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7シリーズにもPHVが今秋追加!「740e iPerformance」

BMW NO IMAGE

BMWのエコカー攻勢は留まるところを知りませんね。今度は今度の秋、2017年モデルでG10型7シリーズにもPHV導入です。PHVには新しくサブネームを冠することにもなっています。今後もBMWの次世代車には期待できそうですね。

その名は「740e/740Le iPerformance」

中々網羅的な記事が見つからなかったのですが、740eについては以下、記事の引用をご覧ください。

BMW、PHVの新モデル名を「iPerformance」に…新型7シリーズから採用

BMWは、2016年7月よりすべてのBMWプラグインハイブリッドモデルに「iPerformance(アイ・パフォーマンス)」という名称を使用することを発表した。新たに登場する「iPerformance」というモデル名称は、BMW iからコアブランドBMWへの技術の継承を誰の目にも明らかな形で伝える印である。

名前とデザイン要素によってBMW iからBMWへの技術の継承が誰の目にも明らかに

BMW 新型740e iPerformance

BMW 新型740e iPerformance

BMW 新型740e iPerformance

「iPerformance」という名がワールドプレミアを飾るのは、新型7シリーズに導入される3台のプラグインハイブリッドラグジュアリーセダンである。

これによりBMWは、2シリーズから7シリーズまで合計5つのプラグインハイブリッドモデルを揃え、コンパクトクラスからラグジュアリークラスまでを網羅することになる。その上で、将来はさらにモデルが追加される予定だ。

BMWのすべてのプラグインハイブリッドモデルは、電気モーター、バッテリーセル、電子制御コントロールユニットにBMW iのノウハウを活用している。BMWの徹底した電動化戦略を外観からも判るようにするため、すべてのiPerformanceモデルのフロントサイドパネルには、BMW iのロゴ、キドニーグリルとホイールハブにはお馴染みのBMW iのブルーのアクセント、そしてCピラーにeDriveのロゴが取り付けられる。

さらにユーザーは、BMW i 360度 ELECTRIC関連の製品やサービスを利用できる。まず、自宅で充電するための充電ステーションであるBMW iウォールボックスと、その設置サービスがある。また適切な再生可能エネルギーを提供する事業者によるグリーン電力契約の斡旋も含まれている。これらに加え、実用的なBMW iリモートアプリやインテリジェントなBMWコネクテッドドライブサービスも提供される。

BMW 新型740e iPerformance

新型7シリーズのプラグインハイブリッドモデルの駆動系は、BMWツインパワーターボテクノロジーを採用した4気筒ガソリンエンジンと、240kW/326PSのシステム出力を発生させる電気モーターで構成される。

新型「740e iPerformance」(標準ホイールベース)と新型「740Le iPerformance」(ロング・ホイールベース)は卓越した運動性能を発揮しながらも、平均燃費2.1リッター/100km、CO2排出量49g/km*を達成。加えて新型「740Le xDrive iPerformance」(複合モード燃費:2.3リッター/100km、複合モードCO2排出量:53g/km)*は2つのパワーユニットからの動力を、インテリジェントフルタイム四輪駆動システムを通じてオンデマンドでフロントおよびリアホイールに分配する。

* プラグインハイブリッド車両用のEUテストモードに基づく暫定値で、装着したタイヤサイズにより異なる

(引用元:オートック ワン http://autoc-one.jp/news/2582240/)

で、いよいよ今秋から追加になる旨発表されたというわけです。

もちろん予想はしていましたが、PHVに新しい車名が冠されるとは思いませんでした。でも、考えてみれば私の320dをはじめとするディーゼルモデルにも「BluePerformance」の名が冠されていますからね。

i8の正当な後継車?!

G10型7シリーズはご存知の通りCFRPボディを採用されています。これはi8で採用されていた技術で、ここでさらにPHVとなると正にi8の技術から作成されたクルマ、と言うことが言えますね。

i8試乗の思い出

それにしても燃費が2.1l/100kmって・・・日本流に言い換えると約50km/lですよ。このセグメントでなくても驚異的な低燃費ですね。

また、この記事には記載されておりませんが、他の関連記事の情報を総合すると、EVとしての走行距離は最大40km程度が予定されているそうです。

現在のPHVが基本的に同じシステムを使用して、車重によって航続距離が違って来ており、中でも一番軽い225xeで航続距離が42.4kmであることを考えると、740eは次世代のPHVを搭載している可能性が高いですね。

2017年モデルの7シリーズはそれだけじゃないんです。

現在すでに2016年モデルのG10型7シリーズはリリースされていますが、実は自動運転機能の一つとして喧伝されていた「リモート・コントロール・パーキング」が電波法の認可の関係で搭載されていません。しかし2017年モデルからはこれも付いてきます。

このリモート・コントロール・パーキング、手のひらの上のキーをスッとなぞるだけで車庫入れされる動画が印象的でしたが、真っすぐしか下がれないんですよね。この日本で、どれだけの方が真っすぐ下がるだけでいい車庫をお持ちなのか若干疑問ではありますが、将来の完全自動運転につながる、注目技術であることは間違いありません。

これでBMWのPHVのラインナップは5車種で国内最多。

ディーゼル攻勢に続きPHV攻勢、すごいですね。HVを飛ばして一気にPHVできて、しかもFセグメントなのにプリウスのEV航続距離に迫り、燃費でも追い抜いたというのは本当にすごいです。

私は当ブログで、PHVやHVでは日本車に一日の長があるが、すぐに抜かれると述べましたが、いざ本当にそうなってみるとさすがに怖いものを感じます。

BMWの車両価格の不思議。ディーゼルもPHVも量販モデルに比べて高くない理由とは?

ああ、日本車もCVTを一生懸命開発していないでPHV技術にもっと注力していれば・・・。これは私の個人的な思いです。私、CVTがどうもダメなんです。

ですがBMWはトヨタと提携しているので、このあたりの技術も元はトヨタの技術だったのかもしれませんね。だとするとトヨタは惜しいことをしましたね。もっとクラウンなどの中核モデルに設定すべきだったように思います。

それにしてもメルセデスのS300hが佐多岬から東京・六本木まで無給油で走り切ったチャレンジの時もすごいと思いましたが、あれからまだ1年もたっていないんですよね。

新た名前、「iPerformance」

これは記事中にもあるように、iブランドからの技術のフィードバックがあったことを明確にアピールできますね。ディーゼルのBluePerformanceも悪くはなかったのですが、Blueは何からきているのかいまひとつわかりにくかったですから。

で、ここでひとつ疑問です。

そろそろガソリン車の車名の最後の「i」はいらないのではないでしょうか?320iや523iのあれです。

この「i」って、むかーしエンジンがキャブレターを使用していたころにインジェクターを使用して技術の先進ぶりと高性能ぶりをアピールするために末尾に「i」を付けて差別化したものなんですよね。

ですがいまや「i」はBMWにおいては環境先進車であるPHVのアイコンとなっています。現在のガソリン車はすべてインジェクターどころではなく、はるかに進んだピエゾインジェクターを用いた直噴技術を使用しているのですから、末尾に「i」が付くのは当たり前なんですよね。このままですと、ちょっとユーザーの方で混乱が起きるような気がします。

この「iPerformance」の名称、おそらく2017年モデルから330eなどにも拡大すると思われるので、やめるなら早い方がいいのではないかと、勝手にハラハラしています。

このままPHV戦略を徹底して推し進めるとなると・・・

中核モデルでは5シリーズにはまだ設定されていませんね。ですがフルモデルチェンジが近い5シリーズ、近いうちに何らかのアナウンスがあるに違いありません。その場合、どのくらいの排気量相当と仮定したネーミングにするのでしょうか?

「530e iPerformance」あたりですかね?

その他、最も待たれるのが1シリーズやX1のコンパクトクラスですよね。ですがBMWはMINIも抱えていますので、Cセグメント以下はまずはMINIからPHVが設定されるような気がします。

そうすると1シリーズは現行型では設定されずに、MINIとプラットフォームを共有してFF化されるといううわさもある次期型で、例えばコンパクトになった次世代型のPHVシステムを搭載、なんていうことになったら面白そうですね。

それどころか10年後、いや、もしかしたら5年後くらいにはMでもPHVが出てくるのではないでしょうか?

まとめ

20年ほど前、BMWがHydrogen7を開発して水素を次世代燃料と想定していた頃を思うと、到底今のBMWの姿は想像できませんでした。

最近の自動車技術の進化の速さは驚くばかりですが、もしかしたらSF漫画や映画で描かれるような完全自動運転の電気自動車の姿が町にあふれる様子が見れる日も近いかもしれませんね。

では、今回はこの辺で失礼します。ありがとうございました。