶ昔ですが)ものとは違って空気が抜けにくくなっています。ですので、しょっちゅう、例えば1ヶ月に1回なんてチェックする必要は全く無くなっています。

ですが、空気自体が変化するんですよね。そう、気温による体積の収縮です。小学校で習うことなんですが意外と気づかないもので、夏の間に空気圧を調整すると、冬には結構空気圧が下がっていて愕然としたりします。

これにもランフラットタイヤだと気づきません。

BMWの空気圧警告システム

もちろん、こうした特性を考慮して、日本ではランフラットタイヤが標準となっているBMWには空気圧警告システムが標準装備されています。

ですがこのシステム、よく見かける空気圧自体をモニタリングするシステムではありません。あくまでも「左右の回転差」を基準に空気圧の低下を判定するシステムになっています。

どういうことかと言いますと、空気圧が下がったタイヤは他のタイヤに比べて外径が小さくなり、走行中に他のタイヤよりも回転数が多くなる、ということを利用しているんですね。

では、4輪同時に同じくらい空気圧が下がったとすると・・・その場合は検知できないことになります。そんなことあるの?とお思いかもしれませんが、これがあるんです。それが、気温による空気の体積の収縮・膨張が起きた場合です。

こうれはどういうことかと申しますと、空気の体積の収縮・膨張率というのはタイヤによって違うものではありません。特に注意すべきは夏から秋を経て冬にかけて気温が低くなる時期で、空気圧警告システムに警告されないまま、4輪同時に空気圧が低下していきます。

パンクしないランフラットタイヤといえども、空気圧低下は忌むべきことです。それは以前当ブログでもお話ししましたので、よろしければ以下の記事をご覧ください。

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逆に冬から春を経て夏に向けて、気温が上がっていく時期にはいいんです。空気圧がむしろ上がっていきますし、優秀なバルブといえども空気は少しづつ抜けていきますから、そうそう心配しなくてもいいかと。

空気圧を調整したら必ず「リセット」をしましょう!

これは空気圧警告システムがタイヤの回転数の差で空気圧低下をけんちする機構であることから必要となる作業です。

だんだん気温が下がるこの時期、秋が深まる頃にまず1回、冬本番になってまた1回(スタッドレスの方はタイヤ交換時に)空気圧の調整をなさると思いますが、この時に必ずやらなければいけないのが、「リセット」と呼ばれる作業です。

これは取扱説明書にも書いてありますが、要するに空気圧調整直後の4輪の家庭バランスをシステムに記憶させるものです。いくら空気圧が同じでタイヤ銘柄も同じとは言っても、タイヤの減り具合などで回転数は微妙に異なります。ですので、空気圧調整直後の回転数差を誤差としてあらかじめ記憶することで、システムの誤作動を防ぐようになっているんですね。

特に、BMWって非M Sportでは前後同径ですが、指定空気圧は前後で違いますし、M Sportに至っては前後異径ですので、余計に初期値での回転数差があります。ですので、いざという時にきちんとシステムが空気圧低下を検知する様に、あるいは異常もないのに頻繁に作動するのを防ぐ様に、忘れないでリセットしましょう。

方法は簡単です。まずはMENUの「車両情報」から入って・・・

「車両ステータス」を選びます。

すると以下の様な画面になりますので、左側に並んでいるメニューの上から二番目、タイヤの断面図の様な絵に「RESET」と書いてあるアイコンを選んで実行します。

実行するかどうか聞かれるので、はいと答えてからしばらく走行するだけです。走行しなければならないのは、もうお分かりですよね。だって、回転数の初期値をシステムに覚えてもらわなければいけないですから。

ですが、このシステム、簡便にランフラットと非ランフラットを交換できるメリットがあるものの、空気圧そのものを監視するシステムの方が簡便な気がするんですよね。まあ、走りにこだわるBMWのことですから、ホイールに何らかの付加物をつけなければいけない空気圧監視システムではホイールバランスが崩れることを嫌ったのでしょうかね。

私もしばらくしていません。

こんなことを言っている私はすでにやっただろうと思われるでしょうが、実はまだなんです(笑)。冒頭の分の、自戒の意を込めて、というのはそういうことなんですよ。

いや、でも東京では急に寒くなりましたし、そのおかげでずっと体調崩しておりまして・・・という言い訳はあるにはあるのですが、これは早急にやらなければ!というくらいに急激に秋が深まってきていますからね。

どうか読者様におかれましても体調とタイヤの空気圧の管理にいはお気をつけください。

では、今回はこの辺で失礼します、ありがとうございました。